那須連峰 ~鏡ヶ沼から三本槍岳、そして茶臼岳へ(その1)~
2年前(2012)の秋に今回と同じルートで三本槍岳へ登りましたが、ガスガスで山頂からの眺望は無し(その模様はこちら)・・・・・、昨年(2013)の秋は林道が通行止めで行けず・・・・・、そして今年の秋、再び三本槍岳へ行ってみた。
道の駅しもごうから国道289号(甲子道路)を下郷の市街地方面へ1kmと少し下りて行くと、観音沼への入口があるので左折してその道(冬期は閉鎖)へ入ります。
2.5kmほど行くと、養鱒公園方面から来る道と合流します。ここの交差点、交通量は少ないですが、念のため一旦停止をお願いします。
その交差点から左方向へ進み、観音沼森林公園の駐車場(水洗トイレ有)や日暮滝の横を通り抜け、奥へ奥へと車を走らせ、やがて舗装道路が終わり、砂利道に・・・・・。
砂利道は凸凹が激しいところも有りますので、ゆっくり慎重に進みましょう(舗装部分にもたまに落石有り)。
※こちらの林道は豪雨等により、通行止めになることがあります。下郷町のサイトに情報が掲載されていることもあるので、ご確認の上、お出かけすることをお奨めします。
ようやく駐車場(トイレ等無し、きれいに止めても15台ほどでしょうか?、手前にも駐車スペース少し有)に到着(標高約1,290m)。7時半前で6、7台の駐車がありました。
※写真は反対向き・・・・・、写真奥から来ました。
※駐車場の場所はこのページの下部にある地図でご確認下さい。
準備して出発!

朝の陽光を浴びながら、林道を進みます。
この道、会津中街道と呼ばれ、江戸時代には参勤交代にも使われた古(いにしえ)の道です。

実はこの先(林道の終点)にも駐車場がありまして、この日も沢を越えて乗り入れた方が数名・・・・・、2年前は自分もここまで来ましたが、普通車で車底のガサガサ音にハラハラドキドキ(^_^;)、マイカーは無事でしたが、あんな思いはしたくないので、今回は下の駐車場に置いてきました。

林道終点から間もなく、鏡ヶ沼分岐です。
左に折れて鏡ヶ沼へ向かいます。
鏡ヶ沼の説明板です。
説明どおり、この近くに「おせんが宮」がありました。
音を鳴らすと雨になるそうなので、静かにお参りして先へ進みます。

登山道の始めは静かなカラマツ林です。
やがて、枯れた沢のような道になり、高度を稼ぎます。
大蛇が通ったような道で、看板にあった伝説も何となく肯けて怖い。
道中の木々の葉は大部落ち、紅葉も終盤。
やはりここの紅葉も例年より早めかなぁ?

傾斜が緩み笹原に出ます。眩しい!

まだ葉をまとった木も残ってました。
朝日でキラキラ光って、オレンジ色に暖かさを感じます。

鏡ヶ沼(標高約1,550m)と須立山
この沼を取り囲む山々(外輪山)と静けさに圧倒されます。
ここでソロの方とお会いして少しお話をさせていただきながら休憩しました(三本槍岳までの間でお会いしたのはこの方だけでした)。

朝日の方角へ目を移すと、これから向かう稜線の分岐(鏡沼入口)が確認できました。(写真中央の稜線の窪み)

拡大すると道標のシルエット。
気合を入れて向かいます。

道は沼の畔も少し通ります。
滑って落ちないように・・・・・。

反対側から見た鏡ヶ沼は高原のリゾートっぽい雰囲気。
沼畔と別れて、笹が藪化し始めた道に・・・・・。
この倒木は2年前にもありました。
傾斜も急になり、足元も滑りやすくなります。
更に笹藪が濃くなるところも(>_<)・・・・・
ここがきつい、トラロープのお世話に・・・・・軍手等あった方が良いかと思います。
クリアすれば間もなく稜線に出ます。
脱出!
鏡ヶ沼入口(標高約1,660m)です。

登って来た方向を振り返ると鏡ヶ沼、その向こうに、流石山、大倉山、三倉山の尾根。

ここから、いよいよ三本槍へ。
笹、五葉松、石楠花などの低木帯の中を歩きます。
顔の高さに枝が張り出すところも有り厄介ですが、開けたところも有り眺めが楽しめます。

高度を上げて、北へ振り返ると須立山、その後方に旭岳(赤崩山)が見えてきます。

前の写真から少し右に目を移すと大白森山、その遥か後方右に安達太良連峰、左に吾妻連峰、その左の尖がりは磐梯山のシルエット。

旭岳の左肩に寄り添うように観音山が見えて、その遥か後方に飯豊山。
一日を通して各所から前述の山々が確認出来ました。
馴染みの山が見えるというのは、落ち着くと言いますか、心強いと言いますか、何か安心感を持って歩けます。
登って行くとこんな所も・・・・・、踏み跡をたどれば問題無いとは思いますが、落石が怖い。

危険な場所に限って眺めが良い・・・・・、旭岳をアップで一枚。

三本槍岳の山頂が見えてきました。

三本槍岳山頂(標高1,917m)\(^O^)/
風が強いぃぃぃぃぃーーー!人も多いぃぃぃぃぃーーー!
でも、眺めはさいこぉぉぉぉぉーーー!!!!!
比較的風を除けられる場所にスペースを見つけ、腰を下ろして休憩。
人出は30人ほど、まだまだ増えそうな勢い、風も直ぐには止みそうにない。
当初、ここから大峠へ下り、上の写真に写る流石山から三倉山への尾根を歩き、又大峠へ戻る予定でしたが、この風では・・・・・。

南に目を向けると、茶臼岳の噴煙(写真右)が割りと真っ直ぐ上がってるように見えました。
あっちは風が弱いかな?と思い、行き先を三倉山から茶臼岳に変更して、ここから再スタートします。
行ってみた日 2014.10.11
~その2へつづく~ ~行程はその3に載せてます~
<国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)鏡ヶ沼
駐車場 ↓
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