不忘山、花に夢中! ~いつもより重い荷物~
そろそろ新しい山へ行こうかと思いながらも、前回3週ぶりに歩いた疲れはとれたのか?と不安が付きまとう。てなわけで、何度か行ってる不忘山へ行ってみた。
平和記念公園から不忘山(御前岳)を見つめる。
青空ばっちり、風まあまあ、天候を確認し、硯石(南蔵王)登山口へ。
硯石(南蔵王)登山口
※駐車は付近の路肩で上手に止めて5~7台。県道51号から直接の進入路は砂利道です。トイレは旧キャンプ場時代のものか?建屋は有るが確認せず。近隣のトイレは前述の平和記念公園や長老湖に有り(冬期は閉鎖かも?)。
この日は7時ちょい前で自分が一番乗りでした。
車から降りるや否や羽虫(ブヨ=ブユ=蚋の類)の攻撃!
準備中だか歩き中だか知らんけど、計4~5ヶ所刺されてた。耳の裏とか手の甲とか。何故か掌(手の平)の真ん中も刺された。これが一番痒い。薬塗ったら触るもんみんなベタベタだよ。(ToT)
羽虫対策はしっかりと!
今日の目標は不忘山。調子が良ければ南屏風、屏風とプラスαの予定でしゅっぱーつ!
歩き始めは雑木林の道で傾斜は緩い。
早速(さっそく)草花に捕まり、ピンボケ写真を何枚も撮らされる。
ササバギンラン(笹葉銀欄)/キジムシロ(雉筵)?ヘビイチゴ(蛇苺)?/マイヅルソウ(舞鶴草)
ヒノキ(檜)の林を抜ける辺りから傾斜が急になり、やがて足下はゴロゴロに。
※このゴロゴロ帯、下山時のスリップにはご注意下さい!
ガマズミ(莢蒾)/ヤマツツジ(山躑躅)
急登を行くと傾斜が落ち着き、少しカラッっとした場所に出る。
足下には白い花弁がポツリポツリと落ちていた。
個々の樹が大き過ぎて気付きませんが、辺りを見回すと「白」がいっぱい!
シロヤシオツツジ(白八汐躑躅)
こんな写真じゃ伝わりませんが、見上げるとかなりの数の白い花で、群生地と言えるぐらいの多さかと。全容はドローンじゃないと掴めないかなー?
も少し登ると、他の山なら○○平と名の付くような開けた所に出る。
見頃はもうちょい先のサラサドウダン(更紗満点星)を見上げたり、「ヒーシャー、ヒーシャー」鳴くハルゼミ(春蝉)の姿を探したりしながら行く。
見事な枝ぶりのシロヤシオに再び足が止まる。
邪(よこしま)で腹黒い自分は、どーしても「白」に惹かれる。
2、3分見つめたから、腹の中もダークグレーぐらいに回復したかな?
白ばっかでもあれなんで、赤いのも少々。
ムラサキヤシオツツジ(紫八汐躑躅)/イワカガミ(岩鏡)
道は再び傾斜を増し、岩が多くなる。
新緑を見上げながら行く。
フデリンドウ(筆竜胆)/オオカメノキ(大亀の木)=ムシカリ(虫狩)
ここまで意識してゆっくり登って来た。
そろそろペースを上げようとするが暑くてバテ気味。
更にいつもと同じ荷物なのにやたらと重く感じる・・・・・、と言うのも、前夜の事。
体重を量った際に、いつもどんぐらいの重さのザックを背負ってるんだろう?と疑問が。
今回の場合、水分量が2.5リットルだから、多くても4.5~5.0㎏ぐらいだろーと思い体重計へ。
えっ?!・・・・・、8㎏もあった。そんなに重いの~、知らんかった。
これでも以前よりはかなり荷物を削ぎ落としたつもりだったのに。ガムテープとか、ラジオとか、電池とか・・・・・。
でも、よーく考えてみると今まで使ったこと無いもんがまだまだ入ってるわけで。今後、行程や天候によってザックの中身を入れ替えて行動しなくては駄目だなー。
という割には、今回そのまんまで来てるしー。何も知らなきゃ感じることもなかったんだろーけど、8kgって知ってるからやたらと重く感じる。
「あーあ、調べなきゃよかった」
なもんで、今日はやたらと荷が肩に食い込む。
ミツバオウレン(三葉黄蓮)/イワカガミ(岩鏡)
やがて樹々の背丈が低くなり、足下はザレ場だったりガレ場だったり。
※転倒に注意するのは勿論ですが、濃霧時、残雪期の道迷い、強風時の横風等にもご注意下さい。
振り返ると広大な景色が広がる。
山頂まで残り1kmを過ぎて少し登ると、左前方に山頂が見えてくる。
が、この見えてからがなかなか着かない。
ただ鉛沢から吹き上げてくる弱く冷たい風が心地好くて元気回復。更に・・・・・、
お目当ての花々も咲いてたー。これも元気回復材料(^^♪
ハクサンイチゲ(白山一華)/ミヤマキンバイ(深山金梅)
不忘山山頂部
「ガラガラガラガラー」うがい中のカエル岩(左)と不忘の碑(右)
ここで白石スキー場からの道と合わせて山頂へ向かう。
ハクサンイチゲ(白山一華)が沢山咲いてて、なかなか前へ進めない。
屏風の稜線
やっぱ雪があるとカッコイイ!
ミヤマキンバイ(深山金梅)/シラネアオイ(白根葵)
山頂が近くなるとユキワリコザクラ(雪割小桜)も咲いてた~♪
不忘山(御前岳)山頂(標高1,705m)(^^)v
景色を楽しんだりお参りしたり。
で、普通ならここで休憩のはずなんだけど、花々に導かれ、「不忘」の名とは裏腹に疲れも忘れてそのまま歩き続けてしまう。
ユキワリコザクラ(雪割子桜)
南屏風岳へ
ミネザクラ(峰桜)
稜線から谷へと続く花々
振り返って不忘山/花咲く道
気付いたら難所の鎖場まで来てた。
ここも花があったら気付かずに通過できてたのに・・・・・。
※落石に注意しましょう。
鎖場越えたら御褒美が。
ミヤマキンバイ(深山金梅)てんこ盛り/コメバツガザクラ(米葉栂桜)
周りに花が消え、現実に引き戻される。
「ギュルルルルー」腹減った~。
南屏風岳へは、もうちょい登る。
で、南屏風岳山頂(標高1,810m)からの景色
熊野岳(右奥)、写真中央に月山のような雲のような・・・。
やはり月山でした/薄っすらと朝日連峰
ミネズオウ(峰蘇芳)
重かったザックの中身を腹の中へ移し替え、体調も良い様なので屏風岳へ向かってみる。
※最近は、休憩時に脹脛(ふくらはぎ)や太腿を揉み解しております。
ミネザクラ(峰桜)咲く道。
屏風岳まで緩い傾斜が続く。
シャクナゲ(石楠花)の見頃はもう少し先/足元にひっそりとイワナシ(岩梨)
進んで行くと、残雪の向こうに後烏帽子岳
屏風岳山頂(標高1,817m)※最高点は1,825m
着いて直ぐに折り返します。
硯石まで7km・・・・・、数字で見ちゃうと遠い。
水引入道山
南屏風岳(右)と不忘山(左)
残雪の向こうに不忘山
南屏風岳まで戻り、振り返って熊野岳。
山頂を通過しようとしたら「あっ!どーも」と休憩してた方から声を掛けられた。?????誰だろー、遠くを見てたから急に近くの焦点が合わない(最近老眼が酷くて・・・)。
あっ、福島のOさんだ。一昨年吾妻連峰の烏帽子山で出会い、昨年は一切経山で出会い、そして今年は南屏風岳で。
それにしても同じ方に三年連続して山で偶然出会うって凄い!。確率的にどのぐらいのことなんだろー。
なんとOさんも同じ硯石から登って来たとのことで、ここからは楽しく会話しながらの下山となりました。
不忘山へ
Oさんは私より先輩ですが登山キャリアは私より短い。
でも脚は速い。着いてくのがやっとで途中何度か小休憩を入れて頂いた(^^;)。
不忘山から降りる。
Oさんの近況を聞くと、小屋泊もしてるしロングコースも歩いているしで沢山の経験値を積み重ねて居られ、教わることが盛り沢山!
ガレ場、ザレ場に気を付けて、木漏れ日の中を戻る。
会話しながらの歩きは疲れや時間の経過を忘れさせてくれる。
ずーっとOさんに引っ張って頂いて無事にゴール!
一人バテバテで降りてたらまだ到着してないなーなんて思いつつ、握手を交わして「また、どこかで!」とお別れした。
「ありがとーございました~」(^^)/~~~
道中、Oさんに「このブログを見て参考にしてるよ」と言って頂き、とても嬉しかった。
もっと真面目に山と向き合って、もっと丁寧にこれを書かなきゃって思いが湧いた。
これからは軽くしたザックの隙間に、その思いを詰め込んで歩いて行こう。
行ってみた日 2018.5.26
この日の行程
硯石登山口⇒(160分+途中休憩5分)⇒不忘の碑⇒(20分)⇒不忘山(休憩5分)⇒(40分)⇒南屏風岳(休憩40分)⇒(30分)⇒屏風岳⇒(25分)⇒南屏風岳(休憩25分)⇒(35分)⇒不忘山⇒(10分)⇒不忘の碑⇒(90分)⇒硯石登山口
以上8時間5分(休憩1時間15分含む)の行程でした。 歩行距離 約12.9km
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)不忘山
<感謝録>
●往路後半、ガレ場で休憩されてた宮城県の男性
この日お会いした初登山者で、お話し出来て落ち着きました。ありがとうございました。
●福島のOさん
楽しいお話し沢山聞かせて頂いてありがとうございました。途中何度も小休止してしまい、戻りが遅くなってしまったことをお許し下さい。Oさんのペースに着いて行けるようもっと鍛えますので、その時は宜しくお願いします。又何処かでお会いできる日を楽しみにしております。
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