朝日連峰祝瓶山(標高1,417m)
今回は朝日連峰の南に位置する、「東北のマッターホルン」祝瓶(いわいがめ)山へ行ってみた。
まずは、2週間前に倉手山でお世話になった小国町へ向かいます。
小国町の市街地で国道113号から北へ折れ、町役場の横を通り、米坂線の踏切を渡ります。
あとは県道261号を五味沢方面へ道なりに進んで行くと、やがて人家が途切れ、道は砂利だったり、簡易舗装だったりと変化して、登山口にたどり着きます(小国の市街地から40~50分)。

突き当りが登山口になり車道はそこまでで、5~6台駐車可能です。
手前左側にも待避所が有り、そこに止め方次第では10台以上駐車できそうです。

針生平(はんなりだいら)登山口(五味沢登山口)、標高約430m
登山者カード記載所と簡易トイレがありました。
カードをポストへ入れて、しゅっぱ~つ!

いきなりの難所・・・・・大石橋です。
ちょっとゆらゆらしますし、板が折れないか不安・・・・・(゜o゜;)
ここでの歩きスマホはしないほうが無難です。

無事に渡りきりホッとして、思わず一礼して手を合わせる・・・・・鳥居じゃなかった。

もう一回、「橋」を渡り、この後、赤い小屋の横を通過。

深い森に吸い込まれるように先へ進みます。

小さな沢を渡渉すると、祝瓶山への分岐があります(登山口から約20分)。
ここから右へ折れて尾根道(鈴振尾根)にとりつきます(直進は大朝日岳方面)。

最初からの急登にヘロヘロ~(~_~)

高度を上げていくと、左前方に朝日連峰の山々が見えてきました。
右から大玉山、平岩山、大朝日岳、中岳・・・・・多分。

急登が続く・・・・・。

西朝日岳も見えてきました。

急に前方が開けて、これから目指す祝瓶の全貌が見えて愕然・・・・・と、と、遠い・・・・・。
全貌と言ってますが、中央に見えるのが一の塔で、右奥が偽ピーク、山頂はこの時点では見えません・・・・・けど自分は気づいていない。
偽ピークの話は聞いていたけど、一の塔=偽ピークだと思って歩いています。
全貌と言ってますが、中央に見えるのが一の塔で、右奥が偽ピーク、山頂はこの時点では見えません・・・・・けど自分は気づいていない。
偽ピークの話は聞いていたけど、一の塔=偽ピークだと思って歩いています。

更なる急登にバテバテ~(~_~;)

少しばかり平坦な道になり、ペースを上げようかと思いましたが、体が動かない?

前日の予報では、風があるような話だったのに、その風が無い。
なので、暑い・・・・・水分補給しても汗が止まらない・・・・・飲んだら飲んだ分汗が出る。
どうやら脱水症っぽくて、足が重く、前に出ない。
途中撤退もありかな?と選択肢に入れて進みます。

折角登って来たのに、少しの間下らされます(標高にして50mほど)。

登り返して、ザレ場を通過。
この5分後に休憩して、水分だけじゃ駄目っぽいので、食べて栄養補給。
でも、無理しないで戻ろうかなと思ったら、タイミングよく下山するベテランさんが登場。
「一の塔までもうすぐだよ。」と励ましの言葉をもらい、先へ進みます。

低木帯の道になり、やたらと頭に枝が当たり「イラッ」としますが、それも今の自分には発奮材料になる。
へばった時には、何事もプラス思考で。
ベテランさんの「もうすぐ」の定義にいささか疑問を持ちましたが、あの方の言葉のおかげでここまで来れたことに感謝です。
景色も楽しんだし戻ろうかな?と思ったら、またまたタイミング良く今度は後続の方が登場。
少し進むと、もう一つピークが見えて、偽ピーク=一の塔と思っていた自分の考えが崩壊。
一の塔から祝瓶山頂への道は左側に切れ落ちた箇所が多いのでお気をつけください。
風が無いので虫(殆どブヨ)がいっぱい・・・・・
たちまち囲まれて、虫除けスプレーを吹き付けたり、某球団の応援なみにタオルを振り回したりと応戦しながらの休憩です。
たちまち囲まれて、虫除けスプレーを吹き付けたり、某球団の応援なみにタオルを振り回したりと応戦しながらの休憩です。

大玉山、平岩山を経て大朝日岳へ向かうルートが見渡せます。

いつかは登ってみたい大朝日岳。

こちらは柴倉山など南朝日の山々。
遠くに栂峰や飯森山の稜線(写真中上)、更に磐梯山(写真左上)も見えました。

飯豊連峰は雲が増えてきました。
他に蔵王、吾妻連峰、米沢盆地、日本海の水平線などなど、霞みながらですが確認できました。
山頂でもっとのんびりしたかったのですが、いつまでも虫と戯れてられないので下山開始です。
帰りは花を楽しみながら戻ります。

サラサドウダン

ゴゼンタチバナ

ミツバオウレン

カタクリ

キスミレ

シラネアオイ

イワカガミ

チゴユリとマイヅルソウ

ツマトリソウ

ナナカマド

花ばかりに気をとられると危険なので、足元もよく確認して歩きます。

登りではあまり感じなかったけど、結構な高さの崖の上に道がある。

イワカガミ

ミヤマキンバイ

キバナウツギ

ガマズミ

一の塔から
写真の中央からちょい左上辺りが針生平・・・・・遠い。

ザレザレで危険!

こんな場所に限って、アカモノが群生。

アカモノ

ガクウラジロヨウラク

西朝日岳付近も雲に覆われ、今頃になって風が出てきました。
「遅っ!」

ハルゼミの大合唱や

野鳥の声を聞きながら下りました。

ヘロヘロ、バテバテの歩きで、一時はどうなることやらって感じでしたが、景色や花を楽しみながらどうにか登山口まで戻れました。
この後、道沿いの「りふれ」(人工温泉、¥500)で汗を流し、コーラを飲んで「回復」してから、無事に帰宅しましたとさ。
めでたしめでたし
めでたしめでたし
それにしても温泉とコーラで回復するって、なんて安上がりな身体なんだろー。
行ってみた日 2015.5.30
行程
針生平登山口⇒(20分)⇒祝瓶山分岐⇒(145分、休憩10分)⇒一の塔(休憩10分)⇒(40分)⇒祝瓶山頂(休憩30分)⇒(35分)⇒一の塔(休憩10分)⇒(75分、休憩5分)⇒祝瓶山分岐⇒(20分)⇒針生平登山口
以上6時間40分(休憩65分含む)の行程でした。

地理院地図(電子国土Web)より
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)祝瓶山
詳しくはこちらへ⇒小国町観光協会
行ってみた日 2015.5.30
行程
針生平登山口⇒(20分)⇒祝瓶山分岐⇒(145分、休憩10分)⇒一の塔(休憩10分)⇒(40分)⇒祝瓶山頂(休憩30分)⇒(35分)⇒一の塔(休憩10分)⇒(75分、休憩5分)⇒祝瓶山分岐⇒(20分)⇒針生平登山口
以上6時間40分(休憩65分含む)の行程でした。

地理院地図(電子国土Web)より
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)祝瓶山
詳しくはこちらへ⇒小国町観光協会
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