「行ってみたい‼」と思わせ隊

    福島からの山歩き紹介ブログです。

    会津駒ヶ岳と中門岳 ~草紅葉のはじまり~


     昨年(2013.8)登った会津駒ケ岳、ハクサンコザクラは楽しめたものの、ガスって景色は見られず仕舞い。

     天空の景色を一度はこの目で見てみたい!

     夏休みも終わり、紅葉には早いこの時期であれば、登山者も少な目かなーと思い、再び行ってみた。






     私事ですが、近頃は暗い時間に起きて車を運転して、朝一で登るのが辛くなってきた。

     なので、夜立ちの車中泊対応に切り替えて、南会津町内の某所で一泊。

     4時間ほど眠れたが、寒くて何度か目を覚ます。

     南会津や奥会津は最低気温が一桁の季節になっておりますので、寒さ対策をお忘れなく!



     車中泊地出発後、途中小雨に降られましたが、檜枝岐村に入る頃には虹も出て、青空も。

     国道から会津駒ヶ岳登山口へ右折して行くと、竜ノ門の滝(展望台)入口の3つ手前のP(駐車場)辺りまで満車・・・・・、季節の境目で人も少なめか?と予想して来ましたが、6時頃でこの状況。

     やはり百名山は、冬でもなければ混むのは当たり前と思わなければいけない様です。

     で、途中のPは空いてたのですが、この道沿いの一番下にあるPに駐車して、近道を歩いたほうが早いかな?と思い、一番下へ。



     準備して出発。

     




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     近道入口の看板です。

     看板の現在地の二つ上のカーブ(すぐ上)にあるPから下りてきました。

     赤点線が終わる左に記されたカーブが最終Pです。更に上に続く赤点線が登山道入口(階段)です。






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     近道とは言っても、ご近所さんの裏庭や塀の上を歩く訳ではありません。

     普通の登山道です(ちょっと急坂有)。


     Pを出発する際、同じPから少し早めに出た組が舗装路を登って行ったので、その方々を目安にしたところ、このPからでは時間的にほとんど変わらないようでした。




     ここで、登山道入口(標高1,096m)の階段の写真を掲載して、「気分新たにしゅっぱ~つ!」とか、「天空への入口」とかしたいところですが、今回は、その天空までの登りに集中したいので、道の状況的な写真はありませんので、ご了承頂きたいと思います。






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     「登りに集中」とか言ってますが、階段から僅(わず)か20分ほどで、倒木の丸太ベンチに腰を下ろして早くも休憩。

     要するに、登りがきついので写真を撮る余裕が無い未熟者だと言うことです。


     
     未熟者のぶんざいで偉そうに言いますが、この道の特徴は、登り始めは急で、高度を上げるに連れて、傾斜が緩みます。

     特に水場(標高1,670m)までの登りが辛いので、前半はスローペースを心掛ければ、登り後半バテないと思います。






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     水場到着。

     腰を下ろしたら、首を動かすくらいの余裕しかない。

     写真は上(説明する必要も無いか・・・・・)、天気良好。

     自分の顔色もこの空のように青いかも(*_*)






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     水場を過ぎると道の傾斜も緩やかになり、駒ヶ岳山頂らしいのがチラッと見えた。




     道の状況は少しぬかるんだ所もありますが、昨年工事中だった木段が完成してて歩き易くなってました。感謝!






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     左側から視線を感じてそちらを向くと、日光白根が覗き込んでいた。

     こちらに気付くと、頭を低くして隠れた・・・・・・・ら面白いのに(^.^)。



     角度を変えると日光連山(上の写真の左方向)や、燧ヶ岳(上の写真右方向)が覗き込んでます。・・・・・・・燧ヶ岳は堂々としてますが、木々の間で見えにくい(気付きにくい)です。






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     道が木道に変わり、展望ベンチ(標高1,890m)まで来れば、目の前に会津駒ヶ岳が見えるはずでしたが・・・・・、あらら、山頂にガスが。

     でも、ここは晴れてますし、駒の小屋が確認できたので大丈夫でしょう。






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     展望ベンチで少し休憩してから行くと、目前の駒の小屋もガスの中に・・・・・。



     ※駒の小屋分岐までの木道階段は昨年登った際、ふらついたりよろけたりしながら登りました。自分だけの現象かと思ってましたが、今回、他の方を見ていると、同じようにふらついている方も居たので、展望ベンチで少し休憩してから登るのがよろしいかと思われます。






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     駒の小屋分岐(標高2,055m)

     ここに並ぶテーブル&ベンチに空きはありましたが、スルーして右に折れ山頂方面へ向かいます。



     この後、風が弱まり、ガスが濃くなる一方・・・・・






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     駒ヶ岳山頂(右折)、中門岳(直進〔側道・山頂巻道〕)分岐


     木道は濡れると滑り易くなり危険ですが、この山頂へ向かう木道(裏側の中門岳方向からも)と側道は、特に滑ります。凍った路面を歩くくらいの気持ちで慎重に歩きたいものです。お気を付けください。

     この区間で転んだ人を2名目撃、自分も「ヒヤッ」とした場面あり。




     

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     天候が悪いので山頂もスルーして、側道経由で中門岳側の山頂分岐で、ガスが晴れるのを待つことにします。

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     駒ヶ岳山頂方向 / 中門岳方向


     腰を下ろした瞬間に、一度陽が射したのですが、それも数秒で再びガスります。

     山頂から降りてきて、中門岳へ向かわず側道を駒の小屋へ戻る人も出始めます。



     時折小雨もぱらついて、寒い~・・・。

     鼻水と格闘すること50分、寒さに耐え切れなくなって、「戻ろうか?」と思いつつも折角来たのでやはり中門岳へ向かいます。






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     先は見えませんが、体を動かしてないと寒いので進みます。








     すると・・・・・・・・・・!!!







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     ハレー!、まぁ~♪(晴れ間)

     誰かが歓声を上げると、中門岳から歩いて来た人達が一斉に振向き、晴れ間の方向に目を奪われます。

     一瞬で白いガスが消え青空が見える光景は、そう何度もお目にかかれるシーンじゃないので、感動が半端無いです\(^O^)/。

     寒さに耐えて待った時間が報われた瞬間です。






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     花(イワショウブ)たちも陽射しが嬉しそう。





     又、直ぐにガスられると嫌なので、歩いてきた道を振り向いて見る。






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     「わぁー!」、感動で言葉が続かない!






     この後、晴れ30%曇り70%くらいでしたが、ガスに包まれることはありませんでした。

     少し前までの白い世界を考えれば十分過ぎる有難いお天気でした、感謝!





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    キンバイ系?の花 / 紅く色付いたモウセンゴケ





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     先程も触れましたが、ここでもう一回木道のお話

     会津駒ヶ岳の木道は複線ですが、ちょっと幅が狭い(細い)です。なので、踏み外す確立も高く、特に歩いたまま擦れ違おうとした場合や、写真撮影の場合は危険です。それから、場所によっては半年以上も雪の中にあるので、痛みが激しいところもあり、足を乗せると動く木道もあるのでご注意下さい。


     


     中門ノ池を通過して、先へ向かいます。




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     木道の終点、中門岳(標高2,060m)は、ぐるっとロータリーになっています。

     休憩する人も少なく、のんびりして静かです。





     
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     ユーモラスな形をした池塘

     卵から孵(かえ)った鳥のヒナのように見えますし、下の丸みを頭に見るとサンショウウオっぽい。






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     来るところまで来ちゃったので戻ります。

     写真左に見えるのが会津駒ヶ岳です。





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    中門ノ池

     行きは曇ってたけど、帰りはちょっと青空が映り込んでキレイだった。






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     木道のじわじわ登り・・・・・、結構きついです。

     先程、皆様に木道の注意喚起をしたにも関わらず、滑って右ひざを「ボコッ!」っと強打・・・・・、幸い音の割にはかすり傷程度でしたが、かっこ悪い(+o+)






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     池塘に少しでも青空が映り込むと、カメラを向けてしまいます。






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     駒ヶ岳が近づいてきました。いや、自分が近づいています。






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     写真中央辺りの人が居るところが、ガスが晴れるのを待っていた場所です。

     あそこから真っ直ぐが駒ヶ岳山頂、右が側道です。






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     天気さえ良ければ、他の山の眺めも楽しめます。

     左が燧ヶ岳、右が至仏山、どちらも頭は雲の中・・・・・、かくれんぼ中らしいです?

     両座の間は武尊山。





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    サワギキョウ / 会津駒ヶ岳山頂(標高2,133m)

     山頂表示柱は三角点の標高2,132.4mが記されています。

     ちょっと「アレ?」と首を傾(かし)げたくなる山頂ですが、ピョンピョンとジャンプすれば眺めは抜群です。(悪い冗談です。真に受けてジャンプしないで下さい。山頂が凹んで標高が低くなってしまいます。)






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     駒ノ大池と駒の小屋、後ろはトイレ棟。

     試しに手を振ってみたけど、誰も応えてくれない・・・・・寂しい・・・・・って当たり前か(^^ゞ、肉眼じゃ小さ過ぎて人の様子まではわからない。






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     山頂から降りてきたら、再び晴れゾーン。

     振り返り見る駒ヶ岳。






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     駒ノ大池と駒の小屋(宿泊は要予約)

     素敵な風景をバックにトイレの話を・・・・・。

     駒の小屋は人気が高く、休前日の予約はなかなか取れないらしいです。

     でも、山小屋の雰囲気は味わいたい。そんな時は、小屋後ろのトイレ(100円/回)の窓(東側)から外の風景を覗いて見て下さい。

     ちょっとだけ山小屋っぽい感覚で、景色を楽しめますよ・・・・・臭いますが(^^ゞ






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     会津駒ヶ岳と駒ノ大池




     そろそろ帰らなきゃ・・・・・現実の世界へ・・・・・






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     名残惜しい・・・・・吹き抜ける風も、何か切ない。






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     長い雪の季節を前に、一瞬の秋。

     





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     振り返って、この景色を目に焼き付ける。






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     池塘にトンボが 映る。

     「トンボのめがねは水色めがね~♪、そんなに草紅葉見てたら、目が黄色になるよー」って言われたような・・・・・。


     


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     展望ベンチから、会津駒ヶ岳に再訪を誓い下山します。

     又来るねー(@^^)/~~~






     
     栄養、水分、共に十分補給して、一気に下ります。

     かなり気合を入れて降りたので、いつもよりちょっとスピード速めだったらしく、途中で何名か抜かせて頂いた。

     その際、リズム良く歩いてる方が脚を止めて道を譲ってくださる。こちらは、そのままのリズムで降り続けられる。でも、譲ってくれた方のリズムは狂ってしまうに違いない。

     降りて行くに従って、抜く際に罪悪感が膨らんで謝りながらの歩きになってしまいました。

     せめて、帰りの運転は車間距離を取ってゆっくり帰ろうと思った。

     山って色々考えさせられる・・・・・、難しい。






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     着いた!




     駐車地点に戻り、村内の「燧の湯」(500円、露天風呂、シャンプー、ボディソープ有)で汗を流して、無事帰宅して、お・し・ま・い。




    あまり参考にならない行程

    駐車地点→(15分)→登山道入口(階段)→(20分)→倒木ベンチ(休憩5分)→(50分)→水場(休憩5分)→(50分)→展望ベンチ(休憩10分)→(10分)→駒の小屋→(10分)→山頂分岐(表)→(5分)→山頂分岐(裏)(休憩50分)→(40分)→中門岳(休憩5分)→(40分)→山頂分岐(裏)→(5分)→会津駒ヶ岳山頂(休憩5分)→(5分)→山頂分岐(表)→(10分)→駒の小屋(休憩10分)→(10分)→展望ベンチ(休憩15分)→(65分)→登山道入口(階段)→(15分)→駐車地点

     以上7時間35分(休憩1時間45分含む)の行程でした。



    行ってみた日 2014.9.14




     
     詳しくはこちらへ⇒尾瀬檜枝岐温泉観光協会
     
     詳しくはこちらへ⇒会津駒ケ岳 駒の小屋





    会津駒ケ岳2014


    国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)会津駒ケ岳






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    コメント一覧 2

    福島大好きおじさん  

    すばらしい景色

    ガスが晴れたときの眺め、すばらしいですね。中門岳付近の湿原も、魅力です。今年7月に行ったときは、ガスで、足元の花しか見えませんでした。来年の楽しみにします。参考になりました。

    2014/09/24 (Wed) 21:14 | EDIT | REPLY |   

    追い風  

    福島大好きおじさん様 ありがとーございます

    福島大好きおじさん様、こんにちは(おはようございますorこんばんは)
    私も昨年8月はガスで×、今年は御覧いただいた用な感じで自分的には△。
    こんな感じで繰り返し何度も登らされるんですよねー。
    それが会津駒ヶ岳、中門岳の魅力なんですかね。
    来年も一度は行って見たいと思ってますけど、行けるかなー?
    お互い、良いお天気に恵まれることをお祈り申し上げます。
    ありがとうございました。

    2014/09/25 (Thu) 07:04 | EDIT | REPLY |   

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