初秋の蔵王烏帽子岳 ~秋暑のち秋寒~
台風一過の日曜日。蔵王連峰の東、前烏帽子岳、後烏帽子岳へ行ってみた。
遠刈田温泉辺りから「えぼしスキー場」の看板に導かれ山懐へ入ってく。
進んでくとスキー場のゲート(夜間通行止め、PM5:00~AM8:00)が有り、その手前左に登山口と駐車スペース(除雪用かも)。
トイレは無いので営業時間ならばスキー場、福島県側から行った場合は秋山沢の公衆トイレ等かなー。
えぼしスキー場のゴンドラ(ロープウェイ)の運航日、運行時間を含めた詳細は、みやぎ蔵王えぼしリゾートのサイトでご確認下さい。
10:30頃、真夏を思わせる陽射しと「ビィービィー」蝉が鳴く中を出発!(標高約630m)
※看板には「スキー場経由」と標してありますが、現在は前烏帽子経由の後烏帽子です。
はじめは左に川の流れを聞きながらの歩き。
登山口から500m程で渡渉箇所(小阿寺沢)。
まだ序盤なのでずぶ濡れは避けたいところ。
出来るだけリスクの無い場所を選んで慎重に渡る。
道はずーっと樹林の中。
傾斜は緩かったりきつかったりの繰り返し。
笹がうるさい区間もあるので、早朝や雨上がりには露対策もお忘れなく。
「5」の標示を過ぎた辺りから岩場区間。
ピンクテープの印を追い、岩の間をすり抜けるように登る。
で、再び樹林帯・・・・・。
「9」の標示辺りまで来ると傾斜も緩む。
笹原に出て進行方向に山影を確認。
「多分、前烏帽子岳だろーなー、いや、そうじゃなきゃ困る!もう疲れた~」
今回、体力的にもさることながら精神的ダメージが・・・・・。
登山口から100m程歩いた辺りでのこと、「チリンカランチリンカラン」と鳴ってた熊除け鈴が「チリンカラ・・・・・」急に無音に。
「あれ?」、壊れたみたい。少し戻って部品を回収するも直らず。
てな訳でそのまま歩いてたんだけど、上空の風が強く木々がザワザワ、笹もザワザワ、心もザワザワとビビリながらの歩き。
特にドングリや枯れ枝が落ちてきて、パキパキ、ポキポキって音が聞こえる度にゾッとする。しかもこんな時に限って誰とも会わないしー。
でも、この後にようやく2組の下山者と出合って挨拶を交わしてホッと一息。
「やれやれ」、落ち着きを取り戻す。
段々と周りの木々が低くなって十字路に差し掛かる。
左と直進は前烏帽子岳の岩場へ、右へ行くと後烏帽子岳。
前烏帽子からの眺め
左が屏風岳、右が後烏帽子岳。まだ登らなくては・・・・・。
山頂の様子
※地図で確認すると、この場所は三角点でも最高点でもないみたいです。
後烏帽子岳へ向かう。
今までと違ってカラッとした道で解放感がある(個人差があります)。
一旦ゆるーく降って登りが始まるけど、さっき前烏帽子から見たイメージよりも傾斜はきつくない・・・かも。
ポコッっと丁字路に出てスキー場からの道と合流。
左に折れて少し行くと後烏帽子岳山頂!
目の前にバーンと屏風岳!
あっ、左端に不忘山も。
標高1,681m\(^^)/
白石温麺(うーめん)・・・・・、ちがーう!
白石方面・・・・・の眺め。「寒っ!」
「ピュゥーーーーー!」、本当に風が冷たい。特に汗で濡れた体には。
体感的には10~12℃、・・・・・温麺が食いたい。
左が刈田岳、右が熊野岳。
直ぐに雲の中へ消えてった。
過酷な環境・・・・・、長居して自分もこうならんよう食うもん食って下山開始。
ん?性格と根性はこの木に負けないくらい捻じ曲がってますけどねー。
山頂の様子
景色はバッチリだったけど、この日の山頂はとにかく寒かった。
下山はえぼしスキー場へ。
道は整備が行き届いてました。
ただ敷石へのつまづきには注意しましょう。
ゲレンデに出たら左へ。
※右へ行くと石子山頂の看板と後烏帽子岳の眺め有り。
「ゴンドラ石子駅へ」の看板を追ってゲレンデを降る。
遠刈田温泉(右)や釜房ダム、遠くには仙台の市街地も見える。
スキー場が見渡せる場所から歩く道を確認するのがよろしいかと。
右(南)端のゲレンデを降り、途中から左隣のゲレンデへ入る。
ゴンドラ石子駅横から森の写真館(レストハウス?)の前を横切り千年杉コースへ。
あっ、右のゲレンデ真っ直ぐ降りた方が近いかも?
急斜面のリフトを見て、こんな高くちゃ怖くて乗れん、絶対無理(自分は)。
右端のゲレンデ、かなりの急傾斜です。スリップ注意でお願いします。
青麻山
後方に太平洋も確認。
秋だねー。
秋だよー。
で、さっき上から眺めた森の写真館の前を横切り千年杉コースへ。
千年杉コースは緩斜面であまり脚に負担のかからない歩き易い道。
こんな道が近所にあったらいいなーって思える道。
小さな沢を渡る。油断して転ばぬように!
えぼし千年杉
看板によれば推定樹齢600年以上、樹高26m、幹周5.90mとのこと。
600年でも千年杉・・・・・、四捨五入ですか。
この法則だと人間も50超えたら「100歳です!」って言ってもいいのかな?
※この時期は周りの樹々の葉で千年杉の全貌が確認できません。春先や晩秋なら見られるかも?又はゴンドラ(ロープウェイ)からなら見えるかも?です。
ゴンドラを羨まし気に見上げたり、手書きの看板で植物を勉強したりと飽きない道。
@言う間に登山口。
舗装路をテクテク歩いて出発地点に無事ゴール!
これからの紅葉シーズンは勿論、残雪期の屏風も眺めてみたいと、欲張り根性に火が点いた烏帽子岳の歩きでした。
熊除け鈴買いに行かなきゃ。今度はどんな音がいいかなー?いっそ下駄でも履いて歩こうか。「カランコロンカランコロン」てね。
行ってみた日 2017.9.3
登山口⇒(125分)⇒前烏帽子岳(休憩5分)⇒(50分)⇒後烏帽子岳(休憩20分)⇒(30分)⇒ゲレンデトップ⇒(45分)⇒千年杉⇒(30分)⇒登山口
以上5時間5分(休憩25分含む)の行程でした。
地理院地図(電子国土Web)より
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)後烏帽子岳