「行ってみたい‼」と思わせ隊

    福島からの山歩き紹介ブログです。

    須川温泉からの栗駒山 ~待つのも登山~


    今回は暗い時間に起きてちょっと遠出。

    宮城岩手県境&一部秋田県にも跨る栗駒山(須川岳=岩手県側の名称)へ行ってみた。

    ずーっと下道(一般道)で行くもんだから、長ーい道中の小ネタでもう一記事書けそうなのをグッとこらえて割愛。

    「ブーン」(今の車はこんな音しません)、一路秋田県側の須川湖に着いた。

    当初は須川湖から車道を歩き須川温泉から栗駒山、下山は秣(まぐさ)岳経由と周回しようと思ってた。

    が、辺りは濃い霧、しかも雨混じりときたもんだからもうふて寝するしかない。

    30分毎に起きて目の前の須川湖を確認するも1度目、2度目と天候変わらず。






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    3度目を経て4度目(到着から2時間後)、ようやくガスがとれ須川湖が姿を現す。

    この時点で秣岳周回は時間的に無理と判断して、須川温泉から栗駒山の往復に予定を変更。

    以前として小雨がパラつくので様子見を兼ね、近くのイワカガミ湿原を散策することに。

    湿原近くの路肩Pに車ごと移動して、傘をお供に少し歩くと雨は上がった。






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    イワカガミ湿原






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    須川湖への道は通行止め(2017.7.1現在)/ウラジロヨウラク(裏白瓔珞)






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    湿原の名にあるイワカガミ(岩鏡)は端っこの方で終盤を向かえてて、代わりにワタスゲ(綿菅)がわんさかわんさか。






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    ただ、みーんなぐっしょり・・・。






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    ツルコケモモ(蔓苔桃)






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    ツマトリソウ(褄取草)/マイヅルソウ(舞鶴草)






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    ゴザンタチバナ(御前橘)/アカモノ(赤物)






    湿原で30分ほど雨上がりの澄んだ空気を吸って・・・・・、「グゥーーー」っと腹が「空気だけじゃ腹は膨れん」と鳴った。

    須川温泉の駐車場へ移動して、ザックの中から山頂で食べるはずだった食料を取り出し半分消費。

    準備完了で出発しようとしたら、再びガスって白い世界に逆戻り。

    雨も交じって、さて困った・・・。



    ビジターセンターの三角屋根が目に入りそちらを見学しながら空模様を伺う。

    居合わせた方々と話をしたりして暫くすると、天候回復。

    雨の心配は無いと判断して、着いてから3時間半、よーやく栗駒山へ向けて出発!






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    登山口は須川高原温泉の建屋西側。

    シンプルな手書きの地図を見てから観光客に混じって歩く。

    ちなみに須川温泉の標高は1,126m(いい風呂)なんだって。「へー」

    しかも栗駒山頂が標高1,626mだから、丁度500mの高低差なんだって。「へー」






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    川の様な湯量の豊富さに圧倒されながら行くと、急にひっそりとしたコンクリートの道になった。

    途中のおいらん風呂(蒸かし湯)から先は土の道(雨上がりで水溜り多発)になり、道標を頼りに名残ヶ原へ進む。

    ※この道標に間違いを発見!
    賽の碩(さいのかわら)だけど、ローマ字表記が「さいのせき」になってるしー。
    漢字も「碩」じゃなくて「磧」が正しいみたいだしー。
    まぁ、誤字脱字の達人から言わせてもらえば、こんなん間違いのうちに入らないかなー。




     

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    進んで行くと煙シューシューの湯気山が見えて、道端に穴が・・・・・。

    顔近づけたら「熱っ!」

    お子様やお子様の様なおじ様はご注意下さい。






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    名残ヶ原






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    イワイチョウ(岩銀杏)/ウラジロヨウラク(裏白瓔珞)

    名残ヶ原では他にワタスゲ(綿菅)も目立ってた。






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    少し行くとケモノ道ならぬアカモノ(赤物)道(ちょっとだけですが)。






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    苔花台(たいかだい)

    産沼コースへの分岐点。今回はパスして往復とも昭和湖経由。






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    イワカガミ(岩鏡)を見ながら行くと渡渉有り。

    雨上がりの岩は滑るのでビビリながら渡る。
    流れてる水は冷たい。
    温泉だったらドボンしてもいいかな?なんて思い・・・・・ません!

    その先は硫黄臭が立ち込めて地獄谷へ進む。






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    地獄谷

    どーせ自分は地獄行きが9割方確定してるので、折角だから福島に近いここの地獄に配属希望届を出しておこう、閻魔様に。
    住所は地獄の一丁目と、ん?郵便番号は何番だ?



    道が木道に変わり、目の前に湖が現れた。






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    昭和湖(標高1,285m)

    ベンチやトイレも有り、多くの方が休憩中で賑やかでした。






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    昭和湖を過ぎると勾配のきつい木段が始まる(胸突坂)。

    登って行くと少し開けた場所(賽走り)に出て雪渓が残ってた。

    登りはまだ続く・・・・・。






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    ミツバオウレン(三葉黄蓮)/ヒナザクラ(雛桜)






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    稜線に出て天狗平(標高1,540m)

    ガスって何も見えん。

    ※ここは変則十字路の分岐です。行先に注意しましょう。






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    山頂へ向かって3~400m行くと天狗岩の横を通過。

    右側(南側)が切れ落ちてるところも有り、突風に注意して進む。






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    栗駒山(須川岳)山頂(標高1,626m)\(^・^)/

    こんな天候でしたが結構な数の方々が休憩されてました。

    自分は神社に手を合わせてから、来た道をとっとと帰ります。






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    イワオトギリ(岩弟切)/ハクサンボウフウ(白山防風)?自信無し






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    ハクサンチドリ(白山千鳥)/コケモモ(苔桃)






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    この日は団体さんが多かった。
    皆さんマナーの良い方ばかりで見習わなくては。

    昭和湖まで戻り休憩。
    チキンカツサンドを頬張りながら思った。
    ここで食べると硫黄臭が邪魔して、タマゴサンド食ってる感覚になる。






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    休憩後、少し歩いて昭和湖方面を振り返る。

    雲の位置が高くなってきたから、今から登りゃ晴れるかもねー。

    勿論、時間も体力も無いので下山しますけどねー。






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    名残ヶ原まで戻り、帰りは賽の磧経由で。






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    剣岳






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    賽の磧(さいのかわら)

    荒涼とした場所。誰も居ないとちょっと怖いかも?






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    ゴザンタチバナ(御前橘)/須川温泉へ続く道






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    あれ?登り始めた所と違う場所に出た。

    県境(岩手秋田県境)登山口と言うらしい。

    ちょい先に旅館建屋もビジターセンターも見えるので、問題無く無事に下山完了。



    須川高原温泉は人が多いかなーと思い、国道を岩手県側へ下りて(車で約30分)真湯温泉交流センター(入浴のみ¥600)へ。

    ラッキーなことに広い露天風呂に客は自分一人で貸切状態。
    のんびりさせていただきました(自分が帰る頃にお客さん多数有)。

    この後、今シーズン初の車中泊する場所を求めて広ーい岩手県を彷徨った。






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    途中、気配を感じて車を止めたら、栗駒山が見えてた(左)。

    「又来いよー」と言われてる気がしたけど、どーせなら最後まで隠れといて欲しかったなーって思いと、ガスってた山頂の悔しさから、「あっかんべー!」と大人げない対応で別れた。

    心では「又来ますー(^^)/~~~」と叫びながら・・・・・。






    行ってみた日 2017.7.1








    <感謝録>

    ●ビジターセンターで会った男性2名
    栗駒のことや花のことを教えて下さった上に、出発の際には見送って頂きありがとうございました。
    このお二方、山のガイドさんだったらしく、後に団体さんを引き連れて登って来られ、下山時に再開!
    初めての山で心強いアドバイス本当に感謝です。

    ●天狗平から山頂までご一緒させて頂いた仙台市の男性
    須川コース以外のルート情報、晴れてれば見える景色等教えて頂きありがとうございました。
    復路に賽の磧ルートを薦めて下さり感謝です。特異な景色が見られて良かったです。

    ●下山時に苔花台の分岐で会った女性
    産沼コースの情報ありがとうございました。






    この日の行程

    須川温泉⇒(おいらんコース経由45分)⇒昭和湖⇒(60分)⇒栗駒山⇒(50分)⇒昭和湖(休憩20分)⇒(賽の磧経由45分)⇒須川温泉

    以上3時間40分(休憩20分含む)の行程でした。

    栗駒山
    地理院地図(電子国土Web)より



    国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)栗駒山








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