流石山、大倉山、三倉山 ~ニッコウキスゲと稜線歩き~
梅雨の晴間だか、中休みだか知らんが、とにかく暑い!
こんな時は当然涼しさを求めて・・・・・、言葉の響きが何となーく涼しそうな「裏那須」へ行ってみた。
国道289号道の駅しもごうから観音沼(トイレ有り)を経て林道大峠線を進む。
林道の状況は、過去の訪問時と比べたら一番良い感じ・・・・・とは言っても、凹凸有り、水溜り有りで、ピカピカの車は似合わない道・・・・・です。
※大雨や台風直後は状況が悪化するのでご注意下さい。
※林道に異常がある場合、下郷町役場や、下郷町観光協会のサイトに情報が載ることもあります。

6時を回ったばかりで「下」の駐車場(標高約1,280m)はほぼ満車でした。
ちなみに車の殆どが関東ナンバーで地元福島ナンバーは1割程度とちょっと淋しい。
どうにか駐車して準備して屈伸して欠伸(あくび)して出発。
※満車の場合は戻って林道の邪魔にならないスペースへ駐車される方が殆どのようです。

車にとっては悪路の林道を1kmほど歩いた先の「上」の駐車場(林道終点)は、意外にも駐車ゼロ。
帰りは満車でしたけど。
この先、大峠までの道は多少ぬかるみ、倒木等ありますが、歩くのにさほど支障は無いと思います。
バイパス的な枝道は笹が覆ってるので、雨降り後は濡れるでしょう。
歩き始めてから40分ほどで大峠(標高約1,450m)到着。
お地蔵様ズ?に挨拶してから流石山を登り始めます。


いろいろ咲いてる~ PARTⅠ

雲ひとつ無い青空、一見暑そうですが、涼しい風が吹いてて絶好のコンディション!
※殆ど日陰がありませんので、紫外線対策が必要です。
※トンボがいっぱいでブヨ(ブユ)などは見かけませんでした。


いろいろ咲いてる~ PARTⅡ

花を見ながら歩けるので、急登もへっちゃら・・・・・でもないか。

大峠から少し登れば、今回のお目当ての一つ、ニッコウキスゲ!
咲いてて良かった~♪



他のニッコウキスゲの名所と比べてしまうと、物足りないと感じてしまう方も居られると思いますが、控えめな感じで、風に揺られて咲いているのが良いんです!
同じ道を戻るので、休憩は復路でって事で先へ進みます。

最初のピーク(大峠山と呼ぶ方もいます)から、流石山頂へは割と平坦ですが、なかなか着きません。・・・・・実際に歩いていただければこの表現を理解して頂けるかと・・・(^_^;)

ようやく・・・流石山山頂(標高1812.5m)
北に薄っすらと磐梯山や安達太良連峰のシルエットが確認出来ました。

流石山からは大倉山へ続く稜線が見渡せて気分爽快!
もう一つのお目当ては、この尾根道を歩くこと、ワクワクワクワク(^^♪
水を差すようですが、写真の右に写る次のピークが1,822mで流石山の隠れ山頂かも?
ちなみに、この先の大倉山、三倉山とも地図によっては山頂の場所が異なりますし、三角点=山頂でもありませんし、そもそも大倉山と三倉山の名前が逆だった可能性もある山域だったりもして、謎めいた(ややこしい)所です。
まぁ、人間の都合上の名前や三角点なので、地形が変わる訳じゃないから歩くのに影響も無ければ、景色が変わる訳でもないので、どっちでも良い話ですが・・・・・。

風が涼しくて気持ち良いー。

三倉山も見えてきました(写真右)。

穏やかに見えた稜線も、近づくと意外に急坂だったりします。

大倉山へ近づいてます。

キスゲ小沼辺りはコバイケイソウがきれいでした。

道にはウサギギク。

ニッコウキスゲのミニ群生。

五葉の泉(カエルの声が聞こえた)辺りからシャクナゲが多くなります。

大倉山頂への登り。
シャクナゲの匂いを嗅いでみたけど香りがしない・・・・・ちょっと残念。

大倉山山頂(標高1,885m)

この日の最終目的地、三倉山はもう直ぐ・・・・・ですが、ここからのアップダウンが体力を奪います。

栃木福島の県境尾根。
この日は天気が良過ぎて霞んでましたが、日光連山、日光白根山、燧ケ岳、会津駒ケ岳などが確認出来ました。

一つ手前の三角点のあるピークで息を整えて、最後の急登に挑む!

重い足取りでどうにか三倉山山頂(標高1,888m)、もうヘロヘロ~。
ここで毎度の事ながらザックの荷物を軽くする作業に取り掛かる(食事休憩)。
実は今回、歩き始めから流石山まで、新潟県からお越しのベテランさん(かなりの健脚とお見受けしました)と共に歩かせていただいており、その方と再び合流しての休憩となりました。
世間話、昔話、山の話と、たくさん聞かせていただき大変勉強になりましたし、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
休憩後、ベテランさんは唐沢(空沢)山経由で下山との事で、お別れして自分は大峠へ戻ります。
ありがとうございました~~~! (^_^)/~~~

大倉山(右)から流石山(左)への稜線、後ろに那須連峰が見える。
思えば遠くへ来たもんだ・・・・・。

まずは大倉山へ戻る。

このアザミのように、うなだれながら登る・・・・・風が弱まり、暑い・・・・・。

大倉山頂を通過すると、沼っ原の調整池が見えてきてちょっと清涼感・・・・・は離れているので感じられない。

目の前にドーンと茶臼岳、左下にポツンと三斗小屋温泉。

流石山への稜線。
写真中左に五葉の泉が見えますか?

この日の深山ダムは青くて涼しげでした。

キスゲ咲く稜線、トンボと戯れ、歩く。
私腹を肥やす・・・・・違ーう! 至福のひととき(^_^;)

今回は往路で可能な限り振り向かないで歩いたので、同じ道でも復路は新鮮味を感じて歩けました。

再び、流石山山頂。

稜線歩きも、そろそろおしまい。

三本槍岳

キスゲの群生する斜面まで戻ってきました。

急坂の為、花に見惚れながら歩くと「ズルッ」と滑りますのでご注意下さい。

トンボも休憩しながら花を楽しんでますので、自分もそうします。




可能ならば夕刻まで居たいところですが・・・・・、忙しい振りをして帰りますか。

あっ、ニッコウキスゲばかりが目立ってますが、ハクサンフウロもたくさん咲いてまして、見事な脇役?振りでした。

大峠が見えてきました。
足元がザレてますので、油断は禁物です。

最後にニッコウキスゲと旭岳を目に焼き付け・・・・・ジリジリジリ(焼付け中)、「アチッ!」(焼付け完了)、駐車場所へ戻り、無事帰宅です。
~おしまい~
行ってみた日 2015.7.11
行程
駐車箇所⇒(40分)⇒大峠⇒(75分)⇒流石山(休憩25分)⇒(50分)⇒大倉山⇒(30分)⇒三倉山(休憩50分)⇒(25分)⇒大倉山⇒(55分)⇒流石山⇒(50分+休憩30分)⇒大峠⇒(30分)⇒駐車箇所
以上7時間40分(休憩1時間45分含む)の行程でした。

地理院地図(電子国土Web)より
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)流石山