姥ヶ原と酸ヶ平 ~チングルマに逢いたくて~
「噴火警戒レベル2」に引き上げられて以降、浄土平を訪れる観光客、登山客が激減しているらしいです。
さすがに自然が相手なので、「大丈夫ですよ、全然問題ないのでお越し下さい。」とは言い難い・・・・・、でも規制があるのは広い吾妻連峰の僅か直径1kmの範囲。それなのに「吾妻山」と一言で言ってしまうと誤解を招くのでは・・・・・。
と、言いつつも、念のため各機関等をご確認のうえお出かけ下さい。
磐梯吾妻スカイラインでいつものように浄土平到着。
今年(2015)は6月末まで駐車料金が無料(ふくしまデスティネーションキャンペーンにより)です。

登山者用駐車場から一切経山、大穴火口(写真中央、今回の噴火警戒のニュースが流れるまで、この噴気孔に「大穴火口」って名前があるのは知らなかった)。
この日は西風が強く、噴煙の吹出す音は聞こえませんでした。ちなみに噴火警戒レベルが上がる前から噴出音は聞こえてました。
レストハウスやビジターセンター周辺にはそこそこ車も止まってましたが、こちらは両手両足で数えられる程度でちょっと寂しい。
もしかすると、「万が一」のことを考えて火口から離れたところに駐車してるのかな?
そう言う自分も、登山者駐車場内でも比較的火口から離れた場所に駐車後、準備して出発!
まずは浄土平をちょっと散策。

クロマメノキ(・・・・・多分)

イソツツジ

登山道へ。

酸ヶ平へは直接行けません。
姥ヶ原方面のみ通行可能です。

少し歩いて右側のイワカガミがたくさんある所。
ここのは何故?か背が高い。

少し進んでマイヅルソウがいっぱいの所。
咲き始めたばかりで、これから満開を迎えそうです。

ツマトリソウ
この花に「妻と理想」を追い求める己を重ねてはいけません。花に失礼です(^_^;)

ムラサキヤシオ
木段の辛い所で、この花は励みになります。

クロウスゴ(・・・・・多分)

ゴザンタチバナは咲き始めで、まだ薄緑色。

ミネザクラ

道は平坦になり、やがて木道。姥ヶ原はもうすぐ。
「スパッ」とした青空だったなら、谷地平、もしくは東吾妻山までと思って来ましたが、この空模様では駄目っぽいので、この時点で周辺散策に切り替えます。

姥ヶ原に入ると木道沿いにチングルマ~♪
今日の目的はこの花を見ることだったので、満足(^_^)v

みんな自分の方を向いて、「見て見てー」って呼んでいるような錯覚に陥る。
自分が向いてるだけですが・・・・・危ないおっさんになりつつある・・・・・かも?
チングルマを眺めながらベンチで休憩してたけど、風が冷たい。
下界の予想最高気温は30℃超えなのに、姥ヶ原は半分の15℃(体感ですが)くらい。
ジッとしてると寒いので、パンを一つ食べてから酸ヶ平へ向けて歩きます。
今日の格言:「夏だけど、持ってて良かったウインドブレーカー」
今後、この企画を続ける予定はありません、その場の勢い(思いつき)です(^^ゞ

山へ行くと、「今年は○○の当たり年だなー」なんて話を聞きますが、今年はこれかなー?
木道やベンチから肉厚なシイタケっぽいキノコが出てました。
例年見かけますが、いつもより多いような気がします。
正体不明なので、近づきません、笑いが止まらなくなると怖いので・・・・・。

姥ヶ原の十字路から中吾妻山、右の白い山影は西吾妻山。

姥ヶ原から鎌沼へ・・・・・、シャクナゲの開花はこれから。

コバイケイソウの開花もまだ先、黒い山影は東吾妻山。

鎌沼から酸ヶ平へ。

酸ヶ平の池糖とワタスゲ

酸ヶ平分岐
ここから直接浄土平へは戻れない・・・・・、ハードラーの心に火をつけそうな柵。

コケモモ

クロマメノキ?クロウスゴ?それとも別の種だろうか?見れば見るほど???

酸ヶ平避難小屋とトイレ

避難小屋の先は通行禁止・・・・・、ここもハードラーなら跳ばずには居られない・・・・・、って言うか、自分はハードルの選手でもなければ陸上選手でもない。
ここで退却、来た道を戻ります。

?????わからない・・・・・。

?????これもわからない・・・・・。

酸ヶ平と前大巓

鎌沼と前大巓

イワカガミとチングルマ
もっと寄って撮りたいところですが、木道、登山道以外は立入禁止なので近づけない。

攣(つ)らない程度に手を伸ばして撮る・・・・・が、変な体勢で足がプルプル震える。

最初に休憩した姥ヶ原のベンチに戻り、風も弱まったので再び休憩。

チングルマが「木」であることを改めて認識。

つぼみ→咲き始め→満開

近くばかり見てると目が悪くなるので、遠くの一切経山頂・・・・・人の気配は無い。

早くも「穂」を出したチングルマ。

驚くほどいっぱい咲いてる訳でもなく、草原のように広い場所に咲いてる訳でもなく、訪れる人にそっと愛嬌を振りまくように咲く控えめな姥ヶ原のチングルマ。

初夏の光を浴びて、

風に揺られて咲いている。

今年もチングルマを見られて満足満足~♪
持って行った食料も食べつくして満腹満腹~♪・・・・・帰ります。

修復された橋

正面に吾妻小富士を見ながら、「トントントントン・・・」木段を下りて行きます。

噴火警戒レベルが、早く引き下げられることを願うばかり。

今までは混みあうと嫌だなと思っていた浄土平。
でも、人が少ないのは寂しくてもっと嫌かも・・・・・。
早く「普通」に戻ってほしい浄土平からの山歩きでした。
行ってみた日 2015.6.13
この日の行程
浄土平⇒姥ヶ原⇒酸ヶ平⇒姥ヶ原⇒浄土平
約4時間(休憩50分含む)の行程でした。
個人差はありますが、概ね浄土平⇒姥ヶ原は45分~1時間ほどです。

地理院地図(電子国土Web)より
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)姥ヶ原
詳しくはこちらへ⇒浄土平ビジターセンター
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