翁島口から磐梯山 ~見えない山頂~
今回は(2016年)5月22日(日)に山開きが行われる磐梯山へ行ってみた。
実は・・・・・、連休中にも登山口(その時は猪苗代口)まで行ってみたけど、山頂付近に降雪を確認したり強風だったりで撤退。以前はこの程度でビビって戻る自分てどうなんだろう?と思ってた。でも最近では、これが自分のスタイルだし、マイルールだし、山登りを長く続けたいと思うからこその行動と思えるようになった。
いかにも登山を通じて成長しました的なアピールをする自分みたいな奴は、きっとこの先成長しないだろうとも思えるようになった。(^_^;)
予報では朝のうち曇りで、その後晴れるらしい。「太陽が隠れて涼しいうちに登り、山頂で晴れりゃばっちりだな」ってな事を考えながら、翁島口へ向かう。

もう晴れてた・・・・・。暑くなりそう。

ゲレンデにある駐車場(標高約800m、トイレ無)に到着。
※上の写真に対して右方向(東)にある「昭和の森」から車道を来る場合、8時頃(定刻は8:30)にならないとゲートが開かず、通行不可なのでご注意下さい。
写真の左端が翁島登山口です。ゲレンデを登り降りする方も見られますが、折角登山道があるので往復とも利用しました。
準備して出発!


登って行くと新しい道標。磐梯山頂へは真っ直ぐの標示だけど、その先に道は無く、右折してスキー場の管理道に入りゲレンデを横断します。
翁島口から山頂までは3kmと短めですが、高低差は1,000mあります。
問題:平均斜度は何度でしょうか?
答えは・・・・・???。テストでこの手の問題が出ると何故か尻に汗をかいて気分が悪くなった自分。それは今も変わらなかったりするので、あえて答えは出しません。
まぁ、何度って聞いてるんだから、「ほどほど」で良いじゃないですか。
こんな答えでも、△付けてくれる先生にめぐり会えていたら、もうちょっと勉強好きになってたのに・・・・・。


左に磐梯山、右に猪苗代湖。

作業道を左にカーブして、写真中央から再び登山道に入ります。


道は雑木林を行く緩斜面で、まだ葉が出てないので紫外線浴びまくりでした。
ジダケ(ネマガリダケ)がニョキニョキ、ヘビがニョロニョロ?!
「ワッ!」(;一_一)


大岩/ロープウェイ乗場分岐
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登って行くと道の傾斜が少しづつ増し、段差も出てきます。
ロープ有りの岩場(右の写真)は結構危険です。往復とも慎重に・・・・・。

ロープの岩場をクリアすると視界がパッと開けて、猪苗代湖や会津盆地が一望。
ここから気分をリフレッシュして頑張る。もともとフレッシュじゃなくてもリフレッシュって言うのかな?


岩場が増えてくる。

見逃す方が多いかも知れませんが、お地蔵様が登場したら賽の河原です。
この辺りで休憩して、更なる急斜面に備えるのがよろしいかと・・・・・。

賽の河原辺りから、これから歩かなきゃいけない道が確認出来ます。
見えてるピークは山頂じゃなくて天狗岩付近なのでお間違いなく。
白や薄紅色で咲いてるのはミネザクラ(峰桜)。

天狗岩付近を登る御一行様。
早い時間のスタートだったようですが、学生さんかなー?

ミネザクラ(峰桜)


この道の辛いところ。
登れば登るほど傾斜がきつくなります。覚悟しましょう。

この道の良いところ。
振り返ればスタート地点の駐車場(写真中上)や歩いて来た道が確認出来て実感が沸くところ。
勿論、景色は抜群です。なのでお天気の良い日に歩いて頂きたいです。

ミヤマキンバイ(深山金梅)
時折足を止め見入ってしまう。それだけで元気になる。
花言葉は「幸せ」だそうです。それを聞いたら何故か嫉妬する自分(^_^;)

右が猫魔ヶ岳で左が厩岳山かなー?
同じぐらいの高さまで登って来た。


ん?隣の斜面を登る雲の姿。結構なスピードで猪苗代湖の半分が見えなくなった。
そんなに急いで、磐梯山頂で雲の臨時会議でもあるのだろうか?
そう言えば、最近の東京じゃ家族旅行も会議で通るらしい。だったら、山頂で重要なお話しをしてくりゃ休憩で食べるおにぎりやら、帰りに入る温泉なんかも会議費用で通るのかなー?確定申告の際に聞いてみなくちゃねー。
勿論冗談ですけど。ザル的な法律が有っても無くてもモラル的に駄目な事はしちゃいけないと思うのが日本人じゃないのかなー。
きっと、誰にも迷惑かけてないからいいじゃんって思ってるんだろーけど、税金なんですけどねー。

四合目の岩
この岩に名前あるんだろうか?

随分と高い所まで登って来たんだなー。怖っ!


草花に気を使いながら岩場を登ると天狗岩(右)。
道は右から巻いて行きます。この辺りは岩の段差が大きいので慎重に行きましょう。


コメバツガザクラ(米葉栂桜)


天狗岩をクリアをすると前方に次のピークが見えてきます。
・・・けど、これも山頂じゃなかったりします。近づいてくと、岩だらけ~。

前述のピークをクリアすると、更に次のピーク(゜o゜)
正式には山頂じゃありませんが、ほぼ山頂なので安心して下さい。
意外なことに、直登気味に登る道の割には最後まで頂上が見えない不思議なルートなんです。


近づいてくと笹と岩。よっこらしょ、よっこらしょ。


着いた!
あれ?標高が1,818mから1,816mに変更してある。数年前、測量し直したら2m低くなってた。さすが会津の人、真面目に直すんだねー。
会津に伝わる什の掟(じゅうのおきて=ならぬことはならぬものです)にある、「嘘言を言ふことはなりませぬ」の精神が頭に浮かんだ。
でも、この什の掟には「戸外で物を食べてはなりませぬ」ってのもあるから、景色だけ楽しんで何も食べずに帰りますか・・・・・それは無理!。

櫛ヶ峰

沼の平

桧原湖

中の湯跡

パンがパンパン・・・・・。
辺りはガスに包まれ、太陽は隠れ、急激に寒くなった。
山頂から10mほど降りた場所で休憩してたら、同じ道を歩いて来た女性に「山頂まであとどのぐらいですかー?」って聞かれた。ガスって見えないのもあるし、何度も何度も山頂と思ったピークに騙されて登って来たんだろーなー。「すぐそこですよ」って言ったら、ホッとした表情を見せ、にっこり微笑んでくれた。
意地悪して「あと500mはありますよ」って言わなくて良かった。
この後、晴れるのを待ったけど、寒さに耐えられなくなってきたので帰ります。(ウインドブレーカー&手袋でも寒かった。)

少し降りたら、ガスがとれて晴れてきたしー、ポカポカだしー。
一瞬、山頂へ戻ろうかなーって思ったけど、戻って又ガスったらショックなのでおとなしく帰ります。
賽の河原の手前辺りまで、郡山からお越しのベテランさんとしゃべりながら降りました。やはり経験豊富な方の話は勉強になります。
いつも磐梯山で出会う人には恵まれる。だから何度も登ってしまうのかなー。

無事に下山完了して、近くの押立温泉さぎの湯(¥500)で汗を流して帰宅も完了!
初夏の陽射しに緑の風が心地良かった翁島口からの磐梯山でした。
行ってみた日 2016.5.14
行程
翁島登山口⇒(55分)⇒ロープウェイ分岐⇒(30分)⇒賽の河原⇒(45分)⇒天狗岩⇒(30分)⇒磐梯山頂(休憩70分)⇒(45分+休憩20分)⇒賽の河原⇒(10分)⇒ロープウェイ分岐⇒(25分)⇒翁島登山口
以上5時間30分(休憩1時間30分含む)の行程でした。

地理院地図(電子国土Web)より
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)磐梯山