福島市・猪苗代町 ~東吾妻山(浄土平→鳥子平)~
福島県内にも紅葉前線がやってきました。とは言ってもまだ高い山の上の話。それを確かめたくて東吾妻山(標高1,975m)へ行ってみた。
車で磐梯吾妻スカイライン(現在無料)の浄土平(標高約1,600m)へ向かいます。早朝の出発を予定してましたが、天気が思わしくなく遅めの出発です。浄土平に着くと、やはりパッとしない天気の為か車の数も思ったほどではありません。しかも、登ろうとしている東吾妻山は雲の中。んー、行こうか行くまいか迷いましたが、雨にはならないようなので、歩き始めます。
まずは浄土平から鳥子平まで歩き、そこから東吾妻山へ登っていく予定です。

浄土平の湿原は茶色に染まり、後方に見える高台(山)の木々は紅葉していてきれいです。あの高台に桶沼があります。そこへ向かい木道を歩いていきます。

湿原を流れる沢沿いの低木も黄色に染まっています。

湿原の奥の方に真っ赤に染まった木があり、茶色に染まる草原を盛り上げています。上の方の蓬莱山は黄色に染まり、徐々に斜面を降りてくる紅葉前線が目(ま)の当たりです。
木道が終わり、スカイラインを横断して最初の写真の高台の斜面を上ります。

浄土平から約15分で桶沼が見えました。黄や赤に染まった木々が賑やかに沼の周りを彩っています。

桶沼の説明板です。ここの水がレストハウスなどに利用されているとは知りませんでした。この後、兎平へ向かう途中にパイプが露出しているところがありました。恐らくそれが水管だと思います。
又、桶沼の周りには斎藤茂吉の歌碑や、ベンチもあるので、浄土平にお越しの際はこちらを散策してみるのも良いのではないでしょうか。

桶沼から振り返ると紅葉した木々の間から、一切経山の噴煙が見えました。

桶沼の東側へ下り、左手に吾妻小富士を見ながら兎平へ向かいます。

兎平にある吾妻小舎やキャンプ場の横を通過して、ここから鳥子平へ向かいます。

兎平から見る吾妻小富士の稜線もなかなかかっこ良いです。

この辺りから道は森の中になります。近いところをスカイラインが平行して通っているので、車の音は聞こえますが、暗いところが多く、斜面に落ちないように注意しながら歩きます。後半は小さな沢(細い橋有り)を何本か渡るようになります。多少のアップダウンはありますが、おおむね平坦な道です。

暗い道ですが、黄色の葉っぱが明かりのように道を照らしてくれます。

木々の間からの紅葉を楽しんだり、

立ち止まり、紅葉を見上げて秋の美しさに感動しながら歩いていきます。

桶沼から歩くこと55分、視界が開け、道が木道になり、鳥子平に着きました。ここから高山(標高1,805m)へ行く道が分岐しています。

エゾリンドウ?(多分)ですが、太陽が出てない為か開花していません。つぼみが膨らんでいるので、開花させてあげたいのですが・・・。このまま冬になり、枯れてしまうのでしょうか。

紅葉に染まり賑やかな浄土平の周りの山々とは違い、ここ鳥子平の池塘には灰色の空と木々が写り、湿原の草は枯れ始め、なんだかとても淋しい所です。
ちなみに浄土平から鳥子平までにすれ違ったのはたった一人(しかも、きのこ狩の人)でした。
~つづく~
行ってみた日 2012.10.6
詳しくはこちらで⇒
※磐梯吾妻スカイラインは恒久無料化にともない、一般県道となりました。
詳しくはこちらで⇒浄土平ビジターセンター
<国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)鳥子平
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