「行ってみたい‼」と思わせ隊

    福島の観光案内で始めたつもりが・・・、現在は山歩きのブログです。

    飯豊の主稜線、門内岳&北股岳 ~激登!激降!梶川尾根~


    世間的にはお盆休み突入2日目の日曜日。

    こちらにゃ普通の日曜日だけど、「夏休みらしく冒険チックなことをしなきゃ!」ってことで、飯豊連邦の主稜線上にある門内岳&北股岳へ行ってみた。






    新潟県境の山形県小国町。

    国道113号、道の駅「白い森おぐに」から新潟(西)方面へ約4km、「飯豊登山口、長者原」の標識に導かれ県道へ入る。そこから南下すること約20km、登山口のある駐車場(飯豊山荘を左に見て行った先に2ヶ所有り・トイレは無かったような・・・)に到着。

    「えっ!」・・・・・まだ暗い4時過ぎでほぼ満車状態。「おー、さすが夏休みだねー」と感心してる間に、後続の車にスペースを埋められる。

    初めてだし暗くて見えないし、塞いで出られないなんてトラブルは避けたいので、天狗橋まで戻り路側帯に駐車する(本来、待避所的なスペースかも知れないので、マナー的に止めちゃ拙かったかも。ゴメンナサイ)。





    「今日は何色にしようか?」と空が悩み始めた頃、準備して出発。





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    舗装路を行くと車止め、左に登山届所。

    ゲートを越え橋を渡ると右手に登山口(標高約420m)。

    「行って来まーす!」





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    暗くてよく分からんけど、最初からかなりの急登らしい。

    1分足らずで汗が吹き出し、3分後にはボッタボタのダッラダラ。朝一には非情で非常に厳しい登り。

    もう辛くてトラウマ的に登山が嫌いになってしまうような登りです。お気をつけ下さい。

    高校野球で説明するならば、初回からタイブレーク制(ノーアウト1、2塁)で守らなきゃいけない、そんないきなり踏ん張りどころの登りです(⇐理解不能な例え)。





    ※本来なら下りで説明するべきですが、戻って来た頃にそんな余力は無かったのでここで申しておきます。

    この最初(戻りは最後)の500m、下りは非常に危険な道です。疲労、心労、場合によっては痛み、更には暑さに耐え、集中力を切らさず、焦らずゆっくり慎重に降りて下さい。





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    これまで幾度か飯豊連峰を眺めさせて頂いた倉手山を背に、「私たちは旅立ちます!今日で卒業します!」そんな気分で登って行く。

    まっ、夕方には戻って来るんですけどね。





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    最初の急登から解放された頃、お天道様の登場。

    マイ予報で午前中は曇りと予想も朝からピーカン・・・・・、暑くなりそう。



    傾斜が緩むと飯豊の山並が見えてくる。





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    本日の目的地北股岳(右)。

    あんなとこまで行けるのだろーか?

    左は梅花皮岳。





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    飯豊本山も見えてきた。





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    少し開けて湯沢峰(標高1,021m)に到達。

    ここからあと1,000m高度を上げなくては・・・・・、頑張ろ。





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    湯沢峰から一旦標高差50m程を下り、緩ーく登り返して行く。

    日陰が多く朝のヒンヤリした空気に包まれ快適な区間でした。ここだけは・・・。

    ※梯子1ヶ所有り





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    滝見場の道標に到達。

    往路はスルーして、復路で確認したところ1分足らずで滝見場です。石転び雪渓の眺めが良く、梅花皮(かいらぎ)の滝は葉の茂る時期は微妙ー・・・。



    これから通らなきゃ行けない「三本カンバ(樺)」が遥か上に見えてしまう(右写真)。「た、た、高い・・・・・。」

    ※実はこの三本カンバ、もっと早い段階で見えてしまいます。精神的なショックを受けたくなければ、可能な限り右遠方は見ないほうが無難かと。

    フフフ・・・・・、こう書いときゃ読んだ人はきっと見てしまうでしょう。





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    滝見場に寄らずとも、道上からタイミングよく振り返れば、石転び雪渓、世界百名瀑の梅花皮の滝、どちらも見ることが可能。





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    滝見場を過ぎると再び急登区間。

    道は次第にザレてくる。





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    五郎清水の入口に到達。

    ちょっとした広場になってて休憩可能ですが、朝の時間は陽射しが・・・。復路では日陰となり涼しく休憩しました。

    ※五郎清水は復路で確認。ロープ有の急坂を往復3~5分程。岩間から出る冷た~い湧水でした。手や顔を洗うにはペットボトル等の容器があると便利です。

    「ゴクゴクゴクゴクゴク・・・・・、あ~美味かった~!」





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    五郎清水を過ぎると、高さ5m程のザレた壁が断続的に現れます。

    低木帯となる為、日陰が少なく「あつー、あつー」と独り言連発で登る。





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    雲海の先に朝日連峰。

    最前列のどっしりしたのが倉手山。





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    三本カンバを通過した辺りから風を感じ、暑さも幾分和らいだ。

    しかし登りは続く・・・・・。





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    少しづつ傾斜が緩み梶川峰(標高1692.2m)!

    ここまで来ると景色が一変すると同時に、早くも達成感で満たされてしまった。

    それだけ辛くしんどい登りだったよ。





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    北股岳(右)、梅花皮岳(左)を見つめながら休憩。

    ここ梶川峰から見てるとやたら近く感じる(直線距離で約3km)。騙されてはいけない。道はぐるーっと尾根沿いに行くからまだ4.5kmもある。

    気合いを入れ直し再スタート!






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    飯豊連峰主稜線、扇の地紙(右)を目指す。

    この先は右も左も前も後ろも見たことの無い景色が広がってるからキョロキョロキョロキョロ。



    ※足下には早くも秋の花々が咲き始めてましたが、今回は景色優先で花は余り撮影しておりませんのでご了承下さい。(言い方を変えますと、「もう疲れちまって、しゃがんで花なんか撮ってる余裕ねえんだよ!」と申しております。)( ̄▽ ̄;)





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    北東に朳差(えぶりさし)岳





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    今までのような急登はもう無い。緩やかに高度を上げて行く。





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    振り返り朝日連峰の先に鳥海山(左画像中央奥)や月山(右画像中央奥)を確認。

    他にも蔵王連峰、吾妻連峰等確認。





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    飯豊主稜線、胎内山(右)~北股岳(左)





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    地神山(左)~頼母木(たもぎ)山(右)





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    扇の地紙(標高約1,880m)

    熊の抱き枕・・・ではなく、登山者を癒す長イスと化した道標が横たわる。

    ここからいよいよ主稜線へ!





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    稜線に乗った瞬間、新潟側(西)からの涼しい乾いた風の祝福!

    汗、疲れ、辛さ、全てを拭い去るかのような出会ったことの無い風が吹く中を歩いて行く。





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    西方に二王子岳。

    その向こうに越後平野と日本海、薄っすらと佐渡島を確認。





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    蜃気楼・・・・・ではなく、新潟市。

    小屋に泊まればキラキラの夜景も楽しめるんだろーなー。





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    胎内山(標高1,890m)を通過して門内岳へ。





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    振り返って地神山(左)~扇の地紙(右)





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    門内岳(右)~北股岳(左)





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    北股岳(右)~梅花皮(かいらぎ)岳(左)





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    門内小屋を通過。





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    門内岳(標高1,887m)(^^)v


    休~憩~♪





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    繰り返しになるけど、風がとにかく気持ちいーーーーーーー!





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    歩いて来た梶川峰~扇の地紙の稜線を眺め、充実感に満たされ中。



    もう先へは進まずここで1時間位寝転がってから帰ろーかなーと思ってしまった。



    その気持ちに負けて北股岳を諦めかけた・・・、その時だった!

    「♪~ジャジャンジャジャンジャンジャン、風の中のすーばるー 砂の中のぎーんがー みんな何処へ行ぃたぁー 見送ーられるーこともなくー♪」


    ※何を思ったのか、この件(くだり)を15年程前に絶賛放映中だった「プロジェクトX」風にまとめようとするも挫折。悪ふざけが過ぎてスイマセンでした。



    話を戻しますね。

    実は今回の山行は一人ではなく、偶然にも山で3度お逢いしたことのあるOさんに御一緒頂いております。この計画を話す機会が有り、御賛同頂いてのこの日となりました。ただ一緒に歩くとは言っても現地集合&解散、更にはこちらの我がままを聞いて頂き、お互いのペースを守ると言う約束でスタートし、道中、休憩箇所で2、3度会う位で、大した会話も無くここ門内岳に到達してます。


    で、Oさんが先に休憩を終え北股岳へ向かいました。





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    小さくなるOさんの姿を見ること約10分、ようやく北股岳へ向かう気力が復活。歩き出す。





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    小さな丘を越えて/トリカブト(鳥兜)



    イイデトリカブト(飯豊鳥兜)なるものがあるらしいけど違いが分からない。





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    イイデリンドウ(飯豊竜胆・別称:飯豊の星)



    ここまで来たからにはこの花に会いたかった。

    北股岳へ向かって良かったよー。





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    遠くから眺めてる分には主稜線の一部にしか見えなかったけど、近づくと迫力のある大きな北股岳。





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    イブキトラノオ(伊吹虎の尾)/もう直ぐ山頂。





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    北股岳(標高2024.8m)\(^^)/





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    Oさんと喜び、そして感動を分かち合った。





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    歩いて来た主稜線。





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    門内岳の上に薄っすらと浮かぶ粟島。





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    梶川尾根(左)と石転び雪渓





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    まさか石転びを上から眺める日が来るなんて・・・・・。





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    大日岳





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    梅花皮岳と烏帽子岳、両座の間に飯豊本山。




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    飯豊本山





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    梅花皮小屋



    山頂をぐるぐる駆け回り景色を楽しんだ。





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    名残惜しいけど戻りますか・・・・・。





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    往路では気づかなかったギルダの池。その先に梶川尾根。

    ※ギルダとは米軍がつけた台風名なんだそうな。





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    帰りはこれを下りるのか・・・・・。





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    門内岳へ。





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    門内岳から北股岳を振り返る。





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    少しづつ短くなる主稜線歩き。





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    何度も何度も振り返り、この景色を焼き付けた。目に心に。





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    扇の地紙まで戻り梶川尾根へ。



    この先は写真も撮らずに、こまめに休憩しながら足下に集中し登山口に無事戻った。



    Oさんと健闘を称え合い、国民宿舎飯豊梅花皮荘(入浴のみ¥500)へ移動しひとっ風呂。風呂が2階だったことを思い出したが時既に遅く、膝が笑い、苦笑いしながら階段を昇り降りして、アイスで乾杯してお別れした。(^^)/~~~



    夢のような飯豊の主稜線歩きと、夢に出そうな梶川尾根の上り下り、どちらも深く心に刻まれた門内岳と北股岳の歩きでした。






    行ってみた日 2018.8.12






    この日の行程

    駐車地点⇒(7分)⇒登山口⇒(90分)⇒湯沢峰(休憩7分)⇒(32分)⇒滝見場⇒(37分+休憩5分)⇒五郎清水⇒(64分)⇒梶川峰(休憩28分)⇒(41分)⇒扇の地紙⇒(29分)⇒門内岳(休憩27分)⇒(46分)⇒北股岳(休憩43分)⇒(44分)⇒門内岳⇒(33分)⇒扇の地紙(休憩14分)⇒(26分)⇒梶川峰(休憩7分)⇒(29分)⇒五郎清水(休憩15分)⇒(24分)⇒滝見場⇒(25分+休憩5分)⇒湯沢峰(休憩7分)⇒(57分)⇒登山口⇒(9分)⇒駐車地点

    以上12時間31分(休憩2時間38分含む)の行程でした。


    梶川尾根
    地理院地図(電子国土Web)より

    北股岳
    地理院地図(電子国土Web)より



    国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)北股岳




    <感謝録>

    ●御一緒して頂いたOさん
     こちら暑さに参る場面もありましたが、Oさんの前向きな気持ちとガッツで、どーにか北股岳からの景色を眺めることが出来ました。大変お世話になりありがとうございました。

    ●湯沢峰、梶川峰で会った門内小屋泊の新潟県の女性
     飯豊連峰の情報、特に朳差岳の情報ありがとうございました。参考にさせて頂きます。

    ●梶川峰、門内岳、北股岳、更には下山口で会った男性(↑梶川↓丸森)
     休憩時に一言二言の会話でしたが、同じ北股岳が目標との事で励みになりました。ありがとうございました。

    ●門内岳、北股岳で会った梅花皮小屋泊の男性
     御西小屋までとの事でしたが残念です。ちょっとしたトラブルでも臨機応変な行動力はとても勉強になりました。次の機会には当初予定の登山口からチャレンジして下さい。ありがとうございました。

    ●門内岳で会った北股岳から来た男女ペア
     コースタイム情報ありがとうございました。大変参考になりました。

    ●北股岳で会った男性(ダイクラ尾根→本山小屋泊→大日岳→門内泊)
     ダイクラ尾根の話、楽しく聞かせて頂きました。ありがとうございます。

    ●北股岳で会った男性(石転び→門内小屋泊)
     石転び雪渓の話、楽しく聞かせて頂きました。ありがとうございます。

    その他にも各所で挨拶を交わした皆様、情報を下さった皆様、お陰様で楽しく歩いて来れました。本当にありがとうございました。