山開きの三ツ岩岳&窓明山 ~くわばらくわばら~


    先週に引き続き・・・、突然ですが「窓明山は男性でしょうか?女性でしょうか?」

    答えは後ほどってことで。



    2年前(2015)の真夏に登った三ツ岩岳。

    あの時は暑さにやられて三ツ岩岳のみで窓明山へは辿り着けなかった。

    真夏の三ツ岩(三岩)岳 ~旧道の急登に汲々とする~ 2015.8.1

    「いつかは」と思ってて、涼しくなる秋まで待とうと考えたけど、人が多い「山開き」なら挨拶したり言葉交わしたりで他人様の見えない力で乗り切れるんじゃないか的な発想で再び行ってみた。







    「キキィィィィーーー!」真夜中の山中にブレーキ音を響かせてしまう。

    目の前を大きな鹿がピョンピョンと駆けて行った(衝突したら大事故です。スピードの出し過ぎに注意しましょう)。

    この一件があった為か車中泊の場所に着いてもドキドキして寝つけない・・・・・、けどいつの間にか寝てて、翌朝、寒さで目覚める。

    準備して山開き式典会場の小豆温泉駐車場へ。

    が、近場の駐車場は満車らしく、係りの方の案内で「花木の宿」から入って行った奥のスペースへ。

    そこから式典会場まで車で送って頂いた。

    会場に着くと、ザワザワザワザワ・・・・・人、人、人!

    パッと見、150~200人は居るように映った。

    実は山開きなるものに参加するのは初めてでして、もっと和気あいあいとした雰囲気なのかなーと思ってたけど、ある種、殺気だった様なものを感じてちょっと怖い・・・、それだけ皆さん気合いが入ってるってことなのかなー。

    終盤を向かえてた式典にちょっとだけ参加して、登山届と引き換えに記念バッチや入浴割引券を頂きました。
    ただでこんなに貰っていいんですか?ありがとうございます。

    貰うもん貰ったし、じゃー帰りますか。「お疲れ様でしたー」とはさすがに言えず、式典で挨拶してた地元の実力者?に見送られ「行って来まーす!」






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    横断幕や幟(のぼり)が並ぶ歓迎ムードの国道を登山口へ向かう。






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    国体コース(旧道)の登山口をスルーして保太橋(窓明山)登山口(標高約760m)から。

    もうあの旧道の急登は御免被りたいとの思いからこちらを選択したが・・・・・、こちらも序盤は急登。



    ※保太橋(窓明山)コースの印象としましては、急登と感じるのは最初の1km弱ほどでその後は普通の斜面かと。ただ距離は長いです。登りに関しては国体コースよりはこちらが楽かなーと個人的には思いましたが、周回される方は自己判断で・・・。






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    急登を終え、でっかいブナ(山毛欅)に癒され中。






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    樹々の間から三ツ岩岳の顔色をちょいちょい窺(うかが)いながらの歩き。






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    巽沢山に到着。「たつみさわやま」と読むそうです。居合わせた方に教えて貰った。

    日向ぼっこするギンリョウソウ(銀竜草)って初めて見たかも?

    いつもお会いするのは暗い所ばかりで・・・。






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    登りは続いて、背中から陽射しのおまけが付く。・・・「今はいらん。」






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    家向山尾根到着。「いえむかいやま」と読むそうで、山頂は藪尾根の先にあるとの事。これも巽沢山と同じ方に教えて頂きました。

    山開きって周りに常にどなたかが居るので心強いし有難い。

    /右の花はヤマサギソウ(山鷺草)・・・多分?






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    窓明山が見えた!

    けど、まだ遠いし、結構高さもある。






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    家向山手前辺りから体が動くようになって、この調子で窓明山まで行けちゃうなーなんて思いで意気揚々と一旦下る。

    で登り返しに入り背中から再び太陽・・・・・あれ、汗が止まらない。

    もう上半身だけじゃなくて、ズボンから靴下まで5分足らずでびっしょり。

    こりゃ脱水症だね。もう毎度の事で慣れっ子になってるしー、手足もしびれてくるしー、脚に力も入らないしー、って駄目じゃん!

    道端に腰掛けて栄養補給しながら、原因を探る。



    家向山まで少し暑くなりかけの斜面を登って来た。家向山尾根のピークからの下りは、まだ朝の涼しい空気が残っててこの日一番気持ちよく歩けた。登り返しに入って急に暑くなった。

    要するに自分の体が急激な気温変化に対応出来てないのが原因でして、今に始まったこっちゃ無いんですが、改めて認識してみました。

    余談ついでにどんくらい温度変化に弱いかと言うと、夏の場合はエアコンの効いた部屋から30℃以上の屋外へ出ると1~2分で背中びっしょりです。
    なので自分の部屋のエアコンは未使用で扇風機対応です。たとえ室温が40℃になっても。

    まあ夏は汗かいても不思議じゃない季節だからいいのですが、冬は困るんです。

    寒い屋外から、20℃ぐらいのお店とかに入ると汗が止まらなくなるんです。決まって店員さんに「具合悪いんですか?」って声掛けられて、対応に苦慮します。
    ちなみに冬場の自分の部屋の温度は5~15℃で、普通の方には激寒かと。

    ただ、夏でも冬でも体に風を感じられれば問題ないんですが、冬の室内でなかなか風は吹きませんよねー。

    全くと言っていいほどデリカシーの欠片も無い人間なんですが、この部分だけはデリケートなんですねー・・・・・、はぁ困った困った。



    話を戻します。

    休憩後、力の入らない脚をマイナス思考の精神力で一歩一歩窓明山へ運ぶ。






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    暑~(~_~)

    早くも下山される方やシャクナゲ(石楠花)に励まされながら登る。






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    イワナシ(岩梨)の咲き残る草付きの尾根に出て風を感じる。

    精神的にちょっと楽になった。






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    三ツ岩岳

    凄く大きく見えた。

    この時点で向こうの山頂は無理っぽいと思ってた。






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    ふー、やっとこさ窓明山山頂~。

    風が気持いいー。

    直ぐ下の雪渓で賑やかに休憩されてる方々から独り離れ、こそーっと端っこの方で体力の回復に努める。

    家向山を見下ろしながら。



    「あっ、ここで冒頭の窓明山は男?女?の正解発表。」

    「正解は男性。だって標高が1,842.3mで、癒し兄さん(18423)だもの・・・」

    こちらとしては癒されるなら兄さんよりは姉さん希望ですが、具合が悪いのでおとなしく癒され中。



    足が攣って脱いだ靴を履くのに苦労したけど、かなり体力は回復したみたい。

    三ツ岩岳へ行けそうな雰囲気になってきたので向かってみる。






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    ワタスゲ(綿菅)の向こうに三ツ岩岳/これから歩く稜線



    今回の行程上、窓明山~避難小屋間が景色も良くて花も咲いてて印象に残る稜線歩きだったなー。






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    薄っすらと平ヶ岳






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    こちらも薄っすらと荒沢岳や越後駒ヶ岳






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    歩いた道を振り返る/保太橋沢の雪渓






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    小さな池や小さな湿原を経て登り返し/コバイケイソウ(小梅蕙草)



    暫く登って行くと水場があり、ゴクゴクと喉を潤す。

    辺りには花が・・・・・、






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    シナノキンバイ(信濃金梅)/シラネアオイ(白根葵)

    どちらも清涼感があって、見てるだけで風に吹かれてる感覚。






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    避難小屋への登り/ハクサンコザクラ(白山小桜)/三ツ岩岳への登り

    避難小屋(標高約1,850m)に着いた頃には陽が陰り暑さも和らいだ。小屋周辺では大勢の方が休憩中。



    そこから三ツ岩山頂へ向かうと、一株のハクサンコザクラがいつものピンクよりちょっと濃い紫の花を咲かせてた。

    山頂への道は少々泥濘もありましたが一種のアトラクションと思えば難なくクリア。






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    残雪の先に大戸沢岳。






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    三ツ岩岳山頂/三ツ岩

    今シーズン初の2,000m超え!(^^)!

    今日は無理か?と思ってたけど何とかなったよ。えがったえがった。






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    山頂から続く大戸沢岳~会津駒ヶ岳の稜線

    三角点にタッチして先程の残雪地帯に戻り休憩。






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    一番涼しそうな場所に陣取って休憩。

    腰を下ろした直後はトンボ(蜻蛉)が飛んでたけど、寒くなったのか姿が見えなくなる。

    合わせるかのように賑やかだった登山者もポツリポツリとなり、静かになっていく。



    40分ほど休憩したら空に黒い雲がかかり始めた。

    「まずっ!」雷が頭をよぎる。

    下山せねば、と思ったら足が攣ったし、関節は痛むしで・・・・・。冷やし過ぎたみたい。

    軽く揉み解し、もう一度山頂へ登り直して体を温めそのまま下山開始。

    ここにきてようやく体が普通に動く・・・・・、遅過ぎる・・・・・。






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    避難小屋を通過。休憩する人も数えるほどになってた。

    小さな湿原辺りで後方から「ゴロゴロ・・・」と聞こえてきた。

    「怖っ!」ちょっと急ぐ。






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    サンカヨウ(山荷葉)



    で、この後は雷が怖くて怖くてどーしようも無いので、写真は殆ど撮らずに下りに集中しました。(カメラのフラッシュに雷が落ちるかもって思ってます。)

    とにかくここの道は急斜面なので慎重に下るよう宜しくお願いします。



    途中の小さな地蔵様に「くわばらくわばら」と呪(まじな)いを唱えて下り続ける。

    ※「くわばらくわばら」⇒これを唱えれば雷様(らいさま)が落ちない&へそを取られない、とひい婆さんが言ってた。「くわばら」は確か関西の地名だったような記憶が。そんなのを「まんが日本昔ばなし」で見たような気がします。

    今じゃ死語かもねー。



    「ゴロゴロ、ゴロゴロ」って後ろから追いかけて来る雷音にビビリながらも急ぐ。

    が、一瞬腰から背中にかけて「ピリッ!」と気持の悪ーい痛みが走りスローダウン。

    箇所が箇所だけに無理は出来ない。






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    旧道分岐(標高約1,300m、黒檜沢への道は通行禁止でした。2017.7.9現在)に辿り着き小休止。

    この案内板が怪しく光り、これに雷が落ちるかもって想像したら怖くてゆっくり休めない。

    ポツポツと雨も降り出した。



    その後、多少の雨はあったものの雷からは逃れられて無事に下山。



    ※同時刻、檜枝岐村では約100mm/時の雨を観測した場所もあり、このエリアにも大雨、洪水警報が発令されてたみたい・・・・・、一つ間違えば下山不能に陥ってたかも。もっと早く雷雲に気づくべきだった。






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    登山(下山)口で居合わせた方達とホッと胸を撫で下ろして「お疲れ様でした~」。

    山開きの式典会場へ戻り下山届を提出。

    この時頂いた麦茶の味は格別でした。一生の思い出です。(・・・あんた、三ツ岩岳や窓明山の景色や花よりも麦茶が一番の思い出ですか?)

    スタッフさんに言えば駐車地点まで車で送ってもらえるんだろうけど、足元がドロドロに汚れてたので遠慮して徒歩で戻った。今日一日を回顧しながら。

    体調不良で一時はどーなることやらだったけど、結果的に念願の「窓明け」に成功し三ツ岩も登れて満足の歩きだったなー。

    でも、性格的には窓は開けっ放しじゃまずいから、またいつか閉めに来なくちゃかな?

    てな事を考えながら歩いても、まだ辿り着かない駐車地点だった。

    「遠っ!」






    行ってみた日 2017.7.9









    <感謝録>

    ●山開きに携わった皆様
    お陰様で楽しい思い出が出来ました。ありがとうございます。

    ●登山口~窓明山間でお会いした皆様
    何度も同じ方と会うので勝手に親しみ感を持って歩いてましたし、こちらの問いかけ等にも答えて頂きありがとうございました。

    ●下山時、地蔵様の所で会った男性
    地蔵様のある訳、山と神様の事等、教えて頂きありがとうございました。

    ●下山時途中から旧道分岐まで一緒に歩いた本宮市の男性
    このお方、以前鎌倉岳(常葉)でお会いした方でびっくり!
    ラジオでの雷探知、とても勉強になりました。ありがとうございます。又どこかで。

    ●下山時後半から登山口まで一緒に歩いたいわき市の女性
    健康の事、体力の事、日頃の鍛練の大事さ、沢山教えて下さりありがとうございました。
    ちょっとづつ実践していきます。

    ●今回は山開きと言う事もあり沢山の皆様と挨拶したり話したりで、もうお世話になりっ放しで・・・、ありがとうございました。







    この日の行程

    小豆温泉駐車場⇒(10分)⇒保太橋登山口⇒(55分)⇒巽沢山⇒(60分)⇒家向山尾根⇒(75分+途中休憩20分)⇒窓明山(休憩45分)⇒(50分)⇒避難小屋⇒(40分)⇒三ツ岩岳山頂(休憩40分)⇒(25分)⇒避難小屋⇒(45分+途中休憩5分)⇒旧道分岐(休憩5分)⇒(60分+途中休憩5分)⇒国体コース登山口⇒(5分)⇒小豆温泉駐車場⇒(15分)⇒駐車地点

    以上9時間20分(休憩2時間含む)の行程でした。



    三岩岳
    地理院地図(電子国土Web)より

    国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)三岩岳







    テーマ : 登山・ハイキング
    ジャンル : 旅行

    tag : 福島 会津

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