雲の中の猫魔ヶ岳 ~景色も心も白でリセット~
台風の影響で雨が心配された日曜日、根拠は無いけど(^_^;)もしかして晴れてるんじゃないの?って期待してゴールドラインの八方台へ行ってみた。
裏磐梯辺りでは散発的だけど青空も見えたりして一瞬「おっ!」ってなる。でも、お山の上は分厚~い雲に隠れてて景色を楽しむのは無理っぽい。そんな中、八方台に到着。
駐車場(トイレ有)は八割方埋まってた。こんな天気でも磐梯山は大人気、凄いねー。
自分は磐梯山を諦め、目標を猫魔ヶ岳にチェンジ。
準備して出発!(八方台駐車場=標高1,194m:猫魔ヶ岳まで約2km)


猫魔ヶ岳への登山口は駐車場の西奥。広い道を少し歩くと右手に登山ポストがあって、ここから入って行く。


しっとりとしたブナ(山毛欅)林。道の傾斜は緩い。

霧に佇むブナの大樹は厳かな雰囲気。
思わず手を合わせてしまう・・・・・。


20分程歩いてこの看板。「八方台」の駐車場からは景色を楽しめないけど、ここまで歩いてくりゃ眺めが良いってことらしい。
ただ今日は真っ白けー。


約1km歩いた中間点辺りで一度下って登り返す。傾斜は緩い。


怪しいキノコ/ツルリンドウ(蔓竜胆)
・・・自分のような怪しい登山者に「怪しい」呼ばわりされて、「あんたにゃ言われたくないよ!」って聞こえた気がする。


残り0.5kmの標示を過ぎて間もなく山頂ってとこからようやく急な登り。辛さを味わう前に岩肌が現れて山頂。「あらら?着いちゃったの。」

猫魔ヶ岳山頂(標高1,403.6m)
ガスってるからか「ヤッター!感」は無い。
山頂には三角点(一等)があるぐらいで、特に何も・・・・・、勿論ネコも居ない。
むかしむかし、この道は慧日寺(えにちじ)から吾妻神社への修験道だったそうです。で、この山頂の少し西にある大岩(現:猫石)に化け猫が住んでて、来る人を食っちまったらしい。こりゃ困ったって事で弘法大師様が登場して化け猫を岩に変えて一件落着!ってな伝説(諸説有り)が残り、そこから猫魔ヶ岳て名前が付いたらしいです。
マナー違反して化け猫の封印を解かないようご注意下さい!


時折お天道様やら青空が姿を見せる中休憩。
弱い風は吹いてたけど寒くはなかった。

歩いて来た八方台方面に(晴れてれば)磐梯山がかっこよく見える筈・・・・・。
粘ったけど僅かに稜線が見えた程度だった。
まっ、天気が良くて360度の大展望があってもキョロキョロして疲れちゃうので、たまには真っ白の景色も落ち着けていいな~、なんて強がりながら更に粘る。

「おぉー!」粘ったかいがあって、桧原湖が見えた~。
磐梯山から見るよりもかなり大きく見えて満足。

南の方角には田園風景。一瞬の出来事で、直ぐに雲が覆い隠した。
猫石まで行く気だったけど、今日は止めにして別の機会にって事で戻ります。
ちなみに今回の往復中にお会いしたハイカーさんは9名でした。

何だろう?真っ白な景色ばかり眺めて歩いてたら、無性に白い温泉に入りたくなった。
@言う間に八方台到着後、少し離れてるけど沼尻温泉の沼尻高原ロッジ(¥500)へ。
乳白色の湯で疲れを癒し、心身ともに落ち着く。いいお湯だった。
日頃の腹黒さが中和されて(されません!)自宅に戻る。

夏の終わり、会津では蕎麦の花が一面に咲く。
黄金色に輝く田園、錦秋に彩られる山々、これから迎える秋本番を前に、景色を一度リセットする様に白く咲いていた。
行ってみた日 2016.8.28
この日の行程
八方台⇒(50分)⇒猫魔ヶ岳(休憩75分)⇒(30分)⇒八方台
以上2時間35分(休憩1時間15分含む)の行程でした。

国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)猫魔ヶ岳
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