深山神社の大カヤと大藤 ~国見町~
GW(ゴールデンウィーク)が明けた5月の初旬~中旬頃、東北道国見ICから県道46号(白石国見線)を小坂峠方面へ500mほど行きます。すると、左側にこんもりとしたパープルの小山が目に写り、「なんじゃこりゃ!」ってなります。

富士山ならぬ、見事な藤(フジ)の山で、元が何の木かわからないほどに咲いてます。

深山神社、しんざんじんじゃと読むそうです。
駐車場は県道を挟んだ斜め向かいの小坂農村総合管理センターを利用してくださいとのことです。横断に注意してください!
境内には藤棚があり、その下にベンチもあります。
国見町の天然記念物(深山神社の大榧(カヤ)、大藤)を示す石碑もありました。

大カヤは、推定樹齢500年以上、根回り約4m!
この大木に藤の蔓(つる)が絡みついて、藤の小山に見えるようです。
看板が写ってますが、ミツバチの巣がある旨の注意書きです。
辺りには藤の花の甘い香りが漂い、人も寄ってくるほどなので、そりゃハチなら尚の事ですね。

見事にトルネードした藤の蔓は、意外にもカヤの根元からではなく、数メートル離れた場所から伸びて空中でカヤの枝に巻きついてました。
しかも1本だけでなく、2本、3本とあり、小さな蔓も伸び始めています。
昔の人は、この藤の蔓が伸びる様子を、龍が天に昇る姿に例えて信仰したとかしないとか。

境内の端から見上げた大藤は迫力があり、壮観です。


庭園等にある整備された藤もきれいですが、こちらの大藤は自然な感じが魅力的です。

この日は雨が降ったり止んだりで生憎(あいにく)の天気でしたが、雨粒が滝の飛沫(しぶき)に思えるほど見事な大藤です。

南側の畑には大藤の子孫でしょうか、新たな藤が咲き、大藤を見上げています。
その畑で農作業されてる方が植えたのでしょうか?河原沿いの道にはアヤメが咲き、草刈りもされており、苦も無く大藤を見渡しながら歩けるようになってました。

旧羽州街道沿いにある深山神社。この先、険しい峠道が続きます。
今も昔も、この地区の住民の「旅人の心を癒したい、もてなしたい」という気持ちに応えて、成長し続ける「大カヤ」と「大藤」でした。
行ってみた日 2015.5.9
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