「行ってみたい‼」と思わせ隊

    福島の観光案内で始めたつもりが・・・、現在は山歩きのブログです。

    会津朝日岳 ~会津の奥山、紅葉の時~


    登山を始めた頃、山頂で出会った方に「お薦めの山は何処ですか?」とよく質問してた。福島県内に限れば、殆どの方が「飯豊山」と答える中、「純粋に山登りを楽しむなら、会津朝日岳が面白いよー」と言ってた方が居た。

    今年(2015)、登山道が4年振りに再開通したので行ってみた。



    只見町の国道289号、黒谷、長浜地区の境を流れる黒谷川に架かる萬歳橋のたもとに「会津朝日岳登山口」の小さな標識(位置が高い)があります。近くの目印は朝日郵便局や消防署かなー。黒谷川沿いの道に入り(途中右手に公衆トイレらしき建物有)、4km弱行くと(白沢地区)再び標識があり右折します。
    ここから白沢林道(舗装路)に入りますが、時期的なものか両側から草木がはみ出してまして、ピカピカの車の方は躊躇したくなる道ですので・・・・・それなりの車が無難です。
    しばらく行くと休業中のいわなの里が見え、そこの砂利道を右折して(仮設トイレ有)ちょっと行くと赤倉沢登山口(駐車場は20~30台)に着きます。

    この日は7時過ぎで15台程止まってました。






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    荷物をバラバラに積んできてしまったので、準備に手間取り30分後ようやく出発!

    おっと、登山届けも忘れずに提出・・・・・記入した日付一日ずれてた(゜o゜)帰りに気づく。



    登山口の標高は約600mで山頂との標高差は約1,000m、距離は約6.2km(道上の標柱より)です。






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    林道っぽい道を、橋を渡ったり、リスの横断を目撃したりしながら進む。

    私事ですが、これで4週連続でリスを見ました。だからと言って特に良い事も悪い事も起きてませんでしたが・・・・・。






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    何度か渡渉を繰り返し、道は登りになる。






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    マユミ(檀、真弓)






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    開けた登りから、木々に覆われた登りに変わるところで、三吉ミチギの水場。

    「ひゃっけー!(ひゃっこい=冷たい)」



    この付近の道は苔むした岩が多く滑りますのでご注意下さい。帰路に派手な転びを披露しました。右臀部と右肘強打・・・・・かすり傷一つ無し!不思議だ・・・・・リスの御利益かな?






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    水場から先、本当に99回曲がるんじゃないかってぐらいに、小刻みな九十九折の登りが続きます。






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    山間の遅い朝日に、ブナ(山毛欅)の葉がキラキラしてくる。



    あまりの綺麗さに上ばかり見て歩く・・・・・なかなか進まない。






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    登っても登っても終わらない登りに嫌気がさして、今度は足元を見つめながら黙々と登って行く。

    大きく足を踏み込んで、少し大股に切り替えようとしたタイミングで、「ゴキッ!」、「イデッ(痛っ)!」、思わず声を上げ、頭を抱えた。右の写真の木に脳天直撃・・・・・3cm縮んだ(気持的には・・・)。

    これもリスの仕業か・・・・・イヤ、自分の不注意です(^_^;)






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    ズキズキする頭を持ち上げ、やはり「上」も確認しながら歩く。

    「キレイ!」






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    やがて九十九折の道が終わり、周りの木々が低くなり、開けてくると・・・・・






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    「人見の松」に着く。振り返ると松の木・・・・・この松がそうなのかな?

    まだまだ先は長いので、この辺りで一本立てる(休憩する)のがよろしいかと思います。






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    周りの景色が望め、わずかに風を感じて(この日は殆ど無風でした)、体力復活!・・・・・と思いきや・・・・・






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    この後、岩場の急登が続き、「勘弁してくれ~(T_T)」

    (この区間、帰路の下り、要注意!です。慎重に・・・)



    早くも登り終えた下山の方々と出会うようになり、自分のペースの遅さに少々焦る(この日は約30名の方とお会いしました)。






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    秋色の「叶の高手」が目の前に見えたと同時に、後ろにギザギザの稜線も見えて、ピクピクと顔が引きつる。

    あっちが会津朝日だよねー、まだ遠い・・・・・しかも険しい・・・・・。






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    叶の高手(標高1,430m)






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    少し行くと大クロベ(黒檜)が道を塞いでいる。

    「朝日岳へ登るなら、俺を越えて行け!」と言わんばかりに。

    失礼ながら靴底を付けない様に跨いで通過、ここから道は下る。






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    下って行くと、もう一体(本)の大クロベ!

    こちらも白骨化しながら頑張っている。幹に根付いたドウダン(?)の赤い葉が髪飾りのようで可愛く思えた。






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    もう一点赤いのが・・・・・アカゲラ(赤啄木鳥)だ。トトトトト・・・・・ッ、と大クロベを容赦なく突っつく。

    痛そうなので幹をさすり、「痛いの痛いの飛んでけー!」って慰めたら、アカゲラが飛んでった。






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    会津朝日の険しい山容が近づくに連れ、「一体何処を登るんだろう?」と不安になる。






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    黄と赤






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    道は下りが終わると平行移動。






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    左に見えるのが「バイウチの高手」らしく、間もなく通る「熊の平」からあちらへ向かって登るらしい。






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    熊の平に入ると泥濘地帯が出現!その先は階段登り。






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    階段の先が避難小屋。道からは屋根しか見えない。

    内部は囲炉裏(煙)臭いけど、この香りにホッとする。






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    避難小屋からブナの森を登って行くと「バイウチの高手」に出て、少し行くと、「岩壁」に突き当たる。






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    「えっ!これ登るんですか?」誰も居ないのに思わず声を出してしまう。

    見ただけで足が攣りそうな斜面に、不安を感じて(足を)揉み解しながら、降りてくる方を待つ。






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    気合を入れてアタック開始!

    登り始めると意外にも急さは感じなく、岩場もスリップに気をつけて四つん這い気味に行けた。






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    「棚」的な場所で、再び降りてくる方を待ちながら振り返る。

    左がバイウチの高手、右が叶の高手。見事な染まり具合でした。






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    岩場は、掴む所やロープ(補助的に使いましょう)があるので何とかなりますが、草付きの斜面では掴む所が無い場所もあり、足の置き場所に神経を使います。

    登れば登るほど高度感が増して、「怖っ!」

    「降りられるだろうか?」下りへの不安も増す。






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    登り詰めると、「向こう側」の景色が見えて尾根に到達。

    登らないと見られない見事な岩山と紅葉の景色に感動!

    「来て良かったー!」






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    少々残念だったのは、薄雲がかかり日光が遮られてしまった事。まぁ、贅沢言ったら切りがないので、風が無く、寒くなかっただけでも良かった良かった。






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    南方向の丸山岳へ続くラインが格好いいー!(下手な写真じゃ伝わらない・・・)







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    山頂は少々北にあるので移動します。

    右側に切れ落ちてるので、油断せず慎重に歩く。






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    会津朝日岳山頂(標高1,624m)



    遅い出発、遅い歩みが幸いして?山頂貸切状態(^^)v






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    山頂の北側に稜線は続きますが、道はここで終わりです。覗き込んだ一枚岩の斜面に吸い込まれそうで後ずさり。







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    白く霞んだ越後山脈の山々を見渡しながら、この山の奥深さを感じた。






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    会津朝日岳って素晴らしい!

    一通り、自己満足の世界を楽しんだので(^_^;)、下山します。






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    下山の初っ端はこの岩場の高度感の克服。目の焦点を遠く(下)に合わせない様、足元に集中します。「滑ったらどうしよう?」って考えると足がなかなか進まないので、「滑ったら、ヘリ呼んでもらって遊覧飛行が楽しめるなー」ぐらいの考えで行きましょう(勿論悪い冗談です!)。

    補助的にロープを使い慎重に降りました。






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    無事に降りました。慎重になりすぎて肩が凝りましたけど・・・・・。

    ※残雪期、強風時、降雨時、降雨直後(とくに大雨後)は、かなり危険な状態が予想されますので、万全を期してお出かけ下さい。






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    熊の平を経て、叶の高手。見事な色付き。






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    \(◎o◎)/!!!!!






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    叶の高手のピークを通過した直後。

    左前方10m辺りの藪の中で「ガサガサッ!」て音がして、「グギャッ!」っと文字では表せないような声を発した何かが、斜面を転がるように猛スピードで逃げていった。何者???、人間よりは小さな印象だった。猿か?それとも子熊だろうか?

    この付近、獣臭が強かったのでお気をつけ下さい。

    ここからザックに下げてた熊除け鈴を左手に持って鳴らしながら歩く。怖い(~_~;)






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    左に伸びた松の枝先辺り(写真中央)が、赤倉沢登山口かな?(人見の松付近より)

    遠い・・・・・・・けど、ブログ上ではすぐに着く。






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    下るたびに葉の色が赤や黄から緑になり、季節が遡(さかのぼ)ってるような感覚で、登山口に戻った。

    この後、只見町内の温泉(湯ら里、※通常¥700)で汗を流してから自宅へ。

    ※ふくしまファンクラブメンバーズカードで¥500でした。






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    沢を渡り、九十九折の坂を歩き、峠を越え、大木に驚き、そして岩山を登り詰める。会津朝日岳へ続くたった一本の道。しかもこの山の先に道は無い。だからだろうか、他の山よりも余計に充実感や達成感で満たされたような気がする。

    会津朝日岳のある西の空を見て、そんな事を考えながら帰途に就いた。





    行ってみた日 2015.10.10





    行程

    登山口⇒(50分)⇒三吉ミチギ⇒(60分)⇒人見の松⇒(20分)⇒叶の高手(休憩5分)⇒(35分)⇒避難小屋⇒(25分)⇒岩壁の下(休憩5分)⇒(20分)⇒山頂(休憩35分)⇒(20分)⇒岩壁の下⇒(15分)⇒避難小屋⇒(30分)⇒叶の高手⇒(20分)⇒人見の松⇒(35分)⇒三吉ミチギ⇒(40分)⇒登山口

    以上6時間55分(休憩45分含む)の行程でした。

    会津朝日岳地理院地図(電子国土Web)より

    国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)会津朝日岳









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    Comments 2

    修  

    いつも横目で見ながら・・・

    彼方に行くときイッツも見てるんですが入ったことがないんですよねぇ。
    紅葉が綺麗ですねぇ。
    でも6月に買ったばかりの新車なんで擦るのが嫌なんで暫くは遠慮します(笑)
    3回もリスを見たんですかぁ。
    4回5回・・・・と続けたら、「リスリスリス・・・」と続けて言うとスリになりますから気をつけてください。
    嗚呼、転んだからリスかスリになったかなぁ、もう。
    実は湯ら里に20年以上通っている私です。
    あそこの“むら湯”は最高ですよねぇ。

    2015/10/14 (Wed) 21:22 | EDIT | REPLY |   

    追い風  

    Re: いつも横目で見ながら・・・

    素晴らしい色付きに満足しました~♪
    新車じゃ厳しいですよねー。草や枝にリスリス・・・・・スリスリしちゃいますもの。そんな私の車もまだ一年目ですけど・・・・・、納車10日で下郷の大峠林道で車底に傷をつけた愚か者です。
    湯ら里、むら湯は修さんの定宿(湯)でしたか。今回は湯ら里の風呂だったので、次回は是非むら湯に浸かってきま~す。
    ありがとうございましたー。

    2015/10/15 (Thu) 18:41 | EDIT | REPLY |   

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