「行ってみたい‼」と思わせ隊

    福島の観光案内で始めたつもりが・・・、現在は山歩きのブログです。

    燧ヶ岳と大江湿原 ~幸運な一日~


    今年は尾瀬、檜枝岐界隈に数多く足を運びたいなーと思ってたけれど、結局は5月末に燧裏林道を歩いたっきりで、7月2週目にしてようやく2度目・・・・・御池(みいけ)から燧ヶ岳へ行ってみた。






    夜半まで降り続いた雨は上がったが、奥会津の山々は雲に隠れたまま。檜枝岐の中心部から御池に向かうと見えてくる筈の燧ヶ岳も全く姿が無い。

    5時前、御池に到着(駐車場¥1,000/回)。気温は15℃程で西風が少々冷たい。上空は白と青がせめぎ合い。青に一票投じ(この日は選挙の投票日)、準備して出発!






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    駐車場西端の登山口(標高約1,520m)から木道を少し行くと燧ヶ岳への分岐で左折。






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    濡れた岩や草木に苦労しながら急登を行く。

    朝一からこの登りはきつい・・・・・、まだ寝ぼけてた体が驚いて目を覚ます。






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    広沢田代に出てようやく一息。

    辺りを包む霧が晴れ、陽が射してくる。「この先の熊沢田代に着く頃は青空が広がるんじゃないの」ってな期待をして再び歩き出す。






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    サワラン(沢欄=アサヒラン(旭欄))/キンコウカ(金黄花=金光花)






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    上へ行けば行くほど霧が濃くなる。合わせて疲労の色も・・・・・。






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    楽しみにしてた熊沢田代。この先にドーンと燧ヶ岳が・・・・・、真っ白でなーんも見えん(+_+)






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    夏空を映す二つの池塘。西の池塘の先に平ヶ岳。東の池塘の先には日光連山。

    そんな風景を頭の中で膨らませながらここまで来たが、「ぱーん!」、膨らみ過ぎて破裂した。






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    急に背中の荷が重くなった気がする自分を励ますかのように一輪だけ咲いてたキスゲ。

    「ありがと。」






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    チングルマ(稚児車)/アカモノ(赤物)






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    登山の目安となる合目標示。

    自分の足元とリンクする。1合目ではピッカピカ、7合目にはドロドロ・・・・・。






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    「夏の暑い陽射しが遮られてラッキーだなー」と強がって進む。






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    涸れ沢の急登も、霧で先がよく見えないから精神的なダメージが軽減されたかも?

    ※浮石だらけなので慎重に!






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    8合目付近で石楠花の薄紅色にうっとりしてたら背中から陽射しが。見上げると本来の空色に近づく薄青色が広がり、もう一度石楠花と顔を合わせてにっこり(^^)






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    木段等で高度を稼ぎ9合目を越える。俎嵓(まないたぐら)の山頂が近づく頃には石楠花と雲海が広がっていた(*^^)v






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    雲海にチラッと会津駒ケ岳らしき姿を確認。

    真っ白だった下界には熊沢田代が見える。






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    熊沢田代

    1時間も遅れて出発すりゃ、さっき想像していた景色が広がってたかもねー。






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    で、俎嵓(まないたぐら=標高2,346m)登頂!



    尾瀬沼の上をゆっくりと雲が流れる。

    祠に手を合わせてから、暫し景色を楽しむ。

    雲の上に頭を出した有名どころの山々。そんな中、南の方角赤城連山の右奥に「富士山」が見えた(自分のカメラじゃ写らないけど肉眼で見えます)。

    前回もここから富士山を確認して、「十回目の燧で初めて見たよ」って言ってたおじさんがいたのを思い出した。「すいませーん、2回しか登ってないのに、2回とも富士山見れちゃいましたー、アハッ!」






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    お隣の柴安嵓(しばやすぐら)へ。






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    石楠花を添えて。






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    柴安嵓へは近いので油断しがちですが、その登りは結構危険です。

    特にもうすぐ山頂ってところにある「段差のある岩(上の写真の岩じゃありません)」と「穴」にご注意ください。
    前述の「岩」では前回に続き今回も滑り落ちた方を目撃してしまいました。大事に至らなかったので安心しましたが、それを見たこちらの心臓がバクバクして体に悪い・・・・・、そして他人様の心配してたら、「ズボォッ!」っと自分がその先の穴に落ちた。びっくりして何が起きたか分からなくて固まった。
    怪我どころかかすり傷ひとつ無く、幸いにして無事だった。けど深く反省。いかなる状況でも足元を確認して歩かなくては。






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    そんなこんなで柴安嵓(=燧ヶ岳山頂、標高2,356m)登頂!






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    尾瀬ヶ原と至仏山

    こちらも尾瀬沼同様、右から左へゆっくりと雲が流れる。






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    見晴から延びる木道



    ※地元紙によれば、見晴新道(柴安嵓⇔見晴)は2016.7.14頃に再開通の予定です。






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    双眼鏡があればもっと楽しめるのになー。






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    越後三山の中ノ岳(中)と越後駒ヶ岳(右)






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    西の方角 妙高山と火打山かなー?

    もしそうならば、燧から火打なんですけど・・・・・だから?

    (写真は叩いて引っ張って拡大しています。)






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    武尊(ほたか)の山並みの向こうにシルエット・・・・・八ヶ岳かなー?

    (写真は車で踏んで拡大しています。)






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    尾瀬沼方向には日光連山の皆さんがポコポコ頭だけ出してる。

    (左から)女峰山、男体山、日光白根山などなど。






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    俎嵓へ戻ります。







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    ミヤマキンバイ(深山金梅)/俎嵓から「ヌマ」方面へ。






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    ミノブチ岳

    バックの青は尾瀬沼。






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    尾瀬沼畔、長蔵小屋付近

    大江湿原のニッコウキスゲ、咲いてるだろうか?ここからじゃ確認出来ない。

    手前は浅湖(あざみ)湿原。






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    景色を楽しんでから、足元に集中して下りる。






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    ナデッ窪、沼尻(↑)と長英新道、大江湿原(←)の分岐

    前日までの雨を考えると・・・・・長英新道の泥濘は避けたいって思い、遠回りだけどナデッ窪へ下りる。






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    振り返って俎嵓。






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    尾瀬沼へ向かって急降下開始!






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    目標の沼尻は感覚的に真下。






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    急な下り。段差もあって膝や腰に負担が・・・・・。しかも南斜面なもんだから直射日光浴びまくりで集中力を保つのがしんどい。

    歩きながら思った。鳥海山の幸次郎沢に似てるかもって。



    一瞬の油断が大怪我を招く危険な区間です。特に下りはご注意下さい。






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    難所を脱出して沼尻平に入る。

    ホッとして立ち止まると、膝が笑ってた。ガクガクが止まらない。アハハ、こちらも呆れて笑うしかない。






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    沼尻休憩所跡(2015.9火事で全焼)、奥に見えるトイレは利用可能でした。

    脚を揉み解しながら休憩。






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    尾瀬沼を渡る風が涼しさを届けてくれる。



    休憩後、大江湿原へ。

    湿原、森、湿原、森と交互に変わる景色を楽しみながら木道を行く。






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    浅湖(あざみ)湿原






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    キスゲと燧ヶ岳

    広い湿原に咲いてたのは2、3輪・・・・・、こんな感じじゃ大江湿原も期待できないねとこの時点では思ってた。






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    イトトンボ(糸蜻蛉)/コバイケイソウ(小梅蕙草)






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    長英新道分岐を過ぎ、少し歩くと大江湿原が見えてくる。

    あれ?沼山峠に向かう木道筋が黄色い!!!

    ニッコウキスゲ(日光黄菅)が咲いてる~(^^♪






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    まだ早いんじゃないのと思ってたけど、咲いててくれてありがとー!






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    この沢を境にして、東側はキスゲの密度が濃い。西側はちらほら・・・・・何故?。






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    出来れば花の咲いてる方に飛んでて欲しかった蜂。裏に飛びますか。

    キスゲに青空、まっ、これだけで十分か。






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    ノアザミ(野薊)に蜂。

    こっちの蜂は紫色になっちまうんじゃないかって心配するほど、頭を突っ込んで仕事してた。






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    一旦、尾瀬沼畔で昼時の賑わいを調査してから沼山峠へ。






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    まだ満開って感じじゃ無いのもあるけど、歩く人が少ないような・・・。






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    燧ヶ岳に向かって咲くキスゲたち。






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    三本落葉松(唐松)






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    沼山峠が近づくに連れ、キスゲの数が減り寂しくなる。それでも精一杯の笑顔で見送ってくれるその姿に、こちらも笑顔で大江湿原を後にする。



    沼山峠を越えて休憩所のあるバス停に着く。ここから御池へはシャトルバス(¥520、約20分、概ね30分毎出発)で戻る。

    10分程待って、団体さんの後に増発された3台目のバスに乗車した。

    出発前にアナウンスが・・・。
    「本日、御池駐車場をご利用のお客様にお知らせです。機械(ゲート)の故障により料金(¥1,000)は無料です。」
    えっ、ラッキー!殆どの方が無反応な中、小さくガッツポーズしてしまった自分(^_^;)



    御池に着いて、御池ロッジで一風呂(¥500)。浴槽の窓の外の湿原にもキスゲが咲き揺れていた。それを眺めながらの幸せな時間。

    今日は小さな幸運が沢山集まった一日だったなー。

    なので、帰路はいつも以上に安全運転を心掛けて無事帰宅完了。

    明朝目覚めたら、この話が「夢だった。」ってならなきゃ良いけど・・・・・。






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    行ってみた日 2016.7.10






    この日の行程

    御池⇒(50分)⇒広沢田代(休憩5分)⇒(45分)⇒熊沢田代(休憩10分)⇒(60分)⇒俎嵓(休憩20分)⇒(15分)⇒柴安嵓(休憩65分)⇒(15分)⇒俎嵓⇒(20分)⇒長英新道分岐⇒(70分)⇒沼尻(休憩25分)⇒(45分)⇒尾瀬沼畔⇒(55分)⇒沼山峠休憩所(バス待10分)⇒(シャトルバス20分)⇒御池

    以上8時間50分(休憩2時間15分含む)の行程でした。

    燧ヶ岳1
    地理院地図(電子国土Web)より

    燧ヶ岳2
    地理院地図(電子国土Web)より

    国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)燧ヶ岳









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    Comments 2

    ノイファン  

    No title

    天気の回復が最高のご褒美ですね。
    沼尻に下るコースはかなりきつかったような。
    一度登って懲りています。また長蔵小屋の裏に回ると
    逆さ燧ケ岳が見えたかも知れません。

    ちなみに私の方は鳥海山は断念、加茂水族館と
    酒田の飲み歩きになり、ブログアップは止めました。

    2016/07/14 (Thu) 16:29 | EDIT | REPLY |   

    追い風  

    Re: No title

    いやー、ホント天気が回復して良かったです。
    今回初のナデッ窪でしたが、ここを登ろうって気にはなりませんでした。急坂すぎます。
    逆さ燧・・・・・頭の中がキスゲでいっぱいになり、そこまで頭が回りませんでしたー。次回の楽しみにしたいと思います。

    さすがノイファンさん!鳥海が駄目でも、クラゲと地酒で庄内をを満喫!休日の過し方に無駄がありませんねー。
    私も見習わなくては・・・。

    ありがとうございましたー。

    2016/07/14 (Thu) 21:22 | EDIT | REPLY |   

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