下郷町・那須塩原市 ~流石山・大倉山・三倉山(3)~
大倉山の山頂は、低木ですが囲まれていて、目線ぐらいの高さのために思ったほど開放感はありません。

それでも、日光白根山(写真中央の一番奥)や日光連山が姿を見せてくれました。

今までは西でしたが、ここから先は北西の方角に道は続きます。三倉山の山頂がすぐ先に見えるのですが、かなり勾配がきつそうです。休憩しながら、「行こうか」「戻ろうか」、考えます。その間に1組は戻り1組は向かいました。10分ほどして、屈伸を4~5回繰り返すと、思った以上に体が動いたので三倉山を目指すことに決定しました。

歩き始めると、視界が開けて三倉山への道が見えてきます。下って上って下って上ります。山が、ここまで苦労して来た山登りド素人の自分を、更に試しているかのように思えるアップダウンです。
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手前に見えた峰へ向かう上り坂です。トンボが「こっちだよ」と言わんばかりに誘導してくれます。

途中、視線を西側に移すと、ナナカマド越しに栃木県(左=南)と福島県(右=北)を分ける尾根が見えます。登山道などは見当たりませんでした。

手前の峰にたどり着き、山頂を目の前にします。ここも景色が良く、自分的には満足なのですが、またまたトンボが「あっちだよ」と誘導してくれるので向かいます。
ですが、ここを下りきり、上り始めたところで一度足が止まりました(足が重くなり上がらなくなった)。急な下りから急な上りへの変化に足の筋肉が対応出来ず、自分でもちょっとびっくりしました。仕方ないので3分ほど休むと元に戻ったので一安心。急いで下ったのがいけなかったようです、下りもゆっくり行きましょう。上りはもともとゆっくりなので心配ないのですが・・・とにかく気をつけなくては。
そんなこともありながら、登っていくと人の話し声が聞こえてきて・・・

三倉山山頂(標高1,888m)に到着です。誘導係のトンボ達も歓迎してくれているように見えます。大倉山から35分の道のりでした。山頂の標柱の隣には祠があるので、まずは手を合わせます。既に5~6人の方が登られていて談笑されてます。自分もおにぎりを食べながら、見える山の名前や、咲いている花の名前を伺います。皆さん、物知りの方が多く、山などは名前だけでなく高さ(標高)まで教えてくれます。もちろん自分の頭は、名前を覚えるだけで精一杯ですが・・・。いろいろと教えていただきありがとうございました。
この日は梅雨明け前でしたが、天気が良く、360°の絶景が広がっていました。

南西から西にかけては、日光連山、日光白根山、燧ヶ岳、会津駒ケ岳などが見え、写真はありませんが、雪の残る浅草岳や守門岳も見えました。

北西には目の前に唐沢山(標高1,692m)が見えます。ここ三倉山から登山道が続き、そちら側へも下りられるようなので、交通手段や回送手段を確保すれば周遊も可能なようです。

その唐沢山のずーっと向うには、雲と雪をかぶった飯豊連峰が見えました。「ミニ飯豊」と呼ばれるこの地から、本物を見ることが出来て感動です。

北東には二岐山と、その後ろに安達太良連峰、吾妻連峰の姿も確認できました。二岐山の風車(写真中央左)も見えました。

東に目を移すと手前に流石山と歩いてきた尾根の稜線が見え、その後ろに那須の山々が連なっています。左に見える旭岳の右側の雲海の奥には、阿武隈山系の大滝根山の頭も確認できました。

今まで歩いてきた方向(南東)へ視線を戻すと「早く帰ってきなさい」と大倉山が待っていました。
行ってみた日 2012.7.16
~つづく~
<国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)三倉山
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