会津駒ヶ岳と中門岳 ~白山小桜、霧と残雪を経て~
平地の予報は晴マークながら、山の天気はちょっと怪しい感じがしたので、初めての山は避け、経験のある山へ・・・・・ってことで、会津駒ヶ岳へ行ってみた。
車中泊後、桧枝岐村の国道から折れ、村道に入り登山口を目指す。
「今日こそは一番上の駐車場を」と思って来ましたが、係の方(早朝からご苦労様です)が居て、下から3~4番目の駐車場へご案内・・・・・、まだ5時半なのに・・・・・、考えてみたら三連休だし夏休みだしと納得、いつかは一番上の駐車場をゲットしたいなー。
準備して出発!

滝沢登山口
一人、また一人、この階段から森に吸い込まれていく。
最初の目安「水場」までは約2.4km、そこまではスローペースで体調と相談しながら歩く。

前半は急登!
6時に「夏が来れば思い出す~♪(夏の思い出)」、6時半には「タンタータタタタタ、タンタータタタタタ・・・・・~♪(ラジオ体操)」が下界から聞こえてきた。
7時、「ギュルルルル~」腹の虫が・・・・・、割と正確に刻む。体調良好・・・・・って言うか、食べてきたのに何故鳴る?

上空は青空。でも、風が強く雲の流れも速い。
登山道は、木々に覆われ風はあまり感じない。暑い・・・・・。

道の傾斜が緩んでくると、水場(の入口)は近い。
水場(の入口)で小休憩してから、再び歩き出す。
次の目安「展望デッキ」までは約1.7km。


水場から先は、少々ぬかるみ気味の傾斜の緩い道、その先は階段状の道が続く。

頭上注意!
こんな写真を撮ってると枯枝が落ちてくるそうなので、速やかに通行しましょう。

ありゃー、ガスガス・・・・・(>_<)

ミヤマカタバミ・・・・・?だと思う。

何か用?、3か4?・・・・・サンカヨウ(^_^;)

道沿いに草花が目立ってくると、木道に突入。
濡れた木道はスリップ注意!
少し先の展望デッキで小休憩してから、駒の小屋(約0.5km)へ。

ベニサラサドウダン

白い世界・・・・・思ったほど風は感じない、なのでガスはあまり流れない。

ウラジロヨウラク
霧雨混じりで歩いてないと寒さを感じる。

イワイチョウ

お目当てのハクサンコザクラもポツリポツリ見掛けましたが、前半のハイライトは、このチングルマ!

生憎の天候ですが、心は晴れる~☀

駒の小屋付近
駒の大池の畔には、小さなミズバショウが咲いていた。
会津駒ヶ岳山頂へは約0.7km。

木道が残雪に覆われている。
スリップ注意!

コバイケイソウ

山頂(右)へは向かわず、側道を進み中門岳へ(約2.2km)。

薄暗い道を、シャクナゲが照らす。
この後、山頂からの道と合流した辺りで雨は上がった。

また残雪。

透き通った部分はツルツルに凍ってる。
特に木道と雪渓の継目はこんな状態で危険。
何故こんなに説明するのか・・・・・、それは帰り道に「スッテンコロリン!」したからで・・・・・、ズボンが泥だらけ~、珍しく着替えを持って行ったので大丈夫でしたが・・・・・。
で、も一つおまけに、着替え後、帰りの下り坂で、又、滑って転んで、今度は砂まみれ~(T_T)
両転びとも、面の皮同様に分厚い臀部(でんぶ)が幸いして怪我は無かった。
兎に角、お気を付け下さい。

雪渓を越えたご褒美か?ハクサンコザクラが咲いてた。

またまた雪渓。

大き目の雪渓は、踏跡を見逃すと遭難しそうで怖い。
慎重に!

先の木道が見えて安堵。

雪渓を越えたら、再びハクサンコザクラ!

霧の池塘も幻想的か?

雨粒が重たいのか、うつむいた花が多かった・・・・・やはり太陽の下がベストなのだろう。

中門岳標柱と中門ノ池

風も弱く、静かな池の畔。

奥の木道ループへ向かう。

誰も居ない・・・・・。

お気に入りの池塘。形が好き。

休憩
静かそうに見えるが、蛙や鳥の声で意外と賑やか。

池塘に周りの木々が映りこむようになり、明るくなってきた。
寒いので着込んだり、手袋したりで、晴間を期待して粘る体制に入ったが、この後再びガスに包まれた・・・・・帰ります・・・・・か。
40分の休憩中、誰も来ずで貸切状態。うれしくもあり寂しくもあり・・・。

チングルマ

イワカガミ

ミツバオウレン

イワイチョウ

中門ノ池

コバイケイソウかな?

天候が悪くて景色が望めなくても、花を楽しめる。
これが会津駒ヶ岳~中門岳の良いところ。

これからどんな花が咲くのか?楽しみな場所も。

ショウジョウバカマ
雪解けと共に春の花、夏の花、問わずに咲き出す。
もう一ヶ月もすれば秋の空気に包まれ、二ヶ月後には草紅葉が見頃になるだろう。
そう考えると、僅かで貴重なグリーンシーズン。

駒ヶ岳山頂も訪れました。
どうして、景鶴山だけ「山」の標記が無いのか???

山頂前後の湿った木道は、スリッピーでかなり危険!

ハクサンコザクラがいっぱい咲いてるようですが、ガスってよく見えない・・・・・。

駒の大池
人がいっぱい・・・・・って、見えませんね。

トイレのお願い

次に来る時は「青空の下」を希望して、下山します。

着いた~! 下は晴れですか、そうですか・・・・・。
下山届けを忘れずポストへ入れて、駐車地点へ。
その後、温泉⇒アイス⇒自宅といつものパターンで帰宅完了。

過酷な環境の白い世界、健気に咲くピンクのハクサンコザクラが印象的な山旅でした。
行ってみた日 2015.7.19
行程
駐車地点⇒(15分)⇒滝沢登山口⇒(75分)⇒水場(休憩5分)⇒(60分)⇒展望デッキ(休憩15分)⇒(20分)⇒駒の小屋⇒(60分)⇒中門岳(休憩40分)⇒(50分)⇒駒ヶ岳山頂⇒(15分)⇒駒の小屋(休憩15分)⇒(35分)⇒水場⇒(40分)⇒滝沢登山口⇒(10分)⇒駐車地点
以上7時間35分(休憩1時間15分含む)の行程でした。

地理院地図(電子国土Web)より
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)会津駒ヶ岳
詳しくはこちらへ⇒尾瀬檜枝岐温泉観光協会
詳しくはこちらへ⇒駒の小屋 ブログに新鮮な情報が・・・
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