「行ってみたい‼」と思わせ隊

    福島からの山歩き紹介ブログです。

    水引入道からの南蔵王 ~休み休みの紅葉三昧~


    3年前のこと、水引コースを経て不忘山周回の予定も、暴風に阻まれ水引入道止まりだった。

    あの時から、あの急登(水引コース)を二度と登る事は無いと思ってた・・・・・筈だった。

    時の流れは不思議なもんで、辛い記憶を忘れたのか、ただの怖いもん見たさか、よくわからないままに再び行ってみた。



    国道4号から折れ、鎌先♨経由でみやぎ蔵王白石スキー場へ。

    秋晴れが広がる中、見えてきた南蔵王は雲を集めてて「アレレ・・・」ってなる。

    「今日も途中撤退かなー」てなことを考えながら、スキー場の大駐車場(標高約840m)に到着。

    ※トイレはセンターハウスか不忘山登山道寄りの無料休憩所に有り。

    前日の裏那須歩きもあり、体に少々重怠さを感じながらも準備して出発!




    001_20171004170933fb4.jpg

    白女高山小屋が健在してる古い地図でコースを確認。

    反時計周りで戻って来る予定だけど、どーなることやら?




    002_20171004170928056.jpg 003_201710041709502d1.jpg 004_201710041710029f9.jpg

    「水引」の看板を追ってスキー場の作業道を行く。

    やがて猪の掘り起こしたゲレンデを登り、出発して約20分、よーやく水引コースの入口(標高約980m)。




    005_20171004170853a50.jpg 006_20171004170909bed.jpg

    登山道に入りゲレンデと同じ勾配で登って行くも、結局はコガ沢まで下る。

    早くも疲れが・・・・・、居合わせた方と立ち話をしながらちょいと休憩を挟み歩き出す。




    007_2017100417094978c.jpg 008_20171004171021e42.jpg 009_20171004171026830.jpg

    折角沢まで下りたのに再び登る。

    クネっと曲がった樹木をピョンピョン飛び越え、地図には現れない小刻みな急登&たまーに下りをこなして行く。




    010_201710041710260ae.jpg 011_20171004171228a04.jpg

    樹々の間からちょいちょい景色も見える。




    012_2017100417121024c.jpg 013_2017100417120936b.jpg

    やがて鎖場に辿り着き、スリップに注意しながら下りると権現沢の右沢。

    早くも2度目の休憩。

    少し手前で地元の上級者さんと出会い、ここからこの方に先行してもらいました。感謝!




    014_20171004171334c59.jpg 015_201710041713082ce.jpg 016_20171004171326892.jpg

    権現沢を渡り目印(ピンクテープ)を追ってへつり気味に行くとコガ沢に出る(標高約1,250m)。

    スリップ注意!増水時危険!




    017_201710041712557ec.jpg 018_20171004171308768.jpg

    コガ沢を渡ると急登開始!

    初めは泥濘混じりの鎖場。ここで泥だらけは避けたいので慎重に登る。




    019_20171004171340fc4.jpg

    鎖場の途中からはこんな景色が見える。

    ただ足場が悪く、止まると脚がプルプルして怖い。




    020_20171004171336f38.jpg 021_201710041715247e6.jpg

    鎖場が終わっても急登は続く。

    木の根っこやら、枝やら、熊の尻尾やら(もし居ればの話です、イヤ居ても掴まん)、掴めるもんは何でも掴んで登って行く。

    時折振り返ると、紅葉した山肌や不忘山が見えてうっとり。

    そんな時も枝から手が離せない。




    022_20171004171542138.jpg 023_201710041716537a4.jpg 024_2017100417170083d.jpg

    途中からもうお一方も加わり3人で登って行く。

    この方も健脚で息が乱れない。離されつつも必死に後を追う。




    025_20171004171555d16.jpg

    パッと開けた場所に出て&青空広がってるしーでホッとする。

    ここで朝食った握り飯2個分の燃料を使い果たして補給開始。

    お世話になったお二方とは一旦お別れです(後に何度かお会いしますが後記の感謝記録で)。




    026_2017100417164682c.jpg

    不忘山方向

    雲がとれて良かったよー。




    027_20171004171628301.jpg

    屏風岳方向

    パンで腹八分目、残りは景色で補って腹いっぱい。先へ進む。




    028_201710041716387a9.jpg 029_2017100417165403f.jpg

    浮石、スリップに注意して登って行くとジャンボリーコースと合わせる(大日向分岐)。

    右の写真のロープ。掴んだら岩がこっちに来そうで怖っ!。

    熊が仕掛けた人間を捕まえる罠かもねー。

    だったらロープの先に福沢諭吉つけときゃ一発だよ。

    自分なら50円玉でも飛びつきますけどねー。




    030_201710041717045b1.jpg

    水引入道の南斜面




    031_20171004172053a52.jpg 032_201710041720417a7.jpg

    大日向の岩場を抜け、左側を覗き込むとゴジラ岩が登場。

    ここのゴジラは「ギャォーーー!」って鳴かずに「ザォーーー!」って鳴くのかな。




    033_20171004172133713.jpg

    水引入道山

    ここへ来た過去二度はいずれも暴風で体を強制的に「斜め」で歩かされた。

    今日は頬を撫でるような優しい風。

    正直者じゃない自分にも三度目の正直は来るんだねー。




    034_20171004172130da5.jpg

    水引入道南西斜面




    035_2017100417220504c.jpg

    南屏風岳方向




    036_201710041721030f9.jpg 037_20171004172134512.jpg

    水引入道山頂(標高1,656m)・・・・・のタイミングでガスってきた。

    けど直ぐに回復して一安心。




    038_2017100417220777a.jpg

    水引平と屏風岳

    屏風への急登が見えてしまい躊躇するも、この彩りに脚を進める。




    039_20171004172206e6c.jpg

    水引平へ

    キョロキョロキョロキョロ、どっちを向いても絶景で落ち着かない。




    040_20171004172201b91.jpg

    馬ノ神岳



    041_20171004172647e95.jpg

    振り返って水引入道




    042_20171004172718401.jpg 043_20171004172727903.jpg

    水引平でまたまた休憩。

    この後の急登に備える。




    044_20171004172738bff.jpg 045_20171004172758d58.jpg

    もー壁だよ、この登りは・・・・・。

    ふくらはぎがパンパンで破裂しないか心配だよ。

    何度も立ち止まって振り返る。




    046_2017100417270319a.jpg

    後烏帽子岳

    ひと月前に登った時はまだ青々としてたっけ。




    047_20171004172801b8e.jpg

    水引平と水引入道

    ここまで来て絶景を見たら、「もう一度歩きたい」って衝動に駆られる。

    「じゃー戻りますか」・・・・・って戻りません!




    048_20171004172750274.jpg

    景色に後押しされて登り切ると、縦走路を行く登山者の声が聞こえ、南屏風岳への道も見えてくる。




    049_201710041727584f2.jpg 050_201710041728093b2.jpg

    屏風岳をパスして、南屏風岳へ直行。

    ハイマツ(這松)の中のなだらかな一本道を行く。




    051_20171004173031282.jpg

    途中熊野岳方面を振り返る。

    刈田岳が行き交う行楽の車でキラキラと光ってた。




    052_20171004173000ea8.jpg 053_20171004173127c07.jpg

    想定してたより人の少ない南屏風岳(標高1,810m)で休憩の後、不忘山へ向かう。




    054_20171004173121b7d.jpg

    不忘山(御前岳)

    午後に入り空気が澄んできたのか、凄く近く見える気がした。

    目が慣れてきただけかも?




    055_20171004173044445.jpg 056_201710041730243a8.jpg

    鎖場を滑らぬよう慎重に下りる・・・・・。

    実はこの手前で既に、しかも派手に尻もちついてますー。

    折角ついた餅だから、あんこにしようか、きなこにしようか・・・・・。

    「宮城だもの、ずんだだっちゃ!」って聞こえた気がして、足元見たらハクサンイチゲ(白山一華)がまだ咲いてた。




    057_201710041730484fe.jpg

    近づくと形が変わって見えてカッコエエなー。




    058_20171004173123953.jpg

    振り返って南屏風岳




    059_2017100417312450b.jpg 060_20171004173116843.jpg

    不忘山山頂(御前岳、標高1,705m)



    着いた途端に、「ふぁ~~~~~」大あくび。

    まったりすると眠りほうけてしまいそうなもんで、景色を眺めてから下山開始。




    061_2017100417333165b.jpg

    今日お世話になった水引入道(右)と屏風岳(左)。

    間は後烏帽子岳。




    062_201710041733105f0.jpg 063_20171004173319952.jpg

    不忘の碑へ降りて行くと、いつもの様に睨み合ってた魚と蛙。

    「お疲れ様~」




    064_2017100417340031f.jpg

    振り返って不忘山




    065_201710041733539e2.jpg

    不忘山南東斜面

    遠くに青麻山が見えている。




    066_2017100417343787f.jpg 067_20171004173413dc6.jpg

    白石スキー場へ向かって下りて行く。

    ん?・・・・・、道の様子がいつもと違う。




    068_2017100417342960c.jpg 069_201710041734267ac.jpg

    工事中で、とても歩きにくい状況になってた。

    ただでさえ疲労する道なのに・・・・・、辛い。




    070_2017100417343917d.jpg 071_201710041735571a5.jpg

    でも、下の方は工事が完了してるようで歩き易くなってた。

    全部完成したら快適になりそうで、期待大!




    072_20171004173623093.jpg 073_201710041736193af.jpg

    途中から水引の急登下で会った地元の上級者さんと再び出会い、楽しく話しながら無事下山完了!

    紅葉も良かったし、天気も良かったし、出会った方も良い人ばかりで、充実した水引入道からの周回でした。

    めでたしめでたし。





    行ってみた日 2017.10.1





    この日の行程

    白石スキー場⇒(20分)⇒水引コース入口⇒(70分+休憩5分)⇒コガ沢渡渉地点(休憩10分)⇒(50分)⇒大日向(休憩15分)⇒(15分)⇒水引入道⇒(15分)⇒水引平(休憩10分)⇒(25分)⇒水引平入口⇒(20分)⇒南屏風岳(休憩50分)⇒(30分)⇒不忘山⇒(35分)⇒弘法清水(休憩5分)⇒(65分)⇒白石スキー場

    以上7時間20分(休憩1時間35分含む)の行程でした。



    南蔵王
    地理院地図(電子国土Web)より

    国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)水引入道山




    <感謝録>

    ●無料休憩所で会った男性
     電気のスイッチの場所を丁寧に教えて頂きありがとうございます。

    ●コガ沢の川原で会った地元の男性お二方
     コガ沢のこと、辺りの山事情、大変勉強になりました。ありがとうございます。

    ●水引への急登下手前で会った地元の男性。
     この方には終始お世話になりっ放しでした。
     要所で先行して頂き、休憩箇所では楽しい&ためになるお話の数々。更に下山時もお会いして一緒に歩けてとにかく勉強になりました。 ありがとうございます。

    ●水引への急登途中で会った男性。
     カメラのこと、写真のこと、お話し出来て楽しかったです。ありがとうございます。

    ●南屏風岳で会った福島の男性
     近隣の山の情報、細かく教えて頂きありがとうございます。








    関連記事

    コメント一覧 0

    コメントフォーム