「行ってみたい‼」と思わせ隊

    福島の観光案内で始めたつもりが・・・、現在は山歩きのブログです。

    熊も見に来る魔女の瞳(五色沼) ~今年の目覚めは?~


    自分の当てにならない記憶によれば・・・・・、五色沼が別名魔女の瞳(吾妻の瞳)と呼ばれるのは、雪や氷に閉ざされた中から青い水面が現れる様を瞳に形容したからとか。

    予てからその姿を見たいと思っていたけど、残雪の多い山の中の話で自分には無理っぽい。でも今年は雪が少なくて、こりゃチャンス到来!、、、行ってみた。



    福島市内から高湯温泉を経てスカイラインを上り不動沢橋へ。

    で、磐梯吾妻スカイラインが例によって今年もいろいろと通行規制があるのでご注意ください。

    ●夜間17:00~翌7:00は通行止め

    ●5/8の17:00まで 不動沢橋から浄土平への一方通行

    ●5/8の17:00から7月下旬 不動沢橋~浄土平 全面通行止

    てな感じです。福島県県北建設事務所や各方面ご確認の上お出かけ下さい。

    それと一切経山の大穴火口は相変わらずの火山警戒レベル2です。こちらも併せてご注意ください。






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    福島市内はパッとしない曇り空だったけど、標高1,200mの不動沢橋まで来たら青空と雲海が広がっていた。






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    こんなに良い天気なら、もっと早い時間に来りゃ良かったな~と思いながら準備して出発。






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    歩き始めると道の両サイドにショウジョウバカマ(猩々袴)が出迎えてくれた。






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    すぐにその花を見る余裕は無くなり、雪解け水の流れと踏抜きに注意しながらの歩きになる。






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    賽(の)河原

    ・・・・・昔は木々が無くて荒涼とした風景が広がっていたらしいです。






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    山鳥山の所に大きな水溜まりが出来てた。この時期は長靴が良さそうです。

    その後、視覚的にちょっと厳しい見通しの良すぎる道が続きます。遠い・・・・・。






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    この日、福島市の最高気温は26℃を超えたらしく、残雪の上でも暑かった。

    そんな中、井戸溝を過ぎた辺りで荷揚げ中に一本立ててた(休憩してた)慶応山荘のご主人にお会いする。お話しさせて頂いたら元気になった。

    さすがは山で生きる方。登山者を元気にさせるツボを知って居られる。

    お別れして先へ進む。






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    慶応吾妻山荘入口

    この辺りから急に道が怪しくなる。残雪の為夏道が分からなくなり、踏み跡も二又、三又に分かれて、この時期はガスったら要注意だと思った。






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    幸い、先行者(計4名)が下山した踏み跡を直登気味に登ることが出来た。

    この踏み跡が無かったら、多分引き返していた。

    ちなみにこの日お会いした登山者は往路4名復路2名の計6名と慶応山荘のご主人でした。






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    先行者の方々に感謝しつつ大根森に辿り着いた。

    置賜(米沢)盆地を少し眺めてから、次のピーク(写真右手)を目指して歩く。

    ※実際は少し左から巻いてあのピークのチョイ裏手に出るのが正解かなー。






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    夏道から外れたり、戻ったりしながら急登を行く。






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    自分のような人間は、こんな感じの広い場所に出ると方向感覚を失う。

    念の為、振り返ったりしながら帰り道(来た道)をカメラに収める。まぁ、道に迷った時にその写真を見て、この場所の写真と気づくかどうかは別の問題だけど・・・・・気休めにはなる(^_^;)






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    登って行くと、見覚えのある大きな岩が見えてきて安心する。と同時に魔女の瞳(五色沼)に会える喜びにワクワクする。






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    見えた~!

    ん?氷が解けてなーーーーーい!






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    氷には亀裂が入り、だいぶ青くなってるけど水面はまだ出ていない。

    これはこれできれいなので、「まっ良いか!」

    生きてりゃ何(いづ)れ、又チャンスは来るでしょう。






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    気を取り直して一切経山を目指します。






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    家形山

    もっと早く出発してりゃ久々にこっちも登れたのになー。






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    家形山の東斜面(左)、家形山の登り口(分岐)にある慰霊碑






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    一読。





    重い言葉を受け、一切経山へ向け歩き出す。

    すると・・・・・、ん?あれ?進行方向の五色沼の縁の雪面で何か動いたような気がした。

    初めは人かなと思ったけど、目のピントを合わせたら、アワワワワ(゚д゚)!






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    熊(ツキノワグマ)だった。

    幸いにして向こうはこちらに気づいておらず、距離も100m以上離れている。ただ以前出会った時に熊のスピードは体感済なので、100mの距離はあって無いようなものだと思った。






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    気づかれないように身を屈めて観察してたら、これから自分が向かう方に歩いてくる。

    しかも右手の茂みから子熊らしい可愛いのがチョロっと出てきた。

    子連れの熊は通常より攻撃的らしいので、ここで退散することにした。

    何も気づかず真っ直ぐ歩いて鉢合わせしてたらと思うとゾッとする。

    今、一読したばかりの慰霊碑の言葉が命を助けてくれたような気がした。






    もし、熊さんがこのサイトを見ていたら注意してほしい。

    人間はこれからゴールデンウイークを迎えるので、山に入る機会が増えます。なので人の声や気配を感じたら逃げて下さい。人に手を出すと、見つかり次第鉄砲で撃たれ、挙句の果てには食べられてしまいます。人はとっても野蛮で危険です。注意してください。




    熊さんて漢字読めるかなー?ルビ振ったほうが良かったかなー?






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    熊さんが居たのは写真右上の辺りです。

    きっと自分と同じで、魔女の瞳の開眼を心待ちにして来たのだと思います。

    氷が解けるまで毎日来そうな感もあるので注意してください・・・・・、人も熊も。






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    何だかんだ言って、熊にビビったので帰りまーす。

    あっ、それから近づく人は居ないと思うけど、魔女の瞳(五色沼)の東斜面が崩落してました(左)。






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    帰りは更に気温が上がってたので、踏抜きに注意してたんだけど、「ズボッ!」と嵌(はま)った。

    しかも地に足が着かない深い所に・・・・・、両足じゃなくて助かった。ホッ。






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    大根森まで戻り、先行してた方とちょっとだけお話しさせて頂きながら休憩に入る。

    置賜(米沢)盆地を眺めながら。






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    慶応吾妻山荘入口の原っぱに向け、左から巻き気味に降りて行く。






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    勿論、小屋に立ち寄ります。

    ご主人に沼の氷の状況と熊がいた事を伝えて帰ろうと思ったのですが、「少し休んで行きな。」の声に甘えて休憩させて頂きました。

    前回は為になる話、今回はお得な話(内容は内緒)を聞かせてくれました。

    帰る際には「気をつけてー!」と見送ってくれましたが、その瞬間、「ズルッ!ドテドテドテッ!」、風除室の階段で素っ転んだ自分(゜o゜)、ザックが下になって傷一つ負いませんでしたが、カッコ悪~・・・・・。そんなもんだから、ご主人は「気をつけてねー」ってこの後3回くらい繰り返してくれました。ご心配お掛けしました。

    「又、来まーす。」






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    井戸溝付近

    スカイラインの門限が17:00なので考慮して歩く。






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    バイカオウレン(梅花黄蓮)・・・・・かな?






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    山鳥山の水溜りが往路より巨大化してた。

    避けられそうもないので、思い切って端のほうをジャブジャブ行く。こう言う時って思ったほど濡れないものだけど・・・・・、ぐっしょり(~_~;)

    やはり長靴が良いようです。






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    水量の増えた登山道を無事(足首から下はずぶ濡れですけど・・・・・)に歩き切り不動沢登山口に戻った。






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    魔女の瞳の開眼はお預けだったけど、例年より早い吾妻の春を感じた一日でした。






    行ってみた日 2016.4.23






    行程

    不動沢登山口⇒(30分)⇒賽河原⇒(45分)⇒慶応山荘入口⇒(25分)⇒大根森⇒(30分)⇒五色沼北側(休憩5分)⇒(20分)⇒大根森(休憩30分)⇒(20分)⇒慶応吾妻山荘(休憩30分)⇒(30分)⇒賽河原⇒(20分)⇒不動沢登山口

    以上4時間45分(休憩1時間5分含む)の行程でした。



    魔女の瞳
    地理院地図(電子国土Web)より

    国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)五色沼






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    Comments 4

    HITOIKI  

    魔女の瞳

    魔女の瞳に見つめられてみたい。
    それから見入られたまま動けなくて、
    立ち尽くしたまま、
    全てを忘れてしまいたい。
    そんな山行がしたいです。

    2016/04/26 (Tue) 22:16 | EDIT | REPLY |   

    追い風  

    Re: 魔女の瞳

    HITOIKIさん、お久しぶりです。
    私ははこの魔力に取りつかれてるのか、毎年足を運んでしまいます。
    仰る通りで、見た瞬間動けなくなってしまい、頭の中が空っぽに・・・・・、そして別れるのがすごく名残惜しくなる魔女の瞳です。
    これから続く緑の季節、紅葉の季節、特に青空の下ではその碧さを増して魔女の瞳は見る人を釘付けにします。
    今回は氷のお陰で魔力から逃れて帰れましたけど、お出掛けの際は「家に帰る気力を失わせてしまう」魔法にお気を付け下さい。
    ありがとうございました。

    2016/04/27 (Wed) 06:38 | EDIT | REPLY |   

    修  

    いいなぁ

    上がると晴れている追い風さんは、ヤハリ何かに守られている人なのですねぇ。
    それに熊まで挨拶に出てきるとは、想像以上に凄い人なのでは。。。
    う~ん、雪がホントに少ないですねぇ。
    このコースだと一切経にも上がれるんだなぁと改めて確認しました。
    そして、このコース、ガレも無く好みの良い道ですよねぇ。
    尚、老婆心ながら、、熊は人間語がわかりませんので熊語でお願いします。
    また、熊鈴を鳴らして歩いても、難聴の熊には聞こえません。
    私??、雨には遭いますが、熊には会ったことがありません(笑)

    2016/04/28 (Thu) 07:53 | EDIT | REPLY |   

    追い風  

    Re: いいなぁ

    山で何かに守られている分(天気が逆のパターンもあるので守られてる感は50%かな?)、一般生活は酷いもんですけど・・・・・。
    慶応山荘のご主人のお話では、例年よりかなり雪は少ない。けど、その割に登山道の雪解けは遅いなーとの事です。

    熊には遭いたくありませんが、何故か見つけちゃうんです。
    今回は少し離れてたのでちょっとだけ心に余裕が有りましたけど、近くで遭った時の焦りは、今思い出しても背中に汗が出ます。
    しばらくの間、「ガサガサッ」っていう風に揺れる木々や笹の音にビビりながらの歩きになるのが嫌だなー。
    ちなみに今までの熊遭遇体験からですと、熊除け鈴はかなり熊に近づかないと効果が無いようです。特に向こうが食事中だったりするとそちらに夢中で鈴の音なんか聞いちゃいません。
    それから、吾妻の熊は人の言葉がわかるんです!その証拠に、西吾妻山へのデコ平登山口等には、「熊さん人間に注意!」の看板があるんですよー(*^^)v

    ありがとうございました。

    2016/04/28 (Thu) 20:54 | EDIT | REPLY |   

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