「行ってみたい‼」と思わせ隊

    福島の観光案内で始めたつもりが・・・、現在は山歩きのブログです。

    静かな入叶津から賑やかな浅草岳へ ~森越え、雪越え、草越えて~



    一足早い真夏の暑さが影響してか、週末の予報はあちらこちらで午後から雷雨らしい。

    ならばと、出来るだけ(天候が)安定しそうな所を探してたら、只見町辺りが良さそうってことで、浅草岳へ行ってみた。






    国道252号を西へ。

    過去二度の浅草岳は新潟県境の六十里越から。

    今回は只見町の手前(叶津)で折れ、八十里越方面(国道289号)へ進み、入叶津登山口からのチャレンジ!

    はたして・・・・・。






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    入叶津登山口(標高約450m、浅草岳山頂まで7.5km⇒現地標柱より)

    ※駐車場は10~15台で簡易トイレ有(シーズン中のみ)。

    ※水道は無いが写真左方向(写ってない)に沢水が引かれており手洗い可能。





    到着時の天気は低い雲に覆われ20℃前後、湿度100%に限りなく近いジメジメ感。

    天候が安定するって、一日中こんななの?

    全く風の無い状態に不安を覚えながら準備を終え、出発!





    まずは、前日の夕立でやたらと滑る坂道を登って行く。





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    10分程で砂防ダムの下を渡渉し、咲き始めたエゾアジサイ(蝦夷紫陽花)にたっぷりの雨露を頂戴しながら(あまりうれしくなーい)高度を上げる。





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    登山口から1km(残り6.5km)、「叶津川の眺め」から道は一度森の中へ。





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    少し行くと「旧八十里跡」の標柱。

    傷を負った河井継之助はこの暗い山中を搬送されたのだろうか・・・・・。





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    森から出るタイミングで「栃の木清水」。

    冷たい水が静かに湧き出る。





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    開けた場所に出るもガッスガス。/ヤマブキショウマ(山吹升麻)





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    サンカヨウ(山荷葉)の実/ヤマグワ(山桑)の実





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    登山口から2km(残り5.5km)、「山神の杉」へ着く。

    霧に聳える杉を見上げるも、先が見えない道と重ねてしまい気力半減。先が思いやられる。

    祠に手を合わせ、再び森の中へ入って行く。


    ※山神の杉は沼の平への入口となってますが、地元ガイドさんの同行がなければ入れません。ご注意下さい。





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    等高線が混み合い急登を覚悟するも、道は九十九折りで傾斜はそれほどでもない?・・・・・かも。

    片側が切れ落ちた箇所を通過する際は慎重に。





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    オオバギボウシ(大葉擬宝珠)/ブナ(山毛欅)の大樹





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    この区間、登りではあまり感じなかったが、降りはやたらと滑る。

    苔むした岩は勿論、細かい石や木の根が枯葉の下に隠れてて結構大変。

    一歩間違えると、骨折の1本2本じゃ済まされないような箇所もあるので気をつけましょう。





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    ありゃりゃ、空が見えてきた。

    嬉しいよーな嬉しくないよーな・・・・・、暑くなりそう。





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    登り詰めると傾斜が緩み「平石山(ブナの杜)」(標高約1,030m)。

    登山口から3km(残り4.5km)。

    標高的にはあと半分。けど、ここからがとてもとても遠く感じた。





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    ブナの大樹が陽を遮り日陰の中の歩き。道はしばらくほぼ平坦。

    少々退屈な区間でブツブツと独り言が多くなる。





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    ユキツバキ(雪椿)/サワフタギ(沢蓋木)(???自信度60%)





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    少し広くなり、登山口から4.2km(残り3.3km)「沼の平分岐」。


    ※再度になりますが、沼の平へは地元ガイドさんの同行がなければ入れません。ご注意下さい。





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    ここでようやくの眺望。

    もう雲の上だった。





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    夏の陽射したっぷりで、なかなか高度が上がらない区間。ただ眺めは良い。





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    博士山(右)、志津倉山(中)、かすかに磐梯山(左)





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    那須連峰(右)、二岐山(左端)





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    登山口から4.7km(残り2.8km)すだれ(岩)の上。

    ここからやっと登り区間再開も眺望は無くなる。





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    登山口から5.5km(残り2.0km)の標柱。

    この辺りから道の傾斜は緩む。

    日陰が少なくなり、あまりの暑さに独り言が止まる。





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    サンカヨウ(山荷葉)/タムシバ(田虫葉)





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    目の前に山頂で寛ぐ自分の幻が浮かび上がる頃、白く横たわる雪渓、そして水流の音。

    幻覚なのか?現実なのか?

    この際、涼しけりゃどっちでもいい!





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    ショウジョウバカマ(猩々袴)

    少々馬鹿な話をしたが(幻覚のくだりね)、雪解け水で顔を洗いまくって「シャキーーーーーン!」現実に戻った。





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    イワイチョウ(岩銀杏)/緑も雪も眩しい。





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    右を向いたら飯豊連峰。





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    冬の雪、春色の草原、夏の空、飽きない(秋無い)風景。

    /雪渓に乗ると目印。その先に夏道。





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    小三本沢雪渓

    涼しいこちらを登ろーか?と思ったが、ドボンしたらアウトなので素直に夏道へ。





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    夏道/シラネアオイ(白根葵)





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    避難小屋跡(登山口から6.4km、残り1.1km)

    雪渓の右手に来たら意外にも無風。しかも雪面からの照り返し付きで暑さ倍増。





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    コバイケイソウ(小梅蕙草)/ウラジロヨウラク(裏白瓔珞)





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    おー!

    気持のいい草原に脱出!風が吹き抜け、足取り軽やか~♪





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    トコトコ進み、ここで本日初めてハッキリと浅草岳を確認。

    登山口から6.8km(残り0.7km)天狗の遊び場でのことでした。





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    振り返ると、歩いて来た平石山が見えた(右中)。

    遠かったよ・・・・・ってまだ山頂に着いてないんですけど。





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    飯豊連峰

    雲海が消えてきた。





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    粟ヶ岳





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    角田山(左)。そして後方には佐渡島のシルエット。





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    田子倉湖(ダム)





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    浅草岳山頂へ





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    名は体を表す。「小」さな池塘。

    この先で今日初めて人と出会う。





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    ヒメサユリ(姫小百合=姫早百合)

    この時期の浅草岳は、殆どの方がこの花目当て。

    一年で一番賑やか。



    入叶津からずーっと独り歩きの自分には別世界。

    感覚的には田舎道を歩いててカーブを曲がったら、急に駅前商店街。

    ちと大袈裟か・・・・・。





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    登山口から7.5km、浅草岳山頂!(標高1,585m)





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    前岳(右)の後方は米山。遥か左後方の雲の所は妙高辺りだろうか?



    前岳方面からはまだまだ沢山の方々が登って来る。

    山頂での休憩は諦め、景色見て戻ろ。





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    守門岳





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    鬼が面山(右)の後方に毛猛山。更に後方は越後三山。

    未丈ヶ岳(左の三角)や荒沢岳(左後方)も写る。





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    村杉岳(中央)の先に燧ヶ岳。ぴょこっと日光白根山(左)も覗く。





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    ヒメサユリと田子倉湖





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    ヒメサユリと鬼が面山





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    トンボの遊び場と化した天狗の遊び場まで下りて休憩。





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    蒲生岳(中央)、遥か後方、雲の下に吾妻連峰。





    そよ風に吹かれてのんびりしてたら、「バラバラバラバラ・・・・・」





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    山頂にヘリが。

    山頂から来た方のお話しではケガ人が出たらしいとの事。

    この後、降り場所に難儀したのか、しばらく飛んでた。無事を願う。





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    田子倉湖を行く遊覧船/上昇気流に乗って雲が発生中。





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    田子倉湖が消えていく。





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    浅草岳も消えていく。





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    陽が遮られ、暑さも和らぐな~と下山開始。

    が、帰る方向は晴れてるしー。





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    草原の入口にポツンとヒメサユリ。

    山頂に咲いてた奴は、皆に「きれーだねー」とか写真撮られたりとか芸能人扱いだったけど、こっちは人知れず咲いてた。

    人間は自分で動いて環境を変えられるけど、植物にはそれが出来ない。

    だからこそ、「ここに咲いててくれてありがとう」





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    帰りは雪渓辺りで2組とお会いしたものの、その後は真っ黒に日焼けしたこの子(左写真)に会っただけ。

    /入叶津の集落。下界はとても暑そう・・・。





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    ブナの木陰に守られながら、平石山を下りて行く。





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    下れば下るほど暑くなり、もうバテバテ。

    持ってった水分3Lをきっちり使い切る。

    今回歩いた感じでは、このコースは紅葉期がベスト。真夏向きじゃないかもなーなんて思った(個人の感想です)。





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    何だかんだで無事ゴール!




    この後、気温34℃の中を自販機求めて彷徨い、見っけてガブガブ飲んで、温泉は金山町の中川温泉へ。



    金山町中川温泉 福祉センターゆうゆう館の中(道の駅の近く)

    ¥300(石鹸、シャンプー有)洗い場4、湯船は5~6人(⇐男湯)

    赤茶の沈殿物が付着するので、尻や足裏を流すのをお忘れなく。



    熱めのお湯でさっぱりしてから帰宅しましたとさ。





    ブナの大樹に見守られ、雲海を眺め、ラストには雪渓、草原に感動し、山頂ではヒメサユリの歓迎。

    暑さを含めて印象に残った浅草岳の歩きでした。






    行ってみた日 2018.7.1






    この日の行程

    入叶津登山口⇒(60分)⇒山神の杉⇒(40分)⇒平石山⇒(40分)⇒すだれの上⇒(60分)⇒避難小屋跡⇒(20分)⇒天狗の遊び場⇒(20分)⇒浅草岳山頂⇒(20分)⇒天狗の遊び場(休憩75分)⇒(40分)⇒すだれの上⇒(25分)⇒平石山(休憩5分)⇒(25分)⇒山神の杉⇒(35分)⇒入叶津登山口

    以上7時間45分(休憩1時間20分含む)の行程でした。


    浅草岳
    地理院地図(電子国土Web)より



    国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)浅草岳





    <感謝録>

    ●山頂付近でお会いした男性お二方

     ここ数年抱いてたヒメサユリへの疑問を解決して下さりありがとうございました。

    ●天狗の遊び場で休憩されてた新潟県の男女お二方

     新潟方面の眺めを教えて頂き、更に山々の情報まで、ありがとうございました。