「行ってみたい‼」と思わせ隊

    福島を基点とした観光地巡りの筈がいつの間にか山登りばっかになってました。

    花咲き競う大朝日岳 ~可愛げのない小朝日岳~


    山でお会いした山形の方々に「お薦めの山は?」と尋ねて、「朝日」の名を一番多く聞いた気がする。

    一番人気(自分調べ)の理由を求めて朝日連峰主峰「大朝日岳」へ行ってみた。




    山形県の中央部、朝日町の国道287号から折れて最上川を渡り県道9号、289号(朝日鉱泉へ向かう道)と進む。Asahi自然観の入口を過ぎると人家が途切れ真っ暗闇。狭いくねくね道の渓谷側に張られたロープにプレッシャーを感じながら木川ダムを経て、右手に立派な2車線の道(大規模林道)を確認して一安心。その道へ入り峠(ぶな峠)を越えて行き、登山口のある「古寺(こでら)鉱泉」の看板を発見して左折。あとは道なりに3km弱進む。

    まだ暗いAM4:00頃、ようやく古寺鉱泉の駐車場(標高約660m)に辿り着いた。



    ※駐車場は止め方次第で30台程(この日は4:00頃で空き数台)。あとは通行の妨げにならない路肩や空スペースへ(数ヶ所有り)。

    ※簡易トイレ有(事前に済ませて来るのが無難かと・・・)

    ※今回の画像には往路の部分に復路の写真を掲載してる箇所が少々あります。ご了承下さい。



    早々とヘッデン組の方々がスタートする中、明るくなるのを待ってから準備して出発・・・・・眠い。






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    渓谷の涼しげな流れを聞きながら古寺鉱泉朝陽館へ/橋を渡り朝陽館正面を左へ






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    大きなヒメコマツ(姫小松)の間を登る。歩き始めて30分、背中から太陽が登場。

    想像より急な登りでも無く、さほど気温も上がっていない筈なのに滝のような汗。寝不足(五輪見過ぎ!)による体調不良かなー。脱水症になる前にどこかで整えないと・・・。






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    道の傾斜が少しづつ緩くなって一服清水に着く。

    冷たい水で顔を洗う。「シャキーン!」と一瞬なったが、体は怠い。






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    一服清水から少し歩いてハナヌキ峰分岐(標高約1,140m)。
    ←大朝日岳、→日暮沢

    この時点で5人ぐらいに抜かれただろうか?もうこの先は気にせず歩く。左へ。






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    ハナヌキ峰分岐から古寺山までの登りがきつい・・・・・。






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    そんなきつい登りの途中に三沢(さんざ)清水。

    三ノ沢から引いた水は少々細くて温(ぬる)かったけど、ここで休憩してた方々と挨拶を交わすだけでも登りの活力になる。






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    三沢清水からひと踏ん張りすると視界が開けてくる。

    ただこの日この時点では無風。自分の荒い息遣いが台風のように思える・・・。






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    振り向くと、月山や障子ヶ岳。背中を押してもらう。






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    古寺山(標高1,501m)到着。

    小朝日岳、大朝日岳、中岳と見渡せて気合いが入る。が、体はしんどい。10分休憩。






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    休憩後、ザレ気味の道を進み小朝日岳と巻き道の分岐へ。

    小朝日から下りて来た女性の方にアドバイスを頂き、帰りに余力があれば登るってことで巻き道へ向かう。






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    まだ陽の届かないひんやりとした下り基調の道を行くと、小朝日岳からの道と合流。

    ここの標高が約1,500m・・・・・、古寺山とほぼ同じ標高に、この間の歩きは無駄だったのでは?と精神的にダメージ。






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    合流点から鞍部(通称:熊越え)まで更に下りて、再び登りが始まる。






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    写真を撮るのも忘れて登って行くと、目の前にドーンと大朝日岳。

    かなり近くなってて、やっと朝日連峰の一角に足を踏み入れた気分になれた。

    この辺りで弱いながらも涼しい風を感じるようになり10分休憩。

    この休憩で体調が整い始める。やはり自分には風が必要。






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    意気揚々と山頂へ向けて歩き出すが、その前のボスキャラ的な登りに意気消沈。






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    冷た~い銀玉水で気を引き締め、挑む!






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    さすがに鼻歌気分では登れないけど、花が多くなるし、すぐ左には大朝日も見えているので頑張れる。(急登、スリップ、落石注意!)






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    シロバナニガナ(白花苦菜)/ウツボグサ(靭草)

    ミヤマコゴメグサ(深山小米草)/残雪を抱えた中岳






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    一歩進む毎に大朝日岳が大きくなってくる。






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    大朝日小屋の周りはお花畑~♪、ピンク、白、黄、紫と賑やか~♪






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    小屋から約15分、大朝日岳山頂(標高1,870m)(^^)v






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    歩いて来た道を見渡す。

    辛かったけど来て良かった。想像以上の眺めに感動中!






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    南(平岩山)方向 奥のトンガリは祝瓶山。

    この後、後方の雲が消え飯豊連峰も現れた。



    登頂した際、山頂は3~4人程で、時間の許す限り居座ろうと思い休憩に入ったけど、徐々に人が増えて賑やかに。自分ばかり長居するのも悪い気がして食うもん食って山頂を後にする。






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    ヤマトリカブト(山鳥兜)⇒トンボ・・・・・自然のしりとり。

    ぼ、ぼ、ぼ・・・・・、帽子は持ってないし、ボタンは外せないし、んー、ザックをゴソゴソ、あったー!、ボールペン・・・・・負けじゃん!

    トンボが飛んでった。






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    正面に中岳を見ながら小屋まで下りる。

    中岳から見た大朝日岳、中岳の向こう側の景色はどんなだろー???

    まだ時間があるので行ってみた。






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    小屋から先もお花畑は続いてて、タカネマツムシソウ(高嶺松虫草)が様々な表情で楽しませてくれた。






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    金玉水の入口まで下りて、中岳への登り返し。



    道は中岳(標高1,812m)山頂は通らず、東から巻いて西朝日岳へ続く。






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    中岳の東斜面もお花畑。






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    風に波立つ草原・・・・・てのは言い過ぎだけど雰囲気が良くて涼しい。



    この先に慰霊碑がありバウムクーヘンが供えてあった。お盆・・・・・手を合わせた。

    罰当たりかとは思ったけど他にスペースが見つからないので慰霊碑の前で休憩させて頂いた。






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    西朝日岳

    この景色を見たら、又、向こう側の景色が見たくなる。これが朝日連峰の魅力だろうか?




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    西朝日岳から袖朝日岳へ続く稜線






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    竜門山、寒江山、一番奥に以東岳と重なる主稜線



    休憩してると、大きな荷のお三方(女性2名、男性1名)が西朝日からやって来た。お話を伺うと泡滝から入ってこの日が3日目。

    先にポツンと見える山小屋や遠くに見える大朝日岳を目標にいくつもの坂を上りそして下り、真夏の太陽の下、峰々を越えて来た難行苦行を話してくれた。話の内容は辛そうだったけど、皆さん、とっても素敵な笑顔だった。きっと絶景の連続だったのだろーなー。

    朝日連峰の魅力は、小屋泊やテント泊で数日歩いた方のみが語る資格があって、私のような日帰りさんが軽く口にしてはいけない気がした。

    でも、ここ中岳でお三方の話が聞けて、ちょっぴり縦走気分が味わえた、と軽口を叩いておこう。






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    中岳から見た端正なお姿の大朝日岳。かっけー!!!






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    金玉水

    道標から2~3分、凍るんじゃないかってーほどキンキンに冷えた水がじゃんじゃん出てた。1リットル汲んで、帰りも安心。

    辺りはニッコウキスゲやら何やらかんやらいろいろ咲いてて、まさにオアシスって感じでした。






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    大朝日小屋まで戻り、古寺鉱泉へ下山開始。






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    日陰が恋しくなる歩きが続く。






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    復路の楽しみ小朝日岳。

    少々余力があったので立ち寄ってみますかねー。






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    そしたら、ガレガレでこの日一番の急登!

    小朝日って「小」の字が入ってるから可愛いイメージで登り始めたら、全然可愛くなーい!。吾妻小富士なんて可愛いもんだよー、ホント。

    復路の「楽しみ」が「苦しみ」に変わった。






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    もう少しで小朝日山頂だろーと、一旦振り向いて大朝日岳を眺める。

    「お世話になりましたー」






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    前向いたら道が続いて、まだ山頂じゃなかった・・・。可愛くないぞ小朝日岳。






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    今度こそ小朝日岳山頂(標高1,647m)・・・・・もうヘロヘロ。

    余力メーターはマイナスに振り切れた。暫し動けず・・・・・。



    可愛くなーいとか言いましたが、眺めは抜群!

    吾妻、蔵王から北へ続く奥羽山脈のシルエット。置賜や山形盆地に光る街並。朝日連峰の山々や月山、村山葉山。山形県内陸がぜーんぶ見えるんじゃないのってーぐらい見渡せます(実際は10%も見えてないかも?)。






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    山形市内辺りと思って撮った写真。トンボしか分からん。(^_^;)






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    どうにか帰れそうなぐらいまで体力を回復させ、ザレザレ&照り返しの強い道を古寺山へ。






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    古寺山からハナヌキ峰分岐を経て、一服清水で0.5リットル補給の後、やっとこさ古寺鉱泉へ無事下山完了。






    なんだろう?うまく言えないけど、登った直後より、数日経ってジワーっと感動が沁み出してくる感じの大朝日岳。山に「優しさ」ってーのがあるとしたら、この山にはそれが一杯詰まってるのかも・・・・・、温かい山だった。又、登ろ。






    行ってみた日 2016.8.13






    この日の行程

    古寺鉱泉駐車場⇒(85分)⇒ハナヌキ峰分岐⇒(55分)⇒古寺山(休憩10分)⇒(20分)⇒小朝日北分岐⇒(15分)⇒小朝日西分岐⇒(75分+休憩10分)⇒大朝日小屋⇒(15分)⇒大朝日岳山頂(休憩25分)⇒(15分)⇒大朝日小屋⇒(30分)⇒中岳(休憩15分)⇒(30分+金玉水10分)⇒大朝日小屋⇒(55分)⇒小朝日西分岐⇒(20分)⇒小朝日岳山頂(休憩25分)⇒(10分)⇒小朝日北分岐⇒(15分)⇒古寺山⇒(35分)⇒ハナヌキ峰分岐⇒(60分)⇒古寺鉱泉駐車場

    以上10時間30分(休憩1時間35分含む)の行程でした。


    大朝日岳-01
    地理院地図(電子国土Web)より

    大朝日岳-02
    地理院地図(電子国土Web)より

    国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)大朝日岳







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    コメント 4

    ノイファン  

    日帰り

    日帰りお疲れ様でした。でも小屋泊するともっと楽しめると思います。
    鳥原小屋では、神社マニアの人と楽しい会話ができました。
    下社が鳥原小屋にあり、上社が避難小屋手前にあります。

    泡滝⇔古寺鉱泉の縦走は私も憧れています。
    朝日避難小屋から西朝日に伸びる登山道は、あまりに人待ち顔に見えますね。

    ようやく私のブログもアップしました。時間があった時に見て下さい。

    2016/08/18 (Thu) 22:13 | EDIT | REPLY |   

    追い風  

    Re: 日帰り

    やはり小屋泊しなくちゃ、本当の朝日は楽しめませんかねー?
    私は頭に余裕が無い(回転が悪い)ので、次の日の食事やら行程やらまで考えるとそこにストレスを感じてしまいます。てなわけで現状では小屋泊は厳しく、車中泊が限界ですー。
    とは言っても、あの大朝日から以東へ続く山並は何時かは・・・って思ってしまいます。

    早速、白馬岳拝読します!

    2016/08/19 (Fri) 01:37 | EDIT | REPLY |   

    修  

    お薦めの山は?

    朝日でしょうかねぇ?
    私は月山ですねぇ(笑)
    それにしても追い風さんの元気さ、少し分けて欲しい、、ですなぁ。
    ハナヌキ峰分岐から古寺山までですかぁ、私は鉱泉からハナヌキ峰分岐までが一等きついのです、が体が慣れないせいもあるかも、、ですねぇ。
    古寺山から小朝日大朝日が見えると気合いが入りますよねぇ。
    でも小朝日岳での眺めは最高かと思う私なのです。。。
    小朝日巻道、、昔はなくてきつかったなぁ。
    銀玉水と金玉水、、美味しいですよねぇ。
    初めて登ったときは小屋前でへばって休んだこと、何十年経っても思い出します。
    中岳まで往復した日帰りなんて健脚ぅ、、追い風さん、天狗の団扇持ってるんじゃないですか?
    慰霊碑は昭和42年春の山形商業高校のかと思います。
    今度は是非大鳥池まで縦走をなすってください。
    私??しません!!

    2016/08/20 (Sat) 17:06 | EDIT | REPLY |   

    追い風  

    鶏が先か?卵が先か?朝日が先か?月山が先か?

    朝日と月山、「どちらを先に登る?」で悩んだ末の朝日でした。そりゃー修さんの一票があれば、月山を先に登ってましたよ。ご意見伺わずに失礼しました。
    歩き始めは、三ツ岩岳の旧道や会津駒への道と雰囲気が似てたお陰で初めて感がなく歩け助かりました。・・・が、分岐で樹々の間から古寺山がチラッと見えてしまい、その高低差にダメージを受けての登り。体力よりも精神を支え(気分屋)に登る私にはこちらの方が辛かったー。
    その分古寺山からの眺めは最高でしたし、帰りの苦しみ?いや楽しみ、小朝日岳からの眺めも格別でした。巻き道昔は無かったんですか?当時行ってたら、小朝日で引き返しましたね、きっと。
    金と銀の水の美味さ、大朝日と中岳の花畑、小屋よりかなり手前の熊越えを登り返した所でへばった事、私も絶対忘れません!
    慰霊碑は仰る通りで山商山岳部と記してありました。昭和42年、来年で50年。登山は危険と隣り合わせなんだ!と心に刻み手を合わせました。
    あの朝日連峰の景色を見てしまったら縦走に憧れますが、暫くは憧れのままになりそうです。天狗の団扇は持っていたとしても穴だらけじゃ飛べないし、風も起こせないしで・・・、ちょっとづつ穴を塞いで完成したら縦走ですかねー。その時は修さんに付きあって頂きますよー。 ありがとうございました。

    2016/08/20 (Sat) 22:44 | EDIT | REPLY |   

    よろしければコメントをどうぞ