北塩原村・磐梯町 ~猫石~
「犬と猫どっちが好きか?」と聞かれれば、自分は猫が好きです。まあ、それはどーでもいいことだけど・・・。前回書いた金沢峠から、恐ろしい化け猫伝説の残る猫魔ヶ岳(標高1,404m)へ行ってみた。
(最初に謝っておきます。猫魔ヶ岳へ向かいましたが、手前の猫石まで行って下山したので、猫魔ヶ岳へは行っておりません。ゴメンナサイ・・・。なお、決して化け猫と遭遇して下山した訳ではありません。)

中央に見える山が猫魔ヶ岳です。ここ金沢峠から、雄国沼を回りこむように南の外輪山沿いに向かいます。

最初はこの舗装道路を南へ向かいます。途中までは、右手に会津盆地を、その先は左手に雄国沼を見ながらの歩きです。

約20分で駐車場のある場所に着きます。写真の奥を右折すると旧塩川町方面です。下山後は車でこちらへ下りましたが、こちらも全線舗装でした。でも喜多方から登ってきた道と同じで狭いので、脱輪や対向車には注意が必要です。猫魔ヶ岳へは真っ直ぐ向かいます。ここから道は、草の生えた林道になります。ちなみに登山道を示すような看板はありませんでした。

この林道、草刈りをしたばかりのようで歩きやすかったです。作業された方に感謝です。ただ、この道は平坦で割と真っ直ぐ、しかも景色が変わらない。正直なところ飽きます。
約25分でようやく登山道のような雰囲気の道になります。そこから10分ほど歩くと、水の流れる音が聞こえて、水場があります。更に1分ほど歩くと厩岳山(うまやさん・標高1,261m)の分岐です。目印は「猫魔ヶ岳」とだけ書かれた標柱が立っています。

厩岳山の分岐辺りから、徐々に道の勾配がきつくなります。木の根に足をとられないようゆっくり上っていきます。
分岐から約25分ほどで、丁字路に出ました。右へ行くと猫魔ヶ岳0.6km、左へ行くとすぐ猫石です。その先は雄国沼へ向けての道が続きます。
ここで右へ進路をとり、猫魔ヶ岳へ向かえば問題なかったのです。が、この日は遅めの出発で、お昼を過ぎているにもかかわらずまだ食事してなかったので、腹がグーグー鳴っています。先に猫石で昼飯を食べ、その後、猫魔ヶ岳山頂へ行くことにします(この時点ではそう思っていた)。

これが猫石です。石と言うよりは岩の集まりです。特に猫の形と言う訳でもなさそうです。伝説(検索するといろんな説があります)によると、ここに化け猫が住んでいて、人を食べて生活していたようです。恐ろしー!

今は化け猫が住んでいない事を確認して岩へ上る。歩いてきた方向を見ると、森林が切れ真っ直ぐにのびる林道が確認できました(写真中央)。

南側にはあの大きな猪苗代湖が一望です。

南西の方向には会津若松の市街地が見渡せます。

西には雄国沼、

東には磐梯山が見えます。

そして猪苗代湖上空にはからあげ君が浮かんで・・・いません。今日の昼飯です。こんな悪ふざけをする奴は、伝説の化け猫に真っ先に食われていたに違いない。
ここ猫石(標高1,335m)は自分が思った以上に展望の良いところでした。猪苗代湖が一望出来て、雄国沼とその周りの外輪山を含めたカルデラも一望です。その景色を見ながら昼飯を食べて、お腹も心も満足です。なので、今日は猫魔ヶ岳山頂へは行かず、この満足感を持って下山することにします。猫魔ヶ岳は別の機会に登りたいと思います。
約30分休憩した後、上って来た道とは別の道を雄国沼へ向けて下山します。

こちらの道は「猫魔ヶ岳やまびこ探勝路」と名前が付いています。猫石からは急な下り坂で、木の根や岩が多く、つまづかない様に注意が必要です。その後は緩やかな下りで、途中、沢を3本越えて行きます。

猫石から約50分歩いてきたところに木の橋があり、ここから雄国沼が見えました。この続きは次回の~雄国沼~で書こうと思います。
行ってみた日 2012.9.22
詳しくはこちらへ⇒裏磐梯観光協会
<国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)猫石
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