鈴宇峠から五社壇、地蔵森・・・主義山まで
先月、鹿狼山から北へ向かい五社壇まで行ってみたけど、その先にも道があったので更に北へ行ってみた。
(先月の模様はこちら⇒残雪の鹿狼山と五社壇 2015.2.21)
こちらの山が前回の終点、五社壇です。
五社壇から北へ目を向けると、地蔵森(右)からずーっと小山が連なってて、左端に白く見える辺りが小斎峠付近と思われます。
阿武隈高地から太平洋岸に沿って仙台平野に突き出したこの山塊は、角田丘陵や亘理地塁山地などと呼ばれているそうです。
更にこの山々を結ぶルートが鹿狼山七峰縦走路と呼ばれているようです。
※七峰⇒小斎峠から鹿狼山の間に鹿狼山を含めて山が7座あるからなのか、この山塊の北の端、阿武隈川近くにある山が七峰(ななうね)山と言う山だからなのか、七峰の詳細は不明です。
出発は宮城県丸森町と福島県新地町の境、鈴宇峠から。
新地町側に少し行くと(写真中央下)、鹿狼山への登山口と駐車場(5台くらい)があります。
側溝には一部しかふたが無いので脱輪に注意しましょう。
道路を横断して、まずは五社壇へgo!
先月は雪を踏みしめて歩いたのに、もうすっかり解けてました。
春だね~♪
林道からヒノキの林に入ります。
縦走路中には、ピンクのマーカーが付けられており、迷うことはありませんでした。
五社壇(標高383m)到着。
少し戻って、北の地蔵森へ向かいます。
右が福島県、左が宮城県、県境の稜線を急降下します。
あっ!蔵王だ!
稜線は、北の地蔵森方向と少しずつ離れ北西に向かうので不安になりますが、下り切った所を右に曲がり、方向が修正されます。
写真のような薄暗いヒノキ林を抜けて行くと、間もなく県境を示す大きな道路標識が見えてきます。
福田峠に出ました。
福島県側に少し行き、左の林道へ入り、更に直ぐ左に曲がります。
すると、地蔵森への登り口があります。
ここも県境の稜線を登って行きます。
お堂(地蔵堂)が見えて、地蔵森(標高348m)到着です。
ここで五社壇でお逢いした方と再会して、お話させていただきながら休憩します。
今回の歩き中、出会ったのはこの方一人でした。
地蔵森山頂は平らなスペースが多いので休憩に適していますが、写真右のマツの木が枯れているので倒木に警戒してください。
又、春先の乾燥時期は火の元に十分注意しましょう。
地蔵堂の裏手(北側)に三角点があります。
こちら側から更に北へ向かいます。
急な斜面を下ります。
帰りはここを登らなければ・・・・・。
2名以上で歩けば終点に車をもう1台置いて片道歩きで済むのですが、お一人様登山者の自分は同じ道を戻らなくてはなりません。
急斜面を下りた先には小川(沢)が流れてて、渡って行きます。
ここまで県境のライン上を綱渡りのように歩いて来ましたが、この小川(宮城福島県境)から先(写真左)はオール宮城県です。
次のピーク、権現堂山へ向かいます。
この縦走路全体の特徴として、細かい砂利が混ざった土なので滑り易いです。
注意して歩きましょう。
権現堂山(標高325m)到着!・・・・・山頂の標示板が無ければ、気付かずに通過してしまいそうです。
太平洋を望めますが、殆どが木々の間からでこんな感じです。
次の目標は主義山。
道は刈り払いされており軽快に歩けます。
マーカーや道しるべ共々、管理されている方々に感謝いたします。
主義山(標高313m)に着きました。
ここも標示板が無ければスルーしてしまいそうな場所です。
予定では小斎峠まで行くはずでしたが、時間的にギリギリなので無理せずここから戻ります。
この先の歩きは次の機会(いつになる事やら・・・・・)に取っておきます。
同じ道を帰るので特に何もありませんが、もう少しお付き合い下さい。
道の上にはこんなものも。
大内と記されているので、旧大内村(現丸森町)の境界杭だと思われます。
調べたところ大内村が丸森町に合併したのは昭和29年なので、杭はそれ以前のもの。
歴史を感じますねー。
この道もあと数百年?も経てば、熊野古道クラスになるかな?
地蔵森まで戻って、休憩にします。
サクラの木が・・・・・「ハァー、ハァーッ、ハックショ~ン!」、何本かあって・・・・・「ハクション!」、一月もすれば咲き始め・・・・・「ハクション!」、訪れる人を楽しませてくれることでしょう・・・・・「ハクション!」
休憩してたら、クシャミが止まらなくなった・・・・・花粉症。
毎年、かかり始めはこのような症状に悩まされる。
この後もクシャミ連発してますが、読みにくいので「ハクション!」は割愛させていただきます(^_^;)
福田峠まで戻りました。
五社壇へは、写真中央の暗い森へ入って行きます。
この先、今回の歩きの中では一番きつい登りが待っています。
「ハァ、ハァ、ゼェ、ゼェ」・・・・・声が出ない、別に出す必要も無いが・・・・・後半にこの登りはきつ過ぎる。
反対側の小斎峠から歩き始めれば良かったかも・・・・・今更ですが。
足を止めて振り返ると、蛇行する阿武隈川が見えた。(写真は拡大してます)
更に右手(西)を見たら、ヒノキ林の下に道が見えた。
地図を見ると鈴宇峠に繋がっているようです。
もうこれ以上登りたくないので、この林を斜めに下りて行きます。
林業の作業用道路のようです。
ラッキーな事に、最近刈り払いされたようで歩き易くなっていました。
しかも道は緩やかに下っています。
霞んで見えなくなっていた蔵王が陽の傾きと共に再び姿を現しました。
真っ白な不忘山、屏風岳が雪の無いこちらの山々を羨ましく眺めているかのように映ります。(写真は拡大してます)

ふきのとうの香りをいっぱい吸い込み、春を感じながら鈴宇峠に戻りました。
「ハァー、ハァーッ、ハックショ~ン!」、あっ、花粉もいっぱい吸い込んでました。これも春・・・・・ですね~。
行ってみた日 2015.3.15
行程
鈴宇峠⇒(30分)⇒五社壇⇒(20分)⇒福田峠⇒(25分)⇒地蔵森(休憩20分)⇒(20分)⇒権現堂山⇒(20分)⇒主義山(休憩10分)⇒(20分)⇒権現堂山⇒(30分)⇒地蔵森(休憩35分)⇒(15分)⇒福田峠⇒(40分)⇒鈴宇峠
以上4時間45分(休憩1時間5分含む)の行程でした。
地理院地図(電子国土Web)より
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)鈴宇峠
- 関連記事
-
-
鎌倉岳(常葉)からの眺め
-
残雪の大滝根山
-
ポカポカ陽気の矢大臣山
-
鈴宇峠から五社壇、地蔵森・・・主義山まで
-
早春の十万劫山と花見山公園 ~弁天山から~
-
春を待つ蓬田岳
-
残雪の鹿狼山と五社壇
-