裏那須の秋 ~彩りの稜線~
頭の中に一度は見てみたい「妄想の中の絶景(例えがちょっと変?)」が那須連峰にある。
「そろそろかなー?」って感じで行ってみた。
まともに「表」から行くと恐らくは大渋滞ってな訳で、「裏」からアプローチ。
下郷町の観音沼からクネクネと舗装路を行き、残り1kmはがったんぼっこんとダート路を進む(大峠林道)。
※大峠林道は対向車注意!落石注意!脱輪注意!ゆっくり安全運転でお願いします。
で、駐車場(標高約1,280m)に到着(一番奥の林道終点駐車場へは入れなくなってました)。
現地にトイレは無いので、観音沼か道の駅しもごう辺りで済ませましょう。
早速準備して出発!
歴史ある石畳の道(会津中街道)を大峠へ向かう。
正確に言うと昔は石畳だった道・・・、現在はボコボコしてちょっと歩きにくい道。
途中からバイパス的な道があり、そっちの方が歩き易いかも?。
前方の視界が開けて大峠(標高1,468m)。
タイトルに「裏那須」って書いた割には、左(東)へ進み三本槍岳へ向かう。
大峠から10分程歩くと三本槍が・・・・・、滅茶苦茶逆光だし、太陽の周りだけ雲ばっかだしでお先真っ暗。
写真左から登って行き、右のピークが三本槍岳です。
道は粘土質ありガレ場あり、おまけに段差ありと、歩いてて飽きない。
※スリップ注意です。
何気に見上げたら・・・・・、
環天頂アーク(逆さ虹)。
何気に振り向いたら・・・・・、
流石山に朝の光。
美しさに思わず息を呑む。
少し高度を上げて再び振り返る。
右奥に三倉山も姿を現す。
歩いてた道にもようやく朝の光。
紅葉してるし~♪
実は「ピューーー!」って表現がぴったりの冷た~い風が吹いてまして、お天道様の温もりは非常に有難い。
歩いて来た尾根。
「美しぃーーーーー!」
光が射すとキラキラキラキラ(*^^*)
三本槍岳も近くなってきた。
そしたらこのルートでお楽しみの景色が・・・・・、
鏡ヶ池と須立山(右)、そして旭岳(左)。
鏡ヶ池
冒頭で言ってた「妄想の絶景」て言うのは、この池を囲む樹々が紅葉して沼を包み込んだ風景・・・・・だったけど、ちょっと早かった。残念!
タイミングぴったりと思って来たけど甘かったなー。見頃は1週間後かなー。でも、その間に強風や雨や霜で葉が落ちちゃうんだよなー。
なかなか人間の思い通りにはいかないねー、自然は。
だから面白いんだけどねー、自然は。
まぁ、「妄想の絶景」は又の機会って事で。
気を取り直して三本槍岳へ。
それでも諦めが悪いので、池と紅葉のポイントを探しながら歩く。
これが、今日の限界。
本人的には満足満足。
余りの寒さに分岐でウインドブレーカーと手袋を装着。
岩場を越え、ドウダンのトンネルを抜けると・・・・・、
三本槍岳山頂(標高1,917m)\(^o^)/
まだ朝の時間帯と言う事もあり、人は疎ら(5~6人)でした。
茶臼岳(拡大してます)
隠居倉(拡大してます)
後方に写る日の出平の斜面は真っ赤っか。「凄っ!」
裏那須の稜線
「ミニ飯豊」と称されるだけあってカッコいいー!
これから向かうんだけど、どんな景色が待ってるのかワクワクワクワク、期待が膨らむ。
この上を歩いて来た。
陽射しで刻々と変わる景色に、同じ道とは思えぬ新鮮さで戻る。
彩られた稜線を大峠へ。
登って来た団体さんと交わす挨拶も軽やかに・・・・・、そりゃあんたは下りだから声が軽やかなんだよ。さっき(登り)はゼェゼェ言ってたじゃん。
振り返って三本槍岳。
これから向かう流石山。
この高さのまま移動したいけど、一旦下りてから300m以上を登り返し。
咲き残りのアカモノ(赤物)や、スミノマ池を見つけながら下りる。
※スミノマ池は写真撮るの忘れましたー。小さな池なので分かり難いですが、稜線から見えますよー。
大峠へ戻り、お地蔵様に本日二度目のご挨拶。
流石の名の通り、石の流れた道を登る、登る、登る。
夏ならばニッコウキスゲが咲き競う斜面は笹、笹、笹。
急登をやっつけると稜線に出て快適な歩き。
仲間が葉を赤に染める中、まだ頑張っていたハクサンフウロ(白山風露)。
茶臼岳や日の出平、右には白笹山だろーか?
三斗小屋温泉も見えてくる。
進む先には流石山山頂と三倉山。
更に大倉山へ続く稜線が眼前に広がる。
感動の瞬間!
流石山で戻る予定で来たけど、この↑景色見ちゃったらもうちょっとってなって、先へ進むことに。
流石山山頂(標高1,813m)(^^)v
※個人的にはホントの山頂は100m先のピーク(標高1,822m)だと思ってます。
秋らしい刷毛で書いたような雲の下、いざ大倉山へ!
・・・とは言ってますが、次のピークの辺りに確か休憩出来そうな場所があったなーと思い、そこまで行って飯食って帰るつもりです。
三倉山
今日は見るだけ。
山頂からの360度の眺めは抜群!だけど、そこへ至るアップダウンを想像すると・・・、やっぱ今日は無理だねー。
左のピークが今日の目的地。
右が大倉山山頂。
この景色を眺めながら昼飯タイム。
しあわせなひととき・・・・・。
振り返れば茶臼も見えてる(拡大してます)。
あっちは凄い人出で賑やかだろーなー。
こっちは500m先の熊除け鈴が聞こえてくるほど静かだよ。
休憩後、もうちょっと足を延ばして五葉の泉まで。
キスゲ小沼/五葉の泉
青空の映り込みに期待するも、このタイミングで曇るしー。
「戻りますか。」
草紅葉の道
流石山への稜線(福島県側)
流石山への稜線(栃木県側)
もう一往復したくなる道・・・・・、しませんけどねー(^^ゞ
那須連峰のみなさん
引きの絵だとこんな感じに見えてます。
左が三本槍岳、中央に朝日岳も確認出来ます。
下郷町方面の眺め
中央の楕円部分は蕎麦畑で有名な猿楽台地。
ここから開花期に眺めたら白く浮かび上がるだろうか?
前半お世話になった三本槍岳。
でっかい!(この絵じゃ伝わりませんが・・・)
ゴロンゴロンと転がって大峠に戻る。
※急斜面の下りは危険です。浮石、スリップに注意して慎重に下りましょう。
三度お地蔵様にご挨拶して駐車地点へ。
バイパス的な道を利用して無事下山完了!
裏那須の静かな秋の一日でした。
行ってみた日2017.9.30
この日の行程
林道駐車場⇒(40分)⇒大峠⇒(85分)⇒三本槍岳(休憩10分)⇒(60分+休憩15分)⇒大峠(休憩5分)⇒(60分)⇒流石山⇒(35分+休憩35分)⇒五葉の泉⇒(35分)⇒流石山⇒(35分)⇒大峠⇒(30分)⇒林道駐車場
以上7時間25分(休憩1時間5分含む)の行程でした。
地理院地図(電子国土Web)より
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)大峠
<感謝録>
●出発時にお会いした栃木の男性お二方
趣味の話楽しかったです。ありがとうございました。
●三本槍岳山頂でお会いした千葉の男性(表から縦走、大峠、三斗小屋周回中)
栃木方面の山の名前、「表」の混雑状況等教えて頂きありがとうございました。
●三本槍~大峠間&下山時駐車場でお会いした栃木の男性
栃木の山のこと親切丁寧に教えて頂きありがとうございました。
●この日二度目の大峠でお会いした男女お二方
前日は表から三本槍に登られたそうで、その前日の状況教えて頂きありがとうございました。
●下山時、流石山付近でお会いした男性お二方
眺めを楽しんでいる中、お話に割って入ってしまいすいませんでした。