磐梯山の暑くて長い一日 ~猛省~
昨年は一度きりだった磐梯山。約1年振りに行ってみた。
まずはゴールドラインの最高点八方台(標高1,194m)へ。
6:30頃、一番乗りのつもりで着いたけど、駐車場(トイレ有)には既に20台ほどの車。
さっきまでの「一番乗り」の思いが恥ずかしくなった。

朝の時点では気温10℃前後と寒さも感じた。
この日の予報じゃ福島県内軒並み30℃を超えるらしいが、山の上はどーだろーか?
快晴無風の中、準備して出発!


新緑のブナ(山毛欅)林を行くと、所々に残雪もあった。

中ノ湯跡(標高約1,300m)から磐梯山



銅沼(あかぬま)への分岐を過ぎ、足下にツバメオモト(燕万年青)やイワナシ(岩梨)を見かけた。
イワナシ(岩無し)の割には、その後の急登は岩だらけ・・・・・。

裏磐梯展望所(標高約1,480m)から桧原湖
既に気温上昇中のようで、霞がかかる。


踏抜きに注意して登って行くとお花畑への分岐。
いつも壊れてる印象の強い道標がキレイになってた。


弘法清水(標高約1,630m)で御水をいただき、山頂へ。


磐梯山山頂(標高1,816.2m)\(^^)/

猪苗代湖
この日登ったのにはちょっと思いが・・・・・

5月21日は千円札でお馴染み、野口英世さんの御命日(1928年没)で、今年は90回忌にあたるそうです。
自分達が子どもの頃は必ずと言っていいほど(遠足とかで)野口英世記念館を訪れる機会があって、福島県の英雄的存在。

生家(記念館)の残る三城潟に向かい手を合わせる(高い場所から大変失礼ですが・・・)。


ミヤマミンバイ(深山金梅)や麓の田園風景を眺めながらの休憩タイム。
羽虫が多かったものの、時折吹く風に助けられのんびりした時間を過ごす。

休憩後、沼ノ平と赤埴山(右上)へ。
弘法清水を経てお花畑に立ち寄る。

天狗岩の向こうに西吾妻山と西大巓。

ぼんやりと磐梯山。

お花畑を後にして櫛ヶ峰を見ながら三合目の分岐まで下る。

三合目の分岐から残雪の斜面を下り赤埴山(右上)へ。
左は櫛ヶ沼。

沼ノ平はようやく春が訪れたところ。

ダケカンバ(岳樺)の間から磐梯山。


沼ノ平の道は残雪だったり、春の小川状態だったり。

赤埴山が近くなってきた。チラッと見えるのは鏡沼。
猪苗代登山口との分岐から赤埴山へ登り、山頂を一旦スルー。

ミネザクラ(峰桜=タカネザクラ=高嶺桜)の先に猪苗代の田園風景が広がる。

ここから見る景色がお気に入り~♪
ちょっと霞んでたけど満足満足。
※こちらの景色を見て津波を思い出してしまう方へ
私としましては猪苗代町のこの時期にしか見られない風物詩的な美しい景色と思っております。
ただ、津波に遭われた方にしてみれば心が痛む風景に見えてしまうのは当然の事で、このような画像を載せて申し訳なく思って居ります。
勝手を言いますが、どうかお許しいただきたいと思います。

赤埴山頂(標高1,430m)から磐梯山を眺めながら休憩。
訪れる人も疎らで、静かに落ち着ける場所。
50分後、来た道を三合目の分岐まで戻り、火口壁を下り銅沼から中ノ湯経由で八方台の予定で動き出す。


左の画像中上の雪が付いてるところ(三合目の分岐)まで戻らなきゃならない。
何故かいつもより遠く感じた・・・。

赤埴山から45分かけて、その残雪のところまで戻って来た。
ブログ上だと、たった一コマで戻って来れる・・・、便利な世の中になったもんだ?
持って行った水分(計2.5L)が残量僅かのため、黄金清水まで登り返して補給に向かう。


黄金清水でハイドレーションに1L補給完了。
まだ氷が解け残ってて、この先も冷たい水が味わえるなーなんて思い、ルンルン気分で再び歩き出す。
ここで2つの判断ミスをしてしまう。
1.持参の水が足りなくなったと言う事は、想定よりも気温が高く過酷な状況だった筈。ならば、自分の考えが甘かった(間違いだった)と気づき、ここから真っ直ぐ八方台へ戻るべきだった。
2.予定通りの行動をとるにしても、午後1時を過ぎて一番暑くなる時間帯なのに、水1Lで足りますか?空きのペットボトルにもう1L必要でしょ!
実際この時点で真っ直ぐ(お花畑経由)八方台へ戻ることは考えた・・・・・、が、以前もこのルートで行動したという無駄な自信が、予定通りのルートへ足を運ばせた。
ちなみにその以前歩いたのは、10月末の涼しい時期・・・、ど阿保!


岩と砂の道を櫛ヶ峰へ向け下りて行く。

振り返って火口壁。

もう一回振り返って磐梯山。

櫛ヶ峰の鞍部(火口壁降り口:標高1,457m)まで下りて休憩。
ここに居ると、時折「カラカラッ!」と乾いた音が聞こえてくる。
岩が崩れる音で、聞こえる度にビビる。
そんな中、櫛ヶ峰から降りて来る方を見つけてしまい、勝手に心配してその方が戻るのを待つ。(他人様の心配してる暇があったら、この後の自分を心配するべきだった。)
無事戻ったのを見届けて、火口壁を下りる。

火口原へ下り、左上の銅沼(あかぬま)へ貫ける。
上から見ると近そうだけど、道はグルッと遠回りなので見た目より距離がある。
急斜面を下りるのでスリップに注意しましょう。
自分は2回も尻もちをついた・・・・・、その度に櫛ヶ峰から「カラカラッ」と落石音が・・・!

火口原
方向感を失いやすいので、目印を追って、川上登山口と裏磐梯登山口の分岐(道標)を見つけましょう。

振り返って火口壁。

櫛ヶ峰


火口原から裏磐梯登山口方面へ向かう。
小刻みなアップダウンが続き、正面から西日を浴び暑い。
水を飲むと、直ぐに汗となって流れ落ちてしまう・・・、よって水の消費も早い。
これは体が駄目な状態と気づく。
木陰で休み、体温を下げないとまずいなーと思いつつも銅沼まで頑張ってしまう。


ゲレンデに出て銅沼へ・・・・・、暑い・・・・・。



銅沼(あかぬま:標高約1,110m)
正直、景色を楽しむ余裕は無かった。
けど、いつもの習慣で写真は撮ってたみたい・・・。
10分程休憩したら、足が怠(だる)くて力が入らない。
おまけに欠伸(あくび)も出て眠い。
水をガブガブ飲めば復活するんだろうけど、残り僅かの量で中ノ湯まで登り返さなくちゃいけないので耐えるしかない。
ここいらで黄金清水での自分の間違いに気付くがもう遅い。
自然を楽しむ筈の山歩きが、この先難行苦行となり、全然楽しくないただ辛いだけの歩きとなる。



トボトボ歩く。
足元がふらつき、泥濘の飛石も渡れずにビチャビチャと行く。
中ノ湯が近くなると残雪があり、見た目きれいな箇所を手に取り、顔や首を冷やす。
沢の水をガブ飲みしたい衝動にかられたけど、中ノ湯の硫黄も交じってるのかな?と思い自嘲した。
救いだったのは、まだ下山される方が多く、擦れ違う度に挨拶を交わせたこと。
その度に頭がリフレッシュされて、正気を保つことが出来て有難かった。
自分はソロでばかり歩いてるけど、他人様の力を借りて歩けてることに改めて気づかされた、と同時に己の情けなさにも気づかされ、熱いものがこみ上げる。
「なーんだ、まだ涙が出るくらいじゃ、水分もつじゃん!」
苦笑いして歩みを進める。


そんなこんなでどーにか中ノ湯跡(標高約1,300m)に辿り着いた。
後は下りだけなので安心感も出てホッとしたが、ここで水を使い果たしてしまう。
振り返って磐梯山に深く一礼してから八方台へ。


足どりトボトボ、顔はトホホと情けない姿だったけど、無事に八方台到着!
辛かった・・・・・。
車内にある非常用の水500mlを一気に飲み、麓のコンビニで更に1L(コーラ&フルーツ飲料)とアイスで眠気を振り払い帰宅完了。
・・・・・次の日・・・・・
ギリギリの状態で行動すると体に異変が起きる。
皮膚(主に手や腕)にポツポツと小さなイボが多発・・・・・、以前、これがなかなか消えなくて苦労させられた。
薬(市販)を塗りながら広がらないことを願う。
そのポツポツの出来た手を見つめ、楽しまなくてはいけない「山」で辛い思いをしてしまった自分の考えの甘さを反省しつつも、今週末は何処に行こうか?と考え始めた、懲りない自分だった。(^^;)
行ってみた日 2017.5.21
この日の行程
八方台登山口⇒(30分)⇒中ノ湯跡⇒(20分)⇒裏磐梯展望所(休憩15分)⇒(30分)⇒弘法清水⇒(30分)⇒磐梯山山頂(休憩85分)⇒(20分)⇒弘法清水⇒(15分)⇒三合目分岐⇒(40分)⇒赤埴山(休憩50分)⇒(45分)⇒三合目分岐⇒(黄金清水往復20分+10分)⇒櫛ヶ峰鞍部(休憩30分)⇒(20分)⇒火口原⇒(30分)⇒銅沼(休憩10分)⇒(45分)⇒中ノ湯跡⇒(25分)⇒八方台登山口
以上9時間30分(休憩3時間10分含む)の行程でした。 歩行距離 約13.6km

地理院地図(電子国土Web)より
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)磐梯山