北海道<2013初夏-15> ~野付半島~




    ~5日目~



     標津(しべつ)の朝は早い。

     漁港が近くにあるためか、ウミネコの鳴き声が枕元まで届く。

     カーテンを開けると、薄雲の下、民家の屋根では、そのウミネコたちが朝礼中。

     人間社会の朝礼は、私語を慎まなければいけないが、鳥社会ではお構いなしのようで賑やかだ。


     窓も開けてみる。

     この時期にしては涼しく、澄んだ空気で、寒ささえ感じる。

     ウミネコの鳴き声は、街中に響き渡っている。

     旅人にとっては少々うるさい鳥の声も、ここの住人にとっては、大切な目覚まし時計なのだろう。

     こうして、標津の初夏の一日が始まる。





     ・・・・・、5日目は気取った書き出しで始めてみたけど、まだ6時前なので、もう一度、布団に入りま~す。

     1時間ほど二度寝してると、昨晩、お腹が苦しくなるほど食べたにもかかわらず、腹が減って目が覚める。

     自分の目覚まし「腹」時計も、ここのウミネコに負けないくらい、正確で頼りになるなぁーと感心して、出発の準備をします。

     朝食をおいしくいただき、今日は早めの出発のつもりで車へ。

     昨夕、ほぼ満車だった宿の駐車場は残りわずかの台数で、我が家の「早い出発」は、世間では「遅い出発」になるらしいことを、両親と認識して、ようやく出発です。









     国道244号を根室方面へ少し戻り、道道950号(フラワーロード)へ入ります。

     ここからが、日本最大の砂嘴(さし:砂で出来た半島)、野付半島です。

     その細~い半島を(道は細くありません)、左に根室海峡、右に野付湾を見ながら進みます。

     開放感のある平坦な道なので、スピードの出し過ぎには注意しましょう。






     しばらく行くと、海岸に積まれた砂の上に・・・・・、



     

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     多分、オジロワシと思われますが、尾が白くないような?、幼鳥なのでしょうか?

     凄みのある目と、鋭いくちばしで、睨(にら)まれると、たじろいでしまうほどの、迫力を感じます。




     

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     野付湾には打瀬船が出て、漁をしています。

     獲物は、名物のホッカイシマエビだそうです。






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     木が、立ち枯れて白骨化しています。

     ナラワラ(ミズナラなどの原生林だった)と呼ばれている場所です。

     周辺の地盤沈下で潮水が入り、このような景観になったそうです。






    004_20140303121458a70.jpg

     野付半島には原生花園も広がっています。

     黄色の花はエゾカンゾウ、ピンクの花はハマナスです。






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     道の上にまでハマナスが顔を出し、観光客を楽しませてくれます。



     この先の、ネイチャーセンターの駐車場まで行ってみます。

     本来ならば、このネイチャーセンターや、野付湾を挟んだ対岸の尾岱沼(おだいとう)を拠点にして、トドワラを中心とした荒涼とした景色、その周りに広がる原生花園の花いっぱいの景色を、一日かけてゆっくり散策するのが良さそうです。

     観光船や馬車もあるようなので、それらを利用すれば、更に楽しめると思います。



     今回は時間が無いので、来た道をすぐに戻ります。

     



     
    006_201403031214575ba.jpg

     野付半島を車で往復しただけでしたが、このエゾカンゾウが広がる風景が見られて満足です。





     道沿いにはこんな場所も・・・・・



    007_2014030312162868c.jpg

     福島から遠く離れた北の地に、何故か会津藩の旗が・・・・・。

     当時、NHKの大河ドラマで「八重の桜」が放映されていたこともあり、歴史に弱い自分にも会津藩のものとわかりました。

     石碑を見ると、北辺防衛会津藩士顕彰碑とあり、隣には、今にも壊れそうなお墓があります。

     会津藩は、安政6年(西暦1859年)に、現在の別海町辺りから紋別市辺りまでの領地を授かり、約10年間、この地の開拓や警備にあたったそうです。

     ここにあるお墓は、当時、標津に赴任した藩士と、その家族のお墓だそうです。



     更に調べたところ、昔、野付半島の先端には街があり、その跡地にも、会津藩士のお墓があるそうです。

     今では、自然公園に指定されている為、その地に行くことが出来ません。

     お墓は、エゾカンゾウの群生に囲まれた場所に建つそうです。





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     会津藩士たちが苦労した北の地には、150年経った今、ようやく花が開きました。



     この景色に手を合わせ、一礼してから、新たな気持ちで旅を続けます。






    ~「16開陽台とミルクロード」へつづく~






    目次はこちらへ⇒<2013初夏の北海道>一覧

    前回の旅はこちらへ⇒<2011夏の北海道>一覧



    詳しくはこちらへ⇒別海町観光協会のサイト

    詳しくはこちらへ⇒北海道の道路情報案内サイト「北の道ナビ」








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