秋の山形神室(標高1,344m)と仙台神室(標高1,356m)
家でのんびりと過ごす予定が、降水確率0%の予報に、フラフラっと出かけてしまいました。
目指したのは山形、宮城県境にある山形神室(かむろ)岳、体の調子が良ければ神室岳(仙台神室)も予定して、家を出ます。
山形道の笹谷IC(と書いてますが、自分は一般道で来ています)から国道286号を笹谷峠へ向かいます。
舗装道路ですが1.5車線なので対向車に注意しましょう。
途中、仙人沢から神室岳へ向かう登山口(駐車は路肩に2~3台可)が有りますが、今日は初神室なので、安全そうな笹谷峠から登ります。
笹谷峠(標高906m)へ行くと、左側に5~6台駐車可能なスペース、山形県境を跨(また)いで右側に25台位の駐車場(トイレ有)があります。
8時頃で既にどちらも満車でしたが、スペースを見つけて何とか車をねじ込みます。
ここから南にある雁戸(がんと)山(標高1,485m)への登山者も多いので、この季節、駐車場は混み合うようです。

まずは駐車場の北にある、この標高差200mほどの斜面を上って行きます。

駐車場東にある入口からスタートします。
直ぐ先に分岐があるので、左(北)へ向かいます。

山形市内と朝日連峰を眺めながらの登りです。
月山や飯豊連峰も見えますよ~。

最初の写真にある山に上がると、眼下に笹谷峠が見渡せます(帰りに撮った写真なので逆光で見にくい・・・)。
路上にまで車が溢れていますが、こちら(神室岳)へ向かう登山者は少ない気がします。
標高だけでなく、人気も雁戸山がちょっと高いようです。

1,146mの三角点を過ぎた辺りから、神室岳への全容が見えてきます。
笹原の先の小高い丘がハマグリ山、左のピークがトンガリ山、その右に山形神室、一番右が仙台神室です。
長~い道のりですが、稜線歩きなので景色も良く、飽きないで歩ける予定?です。

ハマグリの貝殻文字で有名?なハマグリ山です。
後ろの仙台神室と記念撮影。
この先に、短いですが傾斜のある岩場を下るので注意しましょう。

少し色付いてきたトンガリ山への登りはきつく、にわか登山者の自分には最初の難関でした。
登るに連れて傾斜が増すのは辛いッス。

「ハーハーゼーゼー」と逆光合成(酸素を二酸化炭素に)を行いながら、トンガリ山に着き振り返ります。

歩いてきたハマグリ山の奥に雁戸山、右手に蔵王の峰々が続きます。
この景色でここまでの疲れも軽減されます。

次の目標は山形神室(写真左)です。
ここまでの傾斜と比べると、緩やかなので助かります。

笹谷峠から1時間45分、山形神室岳(標高1,344m)山頂です。
山形県側が展望台のようになっていて、眺めが抜群です。
飯豊連峰、朝日連峰、月山が一望、山形盆地の街並も見渡せます。
そして・・・・・、

初冠雪で薄っすら雪化粧した鳥海山が見えて、感動!
それほど広くない山頂をうろうろして景色を楽しみます。
体調も良好なので、仙台神室へ向かいます。

山形神室から5分ほどで仙台神室への分岐です。

分岐から平坦な道を200mほど歩くと、仙台神室がどーんと見えてきます。
ダンゴ平まで下りてから上り返しで、その先は、山頂左に見える縦線を直登のようです。
ここからダンゴ平までの道は、ぬかるんでいて段差もあって滑ります。
靴や服の汚れと、帰りにはこの道を登るのかという思いで、精神的にダメージを受けます。
まして、山頂手前の直登の上り下りも楽ではありません。
登山に慣れている方であれば、あんなのたいした事無いよと言うかも知れませんが、自分のような「にわか登山者」にはきつ~い所なので、ここで引き返すのも有りだと思います。

どうにかダンゴ平(仙人沢ルートの分岐有り)まで下りて来ました。
先ほどまで、普通目線で見えた仙台神室を見上げるようになっています。
ちょっと下り過ぎでは・・・・・ハァー。

ここまでは開けた場所ばかりだったので、樹木の下を歩くのが新鮮です。

岩が多くなってきて、まもなく直登の始まりです。
残念ながら、肝心の直登部の写真はありません。
それだけ登りに集中してた訳で・・・・・、本当は写真を撮る余裕が無いだけですけど。
ロープや岩に手を掛けながら、ゆっくり三点支持でよじ登っていきます。
ただ、先行者がいる場合は、落石が怖いので、登り終えるのを待った方が無難だと思います。
ここをクリアすると山頂です。

仙台神室岳(標高1,356m)の看板です。
山頂は狭く、定員10名ほどでしょうか、それ以上は「ブー」っとブザーが鳴るかも?

眺めは、山形神室同様に鳥海山、南には雁戸山、写真右手の大東岳、中央に面白山、両峰の間に船形山などです。

磐司岩の眺めも良かったです。
あっちの紅葉はもう少し先のようです。

食事休憩後、笹谷峠目指して戻ります。
まずは山形神室へ・・・・・、先ほど登ってきた直登を、片手にロープ、片手に岩を掴みながら、後ろ向きに下りて行きます。
その後、ダンゴ平から写真に見える道を上り返します。
これが先ほど説明した、ぬかるんだ段差のある道です。
滑って転んで泥だらけは避けたかったので、慎重に登り無事クリアできました。

振り返ると、仙台神室にガスがかかり始めています。

山形神室からトンガリ山とハマグリ山

トンガリ山からハマグリ山

振り返ってのトンガリ山

ハマグリ山の岩場

ハマグリ山まで戻ると、仙台神室は隠れてしまいました。

山形道と国道286号
笹谷峠は交通の要所です。

この辺りは、ヘリコプターの訓練ルートにもなってるようです。
笹谷峠近くで、かなりの低空飛行で真横を飛んでったのには驚いた。

駐車場近くまで戻ると、小さなリンドウが見送ってくれた。
天気に恵まれ、秋の清々しさを感じることが出来た山形神室岳と、山に対する精神を試された仙台神室岳でした。
満足満足。
行ってみた日 2013.10.14
本日の行程
笹谷峠⇒(40分)⇒ハマグリ山(休憩5分)⇒(25分)⇒トンガリ山(休憩5分)⇒(30分)⇒山形神室岳(休憩10分)⇒(55分)⇒仙台神室岳(休憩55分)⇒(50分)⇒山形神室岳⇒(20分)⇒トンガリ山⇒(20分)⇒ハマグリ山⇒(35分+休憩10分)⇒笹谷峠
以上6時間の行程でした。

地理院地図(電子国土Web)より
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)山形神室岳
大きな地図で見る
- 関連記事
-
-
須川温泉からの栗駒山 ~待つのも登山~
-
緑と風と三方倉山 ~標高971.1(急ないい山!)m~
-
二口山塊大東岳と奇勝北石橋 ~行く秋~
-
初夏の陽気の大東岳 ~花に笑って虫に泣く~
-
北泉ヶ岳と泉ヶ岳
-
大東岳(標高1,365m)
-
秋の山形神室(標高1,344m)と仙台神室(標高1,356m)
-