「行ってみたい‼」と思わせ隊

    福島からの山歩き紹介ブログです。

    モノクロームな磐梯山 ~こんな日もあるPartⅡ~


    3週間前、裏磐梯スキー場から登った磐梯山。残念ながらガスってしまい、猪苗代湖をはじめとした表磐梯の景色は見れなかった。

    「今年最後の磐梯山があれじゃなー」と思い、再び行ってみた。



    今回は猪苗代スキー場(猪苗代登山口)から。

    土津(はにつ)神社の正面を左に折れて行くと、やがてスキー場に到着。

    磐梯山は雲の中、「あらら・・・・・」。

    猪苗代湖や麓の街には雲間から陽射しも届いてたけど、こちらは時雨(しぐれ)で時折霙(みぞれ)混じりと冷たい雨粒。

    そんな中、一人の男性が雨具を装着しスタートして行った。

    「いってらっしゃーい!」と見送って、自分も準備に入る。

    が、このタイミングで雨が強くなり車内待機。



    ~待機すること45分~




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    雨は上がり、こちらにも陽が射し始めた。チャンス到来でしゅっぱ~つ!

    本来の登山道は看板から左へ進んだゲレンデ内の作業道を行くらしいけど、遅れを取り戻そうとゲレンデ直登で挑む!

    その覚悟から僅か7分後・・・・・、目の前の急斜面が、近づくと「壁」に見えてきた。

    「駄目だこりゃ」ってなり、左のゲレンデへ移動。結局は作業道を行くことに・・・・・(^^;)


    ※看板に標高720mとありますが、地図的には約700mかな?




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    作業道の傾斜は緩い。ただ明後日の方向(違う方向)へ進むので少し不安になる。

    途中から大きく右にカーブしてブーメラン的に正規の方向へ戻り、左に現れるゲレンデを登る。

    ※ゲレンデに入り直ぐ左手に交流の家への分岐があります。




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    ゲレンデが二手に分かれ、気持ち的には右に見えてる赤埴(あかはに)山方向へ行きたいけど左のゲレンデを登る。




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    道に雪が付いてきた。振り返ると猪苗代湖が光ってた。




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    キラキラ~☆★☆★☆




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    先程の雪の付いた道を登り詰め、右に折れて来るとこの場所に出る。

    ※見下ろしたゲレンデの先にスタート地点が確認出来ます。

    左の道(登山者カウンター有)へ進み、ここからようやく登山道。




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    正面に赤埴山を見て登り、天の庭(一合目、標高約1,200m)へ。

    この先、岩が多くなる。

    ※磐梯山は富士山の約半分の高さなので、山頂が五合目とのこと。
     一合目=天の庭、二合目=赤埴山、三合目=天狗岩、四合目=弘法清水
     (噴火前には十合目の高さまであった?とも言われてます。)




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    赤埴山への南分岐から、傾斜の緩い巻道へ入る。

    この後、赤埴山への北分岐、赤埴林道への分岐を通過して沼ノ平へ。

    アキグミ(秋茱萸)の実が寒そーにしてた(∩´﹏`∩)




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    沼ノ平から磐梯山は見えず・・・・・。




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    霧氷の森




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    沼ノ平の道は、ところどころ凍ってた。




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    櫛ヶ峰も見えず・・・・・。




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    渋谷口への分岐から再び登りになる。




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    以前は分岐近くの斜面から噴煙を確認出来たけど、最近は見られない。

    でも雪は付いてないから地温は高いらしい。




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    歩いてたら視界に突然「青」が飛び込んできて、そちらを向いたら櫛ヶ峰が登場!

    写真じゃ伝わらないけど劇的な瞬間でした。

    この時点では更に晴間が広がる、と思ってた。




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    高度を上げて振り返る。

    櫛ヶ沼に赤埴山、歩いて来た沼ノ平。




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    稜線(三合目分岐)に出ると景色が一変。そこは色の無い世界。

    風も強く、体感的には一気にマイナス5℃、「寒っ~!」

    正面奥が天狗岩。




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    全てが凍ってる・・・・・。




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    色が無いと言ったけど、まだ裏磐梯には色があった。




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    銅沼(あかぬま)




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    一登りして振り向くと櫛ヶ峰が輝いてた。




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    黄金清水付近がここまでで一番の強風だし、道の岩が凍ってて歩き辛しで、「撤退」が頭をよぎる。

    タイミング良く登山口でお会いした方が下山して来られた。この先の様子や山頂の状況を伺うと風が強いのはこの辺りだけらしい。それを聞いてもうひと踏ん張り。




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    弘法清水に到着。

    二軒の売店小屋は休業・・・。

    実は今日の目的はこちらの「あったか~いなめこ汁」だった。

    残念!こんな天候じゃ仕方無い。


    ※例年、ゴールドラインの冬期閉鎖に合わせて小屋も休業になるようです。




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    白い世界に紅一点のナナカマド(七竈)。聞こえてくるのは風の音。

    山頂へ続く道には我一人。




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    凍てつく寒さの中、気分は、珊瑚礁で遊ぶ熱帯魚~♪




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    山頂の様子

    思いのほか風は弱く、お天道様が顔を出せば最高のコンディション・・・・・だったはず。




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    磐梯山山頂(標高1,816m)

    祠は凍り、三角点の頭は凍ってない。みんなタッチするからかな?




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    ご覧の景色で、2回続けてのガッスガスな山頂。

    「帰ろ・・・・・。」




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    山頂から弘法清水へ(左)/黄金清水付近(右)

    戻りはいつもの倍、いや3倍の集中力で降りた。

    出来るだけ平らな場所を探して足を置く。雪の下に氷が隠れてて「ツルッ!」と滑り「ヒャッ」とさせられた場面もあった。




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    櫛ヶ峰ばっか晴れて、「ズルーい」(ーー)




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    遠目での櫛ヶ沼は全面結氷のように見えたけど、カメラで覗いたら波が立ってた。

    沼ノ平へ。




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    磐梯山を覆うガスは少しづつ上昇中。




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    赤埴山へ寄り道。

    登って行ったら青空が!!!!!




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    赤埴山山頂(標高1,430m)

    青空が消えた・・・・・、「ピューーー!」代わりに冷たい西風。




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    もう少しで見えそうな磐梯山。




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    鏡沼

    歩いて来た道も見えてる。




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    櫛ヶ峰は左右にくっきり。西が初冬で、東が晩秋。




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    光芒の彼方に会津若松の街がキラキラしてた。




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    赤埴山からの下りは岩と砂礫の道。

    本来なら赤埴特有の赤い土が、この日は白埴山。




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    猪苗代湖




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    山頂からの景色を見られず、ろくに休憩もせず、一人淋しく歩く登山者を不憫(ふびん)に思ったのか、一瞬だけ姿をみせてくれた磐梯山。

    「ありがと。」




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    天の庭を経てスキー場へ到達。

    ここからゲレンデを直に降りて行く。




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    見た目より急で、膝に負担が・・・・・。

    でも眺めは良いし、陽射しもあってポカポカしてたしで、概ね楽しく降りられました。




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    無事登山口へ戻り振り返る。

    「これに懲りずに来年も又来いよー!」って磐梯山に言われた気がした。

    「絶対に来ま~す!なめこ汁を食べに。」

    「オイオイ、景色じゃなくてそっちかよ・・・・・。」

    以上、今年最後の磐梯山でしたー。





    行ってみた日 2017.11.12




    この日の行程

    猪苗代登山口⇒(60分)⇒天の庭⇒(65分)⇒三合目分岐⇒(20分)⇒弘法清水⇒(25分)⇒磐梯山山頂⇒(15分)⇒弘法清水⇒(20分)⇒三合目分岐⇒(40分)⇒赤埴山⇒(25分)⇒天の庭⇒(35分)⇒猪苗代登山口

    以上5時間5分(3分程度の小休憩数回は省略)の行程でした。

    磐梯山
    地理院地図(電子国土Web)より


    国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)磐梯山



    <感謝録>

    ●登山口と黄金清水付近で会った男性
      道や天候の状況を教えて頂きありがとうございました。










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