南蔵王(刈田峠~芝草平~屏風岳~南屏風岳)
この日の福島県内の予想最高気温が軒並み30℃超え。 タダでさえ少ない脳みそが溶けちゃいそうなので、少しでも涼しいところへ逃げなくては(^_^;)
北の方が涼しいだろうと、お隣宮城県の南蔵王へ行ってみた(北なのに南・・・ややこしい)。
遠刈田温泉を経てエコーラインを上り、御釜入口手前の駐車場っぽい所へ。7時頃でギリギリ駐車できて一安心。

正面(南)に見えるはずの屏風岳は雲の中・・・・・、予報は晴れなのに・・・・・。
でも今日は涼しさを感じられればOKなので、まぁいいか。
準備して出発。

道路を山形方面へ5分ほど歩くと登山口です。
ここを歩くのは3度目、過去2度は不忘山往復でしたが、今日は何処までと決めずのんびり気ままに歩いて戻ってきたい。
もちろんクマに会わないように(先週、浅草岳で出会ってしまったので、ビビり気味)。
雨水と共に階段を下りて行く。滑らないよう注意しながら。
ウラジロヨウラク ハクサンチドリ
マイヅルソウとゴゼンタチバナ アカモノ どの植物も、雫のアクセサリーを身に付け、陽に当たるとキラキラ輝いてた。

下りが終わると緑のトンネル。頭上の枝に注意!

ハクサンシャクナゲが多く、見頃でした。白とピンクの加減が美しい(写真では伝わらないので、実際足を運んで見ていただきたい)。

前山への上り
晴れてきたので暑くなるかなと思いきや、風が気持ちいいー!
マルバシモツケ ハクサンシャクナゲ

前山から振り返ると刈田岳がドーンと鎮座。
ミヤマハンショウヅルの穂?種?と花
ハクサンシャクナゲ

前山の次は、杉ヶ峰へ向かいます。
写真だと遠そうですが、実際もっと大きく見えて近いかな?
ウスユキソウ
杉ヶ峰への上り
結構急なので、ゆっくり登ります。
ウスユキソウ ミネザクラの実

杉ヶ峰山頂
ガスに包まれ、物悲しい雰囲気・・・・・風の音が聞こえる・・・・・。
トウウチソウの葉 ミツバオウレン

芝草平(北)
イワイチョウ イワカガミとチングルマ
チングルマ

芝草平で休憩です。
チングルマの穂が支配してる状態で、ところどころにイワイチョウなど、キンコウカには蕾が付き始めてました。
遠目にしか見えませんでしたが、一角にはワタスゲも揺れていました。
同郷福島の方や、地元宮城の方と話させていただきながらゆっくり楽しく休む。
はじめはガスってましたが、20分ほどで青空が・・・・・、池塘も白から青に染まります。
南屏風岳も見えてきました。

屏風岳も見えてきたので向かいます。
こちらから見る宮城県最高峰の屏風岳は、のぺーっとしておとなしそうな山容ですが、あの裏は崖で切れ落ちてます。
屏風岳への上り
それほど急な印象はないのですが、芝草平で休憩してから行かないと少ししんどくなるかも?
休憩をたっぷりとったので、軽快に登って行ったら、途中で派手に転びました・・・・・、滑って左膝をついたらその膝が滑り、左手をついたらまたその手が滑り、結局、地面と顔がくっついた。
岩が無い場所でかすり傷一つ無かったし、面の皮が厚い?のも幸いした。
土俵に倒れる力士の気持ちがちょっと分かった気がした・・・・・今場所も頑張ります!・・・・・・・・・・はぁ~?
皆様も、このサイト管理人のように足元及びネタが滑らないようお気をつけ下さい。
マツの花粉が触れただけでかなり飛びます。並んで歩く際には、後ろの方はご注意ください。
屏風岳山頂の手前、わずかの距離ですが笹が多いので、朝露で濡れるかも?、気になる方は対策を。

屏風岳山頂
ガスってましたが、近くの山は見えていました。通過します。
ハクサンチドリ ギンリョウソウ

水引入道分岐付近
個人的にはここから見る、南屏風岳とそこへ続く登山道の感じが穏やかで好きですが、今日は駄目っぽい。

それでも一瞬ガスが晴れ、不忘山が確認できたので、この時点では向かう気満々でした。
シラネニンジン ハクサンシャクナゲ
ベニサラサドウダンの落花 ウスユキソウ

南屏風岳山頂
ここもガスガスですが昼食休憩に、あんドーナツをパクパクパク・・・・・、風が強くなってきて気温下降中。
さ・む・い!。涼を求めて来たので文句は言えないけど、ちと寒すぎませんか。一枚着込む。
最初2名ほどだったここの山頂も、不忘山へ行こうか悩む方々と、そちらから戻って来た方々で賑やかになりました。
この先不忘山までの道のりが植物の種類が豊富で楽しいところなのですが、風が強い場所でもあるので、今日は止(や)めて、屏風岳へ戻ります。 残念!
ハクサンシャクナゲ タカネバラ

途中で振り返ったら、不忘山に陽が当たってた。
行けば良かったかなー・・・・・、振り向くんじゃなかった(>_<)

水引入道
機会があれば今年の秋ごろ、こちらから登ってみたいと思っていますが、気まぐれな性格なので本当に来るかどうかは自分にもわかりません。
屏風岳で二度目?の昼食。風はありますが低木に囲まれてるので座れば凌げます(西風なので○、東風は×)。
丁度、団体さんも来て、山頂は一気に賑やかになりました。
南屏風岳で出会った、山形の方と森林ボランティア?の方と一緒に休憩して時を過ごします。
森林ボランティアの方の撮影されたカメラ内の高山植物を見せて頂いたところ、素人の私が見ても大変写真がお上手。それもそのはず、この方、本まで出版されている、言わばプロの方、大変失礼いたしました(^^ゞ
山形の方も、蔵王や月山の何処に何が咲くか熟知されていて、お二人の会話についていけません。
でも、ここからお二人に同行させて頂き、高山植物の勉強会となりました。
なので、今回の歩きはやたらと高山植物の写真が多い訳です(シャクナゲの写真ばかりですが・・・)。
イワオトギリ ミツバオウレンの葉
アカモノ ベニサラサドウダンの落花
モウセンゴケ

芝草平

屏風岳の上には夏色の空

南屏風岳の向こうには夏の雲

杉ヶ峰から (手前から)前山、刈田岳、熊野岳
タカネバラ ハクサンシャクナゲ
森林ボランティアの方は、新しい植物が目に入る度に足を止め、丁寧かつ分かり易く、植物の名前やその由来、特徴、見分け方、エピソードと、豊富な情報量で教えて下さいました。
いつもは目にも入らない草一つでも、名前を知っただけで別物に見えてきます。山歩きの新たな楽しみが又一つ、いや沢山増えました。ありがとうございました。
もっともっと、お話を伺いたい気持ちでしたが、前山辺りでお別れし、山形の方と登山口へ戻ります。
歩きの後半戦はこの山形の方に教えていただいた、シャクナゲの香りと色の関係性を調査するため、ハチの様に花を見つけては匂い嗅ぎまくりです。自分はシャクナゲの花に香りがあることすら知りませんでしたけど、楽しい歩きとなりました。
途中、寄り道して刈田峠避難小屋をチェックしてから、無事登山口に戻りました。
森林ボランティアの方は、新しい植物が目に入る度に足を止め、丁寧かつ分かり易く、植物の名前やその由来、特徴、見分け方、エピソードと、豊富な情報量で教えて下さいました。
いつもは目にも入らない草一つでも、名前を知っただけで別物に見えてきます。山歩きの新たな楽しみが又一つ、いや沢山増えました。ありがとうございました。
もっともっと、お話を伺いたい気持ちでしたが、前山辺りでお別れし、山形の方と登山口へ戻ります。
歩きの後半戦はこの山形の方に教えていただいた、シャクナゲの香りと色の関係性を調査するため、ハチの様に花を見つけては匂い嗅ぎまくりです。自分はシャクナゲの花に香りがあることすら知りませんでしたけど、楽しい歩きとなりました。
途中、寄り道して刈田峠避難小屋をチェックしてから、無事登山口に戻りました。

刈田峠登山口付近から (右から)前山、杉ヶ峰、屏風岳
車のところで山形の方とお別れです・・・・・、ありがとうございました。
南蔵王は、春の花が終わり、夏の花がこれからといった状況で盛の花が少な目でしたが、出会った方々(特に復路のお二人にはお世話になりました)のお陰で楽しみながら歩けました。
いつもならここで終わりですが、もう少し続きます。
車でエコーラインを少し下り(宮城側へ)、大黒天から長~い階段を上り、高山植物の女王コマクサに会いに行きました(森林ボランティアの方に教えて頂いた)。

咲いてましたよ、西日に照らされながらキラキラと。
最後にコマクサまで見ることができて、充実した蔵王の一日でした。
行ってみた日 2014.7.12
行程(後半は高山植物のお勉強をしながらなのでタイムは当てになりません、ご了承ください)
駐車地点⇒(5分)⇒刈田峠口⇒(40分)⇒前山⇒(20分)⇒杉ヶ峰⇒(20分)⇒芝草平(休憩40分)⇒(30分)⇒屏風岳⇒(35分)⇒南屏風岳(休憩45分)⇒(35分)⇒屏風岳(休憩30分)⇒(60分)⇒芝草平⇒(30分)⇒杉ヶ峰⇒(30分)⇒前山⇒(40分)⇒刈田峠口⇒(5分)⇒駐車地点
以上7時間45分の行程でした。
地理院地図(電子国土Web)より
地理院地図(電子国土Web)より
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)南蔵王縦走路刈田峠口
大きな地図で見る
- 関連記事