桧枝岐村・南会津町 ~帝釈山と田代山(4)~
田代山湿原は自分の想像以上に、良いところでした。
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いろんな植物(花)とお目にかかれたこと。

標高2,000mを吹き抜ける風を感じながら歩けたこと。
充実感をもって、帝釈山へ戻ります。普通であれば、来た道を帰るだけなので説明の要らないところですが、往路はかなり疲労していたので余裕が・・・^^;。なので復路は足らないところを説明させていただきます。

田代山から帝釈山への道の、最初はオサバグサの咲く道を下っていきます。

その後は、平坦(多少のアップダウンはあります)な道で、ぬかるんだ場所には丸太が敷かれ歩きやすく整備されています。霧が出てきましたが、写真中央に見えるピンクのテープが、道の各所に見られるので、それを頼りに進めばコースを外れる心配も無いと思います。

山登り素人の自分には最大の難所だった、帝釈山頂手前の急坂です。木の根や岩の階段状のところが多く、段差の大きいところがあるので結構苦労しました。大きい岩のところにはロープもありました。
10時を過ぎ、すれ違う人が増えてきたので、交わす挨拶に力を頂いて、何とか乗り切りました。

ようやく見通しの利く尾根に出て振り返ると、田代山と歩いてきた尾根が霧(雲)に覆われそうでした。

田代山から1時間、帝釈山頂に再び戻ってきました。

往路の時よりも雲海が山頂に迫ってきました。日光連山もまもなく雲に呑まれそうです。

燧ヶ岳の方向は空気が澄んでいて良く見えるようになっていました。
ここ帝釈山頂で出合って、話をさせて頂いた関東地方の方は、最近、燧ヶ岳に登られて360°(度)の絶景を楽しんでこられたそうです。ぜひ、登ってみてくださいと薦められました。

こちらは、会津駒ケ岳連峰です。
田代山でお話させていただいた方は、こちらの方も関東地方の方で、近々、会津駒ケ岳に登られるそうです。
最初の方は、以前から檜枝岐や尾瀬のファンのようで、何度も訪れていただいているようです。温泉や山のこと、色々教えてくださいました。後の方も福島には良い山がたくさんあるので羨ましいと言ってくださいました。
福島県は昨年、震災や豪雨災害等ありましたが、その有無にかかわらず福島県がお気に入り(好き)な方々がいて、その方達から直接お話が聴けて、頼もしく、心強く思いました。
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そんな事を思いながら山頂でボーっとしていると、30分も経過していました。体が冷えてきたので、下山して馬坂峠へ戻ります。

馬坂峠からの帝釈山登山道はこんな感じに整備されたところが多いです。この急な坂道(階段)を、朝には良く登れたなーと自分に感心しながら下りていきます。

山を下りるに連れて、霧が深くなってきました。どうやら帝釈山頂から見た雲海に呑み込まれたようです。

帰り道もオサバグサが見送ってくれます。

オサバグサの花言葉は「純粋な人」だそうです。なんとなくですが、人里離れた山の中に、この花に引かれて見に来る方が増えているのも分かる気がします。

山頂から30分、馬坂峠へ無事戻ってきました。
帝釈山と田代山、どちらも全く違う山で、帝釈山は何と言っても眺望の良さ、田代山はもちろん広大な湿原。と、どちらも素晴しい景色や花々を見ることが出来て、凄く感動しました。ただ、登山など行ったことの無い自分には、体力的に両方一度に見るのは正直疲れました。欲張らずに、別々に登る手もあったのかなーと反省しています。
周りは温泉がいくつかあるので、宿泊するのもいいですし、人数が揃えばタクシー等を利用して、馬坂峠から登り、猿倉口に迎えに来てもらう手もあります。
自分には間違い無く、もう一度行ってみたい場所になったので、次回はもう少し考えて、体に負担のかからない計画で行きたいと思います。もしくは、体を鍛えれば良いのですが・・・・・。
行ってみた日 2012.7.1
簡単に時間の経過だけ振り返っておきます。
馬坂峠⇒(45分)⇒帝釈山頂(休憩10分)⇒(55分)⇒田代山避難小屋⇒湿原一周(50分)⇒田代山避難小屋(休憩20分)⇒(60分)⇒帝釈山(休憩30分)⇒(30分)⇒馬坂峠
以上の行程で約5時間かかりました。

地理院地図(電子国土Web)より
<国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)馬坂峠
詳しくはこちらへ⇒尾瀬檜枝岐温泉観光協会
詳しくはこちらへ⇒南会津町公式サイト
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