「行ってみたい‼」と思わせ隊

    福島の観光案内で始めたつもりが・・・、現在は山歩きのブログです。

    野地温泉から、「ちょっと和尚山まで」 ~全然ちょっとじゃなかった~



    11月2日、遅ればせながらカレンダーをめくる。「ん?」、翌日の金曜日(3日)が赤い色になってる。

    そういや最近のニュースで、三連休がどーだこーだと言ってたっけ。ハッピーマンデー法以来、連休と言えば土、日、月と勝手に思い込んでた。

    急遽舞い込んだ休日。「さてと、どこへ行こうか?・・・・・、先月、安達太良を横に歩いたから、今度は縦にでも歩いてみるかー」ってな、軽~い気持ちで行ってみた。




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    目標だけはでっかく、「和尚山まで行くぞー!」

    さっそく野地温泉(標高約1,180m)からスタート。

    建屋上に写るのが最初の目標(ピーク)、鬼面山。



    ※登山口は建屋に向かって左端(東側)にあります。

    ※駐車場は宿のものをお借りするか、100mほど上(西)へ進んだ右手の空地へ(ここも宿の所有かも?)。

    ※トイレは道の駅つちゆ辺りが近いかなー。

    ※この日は大丈夫でしたが、標高1,000m越えなのでそろそろ冬タイヤが必要です。




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    薄暗いブナ(橅)林が、葉を落として空が見えてる。

    季節が進むのは早い。




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    笹原に出て土湯峠(標高1,272m)から左(東)に折れ、鬼面山(左)へ。

    右はその後に向かう箕輪山。




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    小さな岩だらけの道を登って行くと次第に眺めが良くなる。




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    磐梯山




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    右から高山、東吾妻山、中吾妻山

    中央下の建物が出発した野地温泉(右)、新野地温泉(左)。




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    遠く飯豊連峰も朝日に輝きだした。




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    鬼面山山頂(標高1,482m)

    ここで絶景に捕まり早くも足休め。




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    福島盆地の雲海




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    右端の三角は千貫森、中央のトンガリは女神山、左端奥は霊山。

    昔の人はこの光景を見て、この地を「福島」と名付けたのだろうか?

    そんな風に思わせる景色。




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    うろこ雲と朝の柔らかい光の競演もお見事で、もうこの時点で大満足。

    「じゃー、今日はここで飯食って帰りますか?」

    「ピューーー!」、冷たい西風に煽られ先へ進む。




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    次の目標、箕輪山。

    いつもながらのどっしりとした山容を眺めながらガレ場を降りて行く。




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    鞍部の笹原(標高約1,400m)から登り返すと泥濘帯に入る。

    凍ってたらラッキーだなーと思って来たけど・・・、甘かった。

    逆光で足元がよく見えないし、靴底は泥で重くなるしで難儀する。

    精神的な疲労を蓄積しながらも、どーにか切り抜けると今度はスリップ帯の登り。




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    何度か立ち止まり、振り向き振り向き登って行く。

    福島盆地の雲海は徐々にほぐれてきて青空が広がり始めた。




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    ただでさえ滑るのに雪も付いてきた。戻る頃にはこの雪が解けてもっと・・・・・、先読みしても仕方がない。今に集中しよう。

    登り続けて灌木帯を抜けると景色が広がる。




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    右に吾妻小富士、中央に高山(中央)、その奥に一切経山、そして左に東吾妻山。

    中下に出発した野地温泉(建屋は新野地温泉)。右下には鬼面山。




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    右から中吾妻の山塊、雪の付いた西吾妻山と西大巓。

    更に左は飯豊連峰。




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    磐梯山



    この日は(朝のうち)空気が澄み渡り、遠望が利きました。

    那須連峰、日光連山、日光白根山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳、三岩岳、越後三山、会越国境の山々と雪化粧した山を中心に沢山確認出来ました。




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    飯豊連峰




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    横向大橋




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    箕輪山山頂(標高1,728m=安達太良連峰最高峰)

    右の看板の左に薄っすらと写ってるのは蔵王連峰です(先程の遠望紹介でもれてましたー)。

    先客さんと暫しお話しさせて頂いてから、更に南へ。




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    次は鉄山(中)へ。

    鉄山の左にちょびっと安達太良山、右に和尚山、更に右は船明神山。




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    ダーっと笹平(標高約1,600m)まで降り、ダーっと登り返して避難小屋(標高約1,670m)を通過して・・・、




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    鉄山山頂(標高1,709m)




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    次は安達太良山へ




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    沼ノ平を右手に見ながら。




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    近づくごとに賑わう安達太良山。

    そして山頂(標高1,700m)




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    山頂の様子

    「賑わう」と書いたけどそうでもないか・・・・・。

    紅葉も終わったし、まだ10時前だったし、でも自分の後ろには20人くらいいましたけどねー。

    冷たい西風も弱まり、陽射したっぷりでポカポカしてきた。

    休憩を挟んで、ここからが今回の核心部。




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    いざ、和尚山へ!

    安達太良山頂から見るとけっこう近く見えるけど・・・、実際はどーなんだろーか?




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    2個前の画像を使って和尚山への入口を説明してみます。

    写真の中央辺りから右(南)に行くと看板が寝てました。

    で、辺りを見回したらハイマツ帯の中に赤テープの目印があって、それを降りて行ったら道でした。

    ただ、ハイマツ帯は枝道的な部分も多く、濃霧時は慎重に行動しましょう。

    我ながら至らない説明で情けない話ですが、和尚山へは御自身の判断で入口を発見して向かって下さい。




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    ハイマツ帯を過ぎると笹の茂る道となり一気に下る。




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    結局、標高1,480mぐらいまで降りる。

    ここまで来ると気付くことが、安達太良山頂から見た時よりも和尚山頂部の横幅が広がってる・・・・・。

    目の錯覚と言うか、角度のいたずらと言うか、やはり見た目よりも実際は「遠い」と言うことらしい。




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    以前撮影した安達太良連峰の画像(クリックで別画面、更にそれをクリックで大きくなるかと)

    左端に写る和尚山山頂部の幅が広いのを分かっていただければ。




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    降りた後はなだらかな小山を2つ越えて行く。

    上部にせり出した枝葉が多く、屈みながら歩く箇所が多くなります。

    こちら身長約170cmの猫背、それでも数度当たりました。

    当たるパターンはいつも同じ。枝を見つける⇒屈んで通過⇒通過後、安心して頭を上げる⇒そこにもう一本枝がある⇒「バシッ!」⇒「ウギャー!」⇒(+_+;)

    これを繰り返して行くと(繰り返さなくとも)急登が見えてくる。




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    右(西)側に切れ落ちたガレ場を通過すると急登開始。

    こちら側(安達太良山以降)に来て誰とも会わなかったのに、この急登付近で4組(5人)の方と立て続けに擦違う。

    しんどい所で交わす挨拶は力になる。今日はツキがあった。




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    急登を終えると眺めが良くなる。

    磐梯山と飯豊連峰




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    日陰で寒く感じる尾根の西側の岩場を抜け東側に出ると、そこは小春日和。




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    進んで行くと三角点と石筵(いしむしろ)への分岐に到達。

    地図によればこの辺りが和尚山の最高点(標高約1,630m)らしい。

    なので一応\(^o^)/



    折角ここまで来たから三角点まで行ってみた。




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    分岐から三角点までは、少し下り気味に約300m(片道)。

    後半にある大きな岩が難所で上がるのがちょっと大変。帰りに降りるのも同様。

    それから・・・、笹の中に太目の枝が隠れてる。

    勿論、記念に?脛を強打してきました。またしばらくヒリヒリ生活が続く。




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    そんなこんなで三角点(標高1,601.8m)




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    眼下に前ヶ岳(左)と小前ヶ岳




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    遠くに那須連峰、更に日光連山や日光白根山

    ここまで来ると郡山市街地や川桁山が凄く近く感じられます(写真はありませんが・・・)。



    先程の分岐まで戻り休憩後、お一人様登山者の宿命、同じ道を戻る。

    もうここからは難行苦行の道のり・・・・・。




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    復路始めは、いつも見ている安達太良とは違う景色に新鮮味もあった。

    右に安達太良山、中央が鉄山、左は船明神山。




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    右のガレ場まで降り、小山を2つ越え、安達太良へ。

    それにしても安達太良山がこんなにでっかく感じたことはなかった。

    高い・・・、しかも遠い・・・・・。




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    「まあ、歩くの止めなきゃ何時かは着くでしょう」てな具合に開き直って、歩く、歩く、登る、登る。




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    やがてハイカーの賑わう声が大きくなって、安達太良山へ戻った。




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    和尚山を振り返る。

    今までは安達太良連峰の端っこで割と近いなーなんて見てたその姿は、遠く大きくそして険しく、ひとつの「山」として深く心に刻んだ。





    なんか、ここで終わり的な文章になってるけど、まだまだ先は長いんだよ。




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    安達太良で大休憩の予定だったけど、あまりの賑やかさが眩しくてスルー、鉄山へ向かった。



    牛の背、馬の背を経て鉄山へ戻った頃には人も疎ら。

    静けさの中、やっとこさーの昼飯。

    これまでの疲労をどこまで回復出来るかが大事なーんて思ってたら、持ってったカップ麺が激不味っ(ーー;)

    味見してくるべきだった・・・。

    捨てる訳にもいかず、チョコで舌をごまかしながら完食。

    腹に入っちまえば味は関係無し、ごちそうさまでした~。




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    箕輪山へ向かう。

    その前に・・・・・。




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    ついに西向地蔵さま発見!

    実は往路で小高い岩に上がったりして探しながら歩いてましたー。

    で、今日は偶然目が合って(お地蔵様の目は風化してますけど、気持ち的にはって事です)、帰りに立ち寄らせていただいた次第です。

    膝をついて手を合わせ、帰りの無事を祈りましたが、この後・・・・・。




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    箕輪山へ



    笹平へ向けて黙々と下っている最中、「あっ!」、事故が・・・・・。




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    この段差を降りる一歩手前で右足がつまづく。

    すかさず踏み出した左足は空中だったわけで、一瞬で「ヤバッ!、頭を強打する」と悟り、そのまま頭から叩き落ちた・・・・・と思った。

    何故か体が宙に浮いた感覚で止まった。

    右のストックが三角コーナー的に引っ掛かり体が横になることで、頭や体より先にザックが地面に着いたらしい。

    ただ、右肩が抜けたかと思うほどの衝撃、更にその右手の甲がストックと何かに挟まっったらしく、小指と薬指が痺れて動かなくなった(20分程したら回復)。

    傾き始めた西日に焦っていたのかも知れない。

    自分の想定タイムよりも早く行動していたので余裕があった筈なのに、少しでも早くと思ってしまう小心者ゆえの焦り。

    体から噴き出した冷や汗が、赤いものだったらと考えるとゾッとする。

    心理的にとても凹んだ瞬間だった。



    ここから一歩一歩を大事に歩こう。

    この先ずっと、一生・・・・・。




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    人気の無くなった箕輪山への道を登る。




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    朝に眺めた吾妻の山々が見え箕輪山山頂。

    小休止を入れて少し落ち着く。




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    振り返って鉄山。

    「気をつけて帰れよ」って言われた気がした。




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    鬼面山へ




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    朝よりも酷い状態となったスリップ帯、泥濘帯。

    「平らで安全だ」と思って足を置いても、靴底にたっぷりと付いた泥が滑る。

    足元が泥だらけになりながらも転倒だけはしない様、細心の注意で通過した。




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    鬼面山が目の前になったところで、先行する登山者の姿を一人、そして又一人確認して安心感。肩の力が抜けた。




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    西日に影を伸ばす箕輪山。

    朝よりも大きく見えた。




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    鬼面山山頂を経て土湯峠へ




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    この日ずっと見守ってくれた磐梯山。

    とても心強かった。




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    土湯峠への途中で先行してた方とお会いし、お話しさせていただきなが陽の残る野地温泉に無事戻れた。

    戻ったら達成感と充実感でいっぱいになるだろうと思い歩き始めた今回の山行。

    そんなものは無く、ただただ安堵感だけがじんわりと広がった。





    行ってみた日 2017.11.3





    この日の行程

    野地温泉⇒(50分)⇒鬼面山(休憩5分)⇒(70分)⇒箕輪山(休憩20分)⇒(30分)⇒鉄山⇒(30分)⇒安達太良山(休憩10分)⇒(60分)⇒和尚山(三角点往復20分+休憩10分)⇒(65分)⇒安達太良山⇒(30分)⇒鉄山(休憩40分)⇒(40分)⇒箕輪山(休憩5分)⇒(45分)⇒鬼面山⇒(35分)⇒野地温泉

    以上9時間25分(休憩1時間30分含む)の行程でした。


    安達太良山1
    地理院地図(電子国土Web)より

    安達太良山2
    地理院地図(電子国土Web)より

    安達太良山3
    地理院地図(電子国土Web)より


    国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)和尚山




    <感謝録>

    ●往路箕輪山頂で会った茨城の男性(本日の第一山人)
     女峰山のお話し興味深く聞かせて頂きました。ありがとうございます。
     
    ●鬼面山下山時にお会いして登山口までご一緒させて頂いた郡山の女性
     富士山の話は大変参考になりました。又、薄暗くなる中、「会話の明かり」で楽しく歩けました。ありがとうございました。