「行ってみたい‼」と思わせ隊

    福島からの山歩き紹介ブログです。

    姥湯辺りから一切経山 ~兵子(ひょっこ)でひょっこりオコジョ登場!~



    先週登った雁戸山。そこでお会いした米沢の方に、滑川や姥湯から吾妻へ登る道の状況を教えて頂いた。

    そういやー、今年はまだ一切経山に行ってなかったっけ。春に目指したものの熊に行く手を阻まれ山頂を踏んでない(熊も見に来る魔女の瞳(五色沼) ~今年の目覚めは?~ 2016.4.23)。

    てなわけで米沢の姥湯辺りから一切経山へ行ってみた。



    国道13号の東栗子トンネルを抜け板谷方面へ折れる。あとは「姥湯温泉」の標識に従い進む。
    板谷の集落を過ぎると徐々に道(舗装路)は狭くなる。県道232号から折れ峠駅入口、滑川温泉入口と過ぎる。



    ※対向車要注意の道です。推奨速度20km/h、昼でも暗い場所ではライト点灯が無難かと。運転した感想・・・登山より疲れた~・・・・・かも?






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    姥湯温泉が近づくと、右手に小屋と桝形屋さんまで500mの看板。道の両側が広いのでここに駐車させていただく。






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    最初の画像の左に写る「落石注意」の看板の端に「兵子(ひょっこ)登山口」の文字。その矢印の先には梯子。ここが兵子新道への入口らしいけど、今一不安・・・。



    (帰宅後、最初の画像の落石注意の看板の下に丸太のような物が転がってるのを確認。これが登山口の標柱だったかも?現地では全く気付かなかった・・・。)



    準備して出発!






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    梯子を上ると道が続いてた。黄色い看板の文字に安心して進む。

    少し行くと急登開始!






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    針葉樹(多分?クロベ(黒檜)とかコメツガ(米栂))の根っこだらけの急登。

    朝一でこの登りは、き・つ・い~~~。






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    針葉樹の森を抜けると、少しトラバース(傾斜地を横移動)気味に道は続く。

    登って行くと壁の様な岩に突き当たり道は左方向へ。

    その先がちょっと危険!踏み跡が薄く左側が切れ落ちてるので、足の置き場に注意しながら通過。






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    黄葉が美しい・・・・・けど急登。



    登り詰めると開けた場所に出る(若干獣臭有り)。






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    東側の眺めが良く、高倉山から続く尾根が望める。






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    まだ登りが続くみたい・・・・・、我慢して登ると道が平坦になり、樹々の間からは再び眺めも。






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    さっき見た高倉山から続く尾根の続きが見えた。隣の芝生は青い的な気持ちで、向こうの方がこっちより楽そうだし、紅葉もいい感じだしーってなる。






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    右手に見える山は薬師森だろーか?






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    景色から道に視線を戻すと三角点が。ここが大日岳(標高1,621m)らしい。






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    兵子(ひょっこ)が見えたー!。

    ・・・・・、ホントはこの時点でこの山が兵子だとは気付いていない。帰りに気付いた(^_^;)






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    大日岳から少し下ると梯子有り。

    地図によれば、梯子の先は緩い稜線を登る筈だけど、それ(地図の道)よりちょっと西側に実際の道は続く。






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    暫く平坦な道を行く。登り傾斜に変化すると、季節が進み晩秋の雰囲気に。






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    森を抜け、一旦笹原に出る。ここスリップ注意です。

    で、再び森に入る。28/50?えっ?かなり歩いて来たつもりですけど、まだ半分過ぎたぐらいですか?・・・・・、この後、狭い間隔で急激に標示(数字)が増えてくのでご心配なく。

    この辺りから短いけど急登再び・・・。






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    よいしょ~こらしょ~よいしょ~こらしょ~って、登って行くと視界が開けた。






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    兵子(ひょっこ、標高1,823m)(^^)/






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    南に突き出した岩がタイタニック~!






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    パノラマ風の眺め(クリックすると別画面で大きく見られる手はずです。)

    ※実際の眺めとは違い、撮影者の性格同様に歪んでいます。ご了承下さい。






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    家形山と一切経山






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    前大巓と東吾妻山






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    チラッと磐梯山。猪苗代湖も確認。






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    吾妻の主稜線。ニセ烏帽子山、烏帽子山、その左後ろに昭元山。東大巓や弥兵衛平は雲の中。



    眺めの良さと吾妻っぽくない岩の山頂に一目惚れ。帰りの大休憩をここに決め、一切経山へ向かう。






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    岩場は慎重に降りる。タイタニックっぽい岩を横から見たら(右の画像)、ちょっとだけヒヨコかなーって思った(ひょっこだけに・・・)。でもよーく見ると地元米沢の笹野一刀彫に見えなくもない・・・・・かな?






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    兵子から5分程で吾妻縦走路に出た。ここから家形山方面(東)へ。






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    少し歩くと堀田林道入口。

    堀田林道⇒今回お会いした地元の方のお話では、沢を縫うように歩き、所々不明瞭なのでお薦めしないとの事。






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    道はオオシラビソ(大白檜曽)の森を行くが結構明るい。

    噂には聞いてたけど、泥濘や水溜りが多発・・・・・、並んだ飛石に感謝しつつ歩く。



    この区間でこの日初めて登山者と出会う。「こんにちは!」、ホッとする瞬間だった。






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    滑川温泉、五色温泉、物見岩、霧ノ平方面への分岐(三叉路)。

    右(南)に折れ少し歩くともう1ヶ所分岐が・・・・・。






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    その分岐がこちら。

    左方面は五色温泉としか表示が無いけど、さっきの分岐の道とこの先で合流するらしいので行先は前述と同じかな。

    右に折れて進む。






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    分岐から少し歩くと、一切経山と五色沼(魔女の瞳)!






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    家形山山頂(標高1,877m)






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    雲の下に福島盆地






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    家形山の南斜面は急なので慎重に。






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    魔女の瞳の西側を通過。

    陽射しがあれば葉はもっと赤く、瞳はもっと青く輝くのに。






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    地味な登りをこなして、あとは山頂下の急登。

    途中、大岩に乗り魔女の瞳を眺める。






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    青っ!

    雲の中から覗いた青空がタイミングよく魔女の瞳と重なった。






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    やはり、青空の下で見る魔女の瞳は格別!






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    もう一登りして山頂へ。






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    一切経山山頂(標高1,949.1m)(^^)v

    約1年振り。






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    吾妻小富士

    この画像じゃ分かりませんが、かなりの方が火口巡りをされてます。






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    曇ると若干くすんだ色になってしまう。残念。

    カップ麺をすすりながら晴れ間を待ったけど、さ・む・い(寒い)。

    体感温度は0~5℃、風が冷たい・・・・・もう限界!・・・帰ろ。






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    帰り際、一羽のホシガラス(星鴉)がスーっと近づく。

    「私は魔女の瞳の使いの者です。あなたが魔女の瞳を訪れたのはこれで10回目。しかも今日は10月10日。記念に特殊能力を一つ与えましょう。ただし、それを使えるのは本日中1回限りでその能力は秘密です。」

    ホシガラスはサーっと消えるように飛び去った。



    特殊能力ってなんだろー???





    復路開始。まずは家形山まで戻る。

    岩やら石やらの間を滑らないよう気を使いながら降りて行く。



    ここでいつもながらの下らない発想が頭に浮かぶ。

    じゃんけんのグーって石だから、岩とじゃんけんしてる写真を撮ろう!

    適当な岩を見つけて、「最初はグー!」

    「グワッキィッ!」「バリバリバリッ!!!」






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    特殊能力ってこれだったの?

    たった1度のチャンスをこんな事に使ってしまった・・・・・。



    ※明るい未来を担う良い子の皆様へ

    おっさんになって、こんな下らない事をしてると世間から冷たい視線を浴びます。なのでくれぐれも真似しないよう、まともな大人に成長して下さい。






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    一切経山の対面まで戻ったら晴れてるしー。

    ちょっとだけハート形の魔女の瞳。






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    家形山へ戻り、森の中に吸い込まれて行く。

    「ツルッ!、グチャッ!、ビチャッ!」泥濘に苦戦・・・。






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    堀田林道入口辺りまで戻り、兵子を確認。






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    兵子(ひょっこ)の岩場を登り休憩。






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    一切経山

    家形山は霧の中。






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    吾妻主稜線

    こちらも霧が覆い始める。






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    ウサギの様な岩と共に青空を乞う。


    この後、辺りは真っ白になったり、晴れたり、再びガスったりと目まぐるしく変化。






    コーヒーを飲もうと湯を沸かす準備をしてたら、ん?左足の先の岩で何か動いた気がした。

    気のせいか?と手元に視線を戻すと、ん?やっぱり何か動いた。

    その岩の隙間に視線を据えて待つとそいつが出てきた。






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    オコジョ~♪

    白い胴体をこちらに向けて立ち上がる。カメラを向けると引っ込む。立ち上がる、カメラを向ける。引っ込む。立つ。カメラ。引く。完全に遊ばれている・・・・・。結局こちらを向いた写真は撮れなかった。



    25cm程の小さな体でヒョンヒョン縦横無尽に動き回る。兵子の岩場を掌握してるのか、沢山の穴や隙間から次々に顔を覗かせる。まるで何匹もいるかの様に。

    その姿を目の当たりにし、ハッとして耳を塞いだ。そしたら鼻から出てきた。んなわきゃなーい!






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    立ち姿が凛々しい。






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    鈍臭いおっさんには捕まらないと判断したのか、こちらを完全に無視していつもの業務に勤しむオコジョでした。






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    山肌の彩りと霧の流れを楽しむ。






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    午後も2時近くになると一切経山から人の姿は消える。

    スカイラインの門限が5時だから仕方ない。

    そんな中、ニセ烏帽子方面から鈴の音が聞こえてきた。恐らくこの日初めて会った登山者だろう。不動沢から入り東大巓まで行きたいと言っていた。門限に間に合うのだろうか?鈴の音が大きくなる、かなりのスピードで。この速度なら大丈夫だろうと思う反面、鈴の音が焦りにも聞こえた。無事を願う。






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    ホシガラスが一声上げて飛び立った。

    カラスが鳴くからかーえろ(帰ろ)。






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    秋だねー。






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    大日岳まで戻り振り返る。薄っすらと兵子。「又、来るねー!」






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    黄葉と霧に包まれながら下る。






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    「ツルッ!ドテッ!ザザー!」一回転ぶも、良い思い出。



    登山口に戻ると、一切経山、兵子でお会いしたお二方(他の道の状況とかいろいろ教えて頂いた。)も丁度下山したところで、挨拶してお別れ(^^)/~~~






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    峠駅に寄り道して「峠の力餅」を土産に無事帰宅した。

    紅葉もいいけど、やっぱ「食欲の秋」だねー。






    行ってみた日 2016.10.10






    この日の行程

    兵子新道登山口⇒(65分)⇒大日岳⇒(55分)⇒兵子(休憩10分)⇒(50分)⇒家形山⇒(35分)⇒一切経山(休憩45分)⇒(40分)⇒家形山⇒(35分)⇒兵子(休憩65分)⇒(30分)⇒大日岳⇒(30分)⇒兵子新道登山口

    以上7時間40分(休憩2時間含む)の行程でした。

    兵子新道
    地理院地図(電子国土Web)より


    国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)兵子







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    コメント一覧 2

    ノイファン  

    オコジョ

    可愛いですね。兵子で休憩に決めたからこそ
    見つけられたご褒美です。

    2016/10/16 (Sun) 18:00 | EDIT | REPLY |   

    追い風  

    Re: オコジョ

    ノイファンさん、こんばんはー。
    兵子からの眺めのが気に入りました~♪
    オコジョに出会えたのはラッキーでしたが、彼らにしてみれば縄張に入り込んだ自分はただの厄介者。
    これがオコジョじゃなくて熊だったら・・・考えただけでゾッとします。
    動物との付き合い方は考えなくちゃいけないですねー。
    仰る通りで、今回は吾妻連峰からのご褒美としてオコジョとの出会いを喜びたいと思います。
    ありがとうございました。

    2016/10/16 (Sun) 21:15 | EDIT | REPLY |   

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