暑い!裏那須!流石山、大倉山、三倉山 ~いつもより遠い道のり~
何気に下郷町観光協会さんのサイトを眺めてたら、大峠への林道が通行止めで三倉山山開き(2018.7.15予定でした)が中止らしい。
こりゃ残念だなーと思いつつも、人が少なくてのんびり出来るかも?てな思いで行ってみた。
西郷村の甲子道路(国道289号)を下郷町へ向かってたら、「甲子トンネル夜間(午後9時~午前6時)通行止」の看板。
「えっ!まだ4時半だし、どーしよー・・・」
ん?よく見たら「平日」の表記が。今日は日曜だから一安心。
トンネル内の交互通行はあったけど無事に通過。
朝っパラから焦ったよー。
⇓長期の工事らしいので詳細はこちらでご確認下さい⇓(2018.7.15現在)
国道289号甲子トンネルの通行規制のお知らせ
道の駅しもごうを過ぎ、左折し観音沼(トイレ有)へ。
更に観音沼から狭く薄暗い道を約3km、日暮滝展望所へ。
道はこの先から通行止め(2018.7.15現在)。
日暮滝展望所(駐車台数:約10台、トイレ無、標高約1,050m)
ここに駐車して、準備して、滝見て、出発!
表示通り約2km歩いたら崩落箇所に。
「立入禁止!」とあるから、本来ならば歩いて通過することも駄目なんだろうけど、「ごめんなさい」して自己責任のもとに通過。
西日本の豪雨災害に遭われた皆様が普通の生活を取り戻してからで構いませんので、いつかは直して頂きたい。
開けた所から大峠(左の窪み)を確認。
高く見える所が大峠山で、右奥が流石山。
舗装路から砂利道に変わり約1kmでいつもの駐車場(標高約1,300m)。
車だと苦にならないけど、歩くと遠い。
日暮滝からここまで約3.3km(約1時間かかった)。
※早朝で陽も当たらず、ここまで涼しく歩いて来れましたが、帰りは西日浴びまくりで暑い林道(車道)歩きでした。
林道終点、鏡ヶ沼入口、と通過。
丸木橋を渡った先から右に折れバイパス的な道へ入る。
本通り(街道)に比べ笹や夜露はうるさいけど、段差は少なく歩き易い道だなーと思って進む。
やがて本通りと合わせ少し行くと・・・・・、
シャキーン!と朝日眩しい大峠(標高1,468m)に到着。
大峠のお地蔵様
来る度に頭巾が新調されてて、年々可愛さが増してるかも?
「暑い」だ、「寒い」だ、と不平不満も言わず、峠を行き交う人々を見守って下さりありがとうございます。
自分も不平不満を言わずに、今日一日を楽しく過ごそうと思います・・・・・、帰りにここを通過した時にゃ、「暑い!、しんどい!、辛い!」を呪文のように呟いてた。まぁ、人間そんな簡単に悟りを開けないってことで・・・、はっ!だから人間なんだ!(訳の分からん心の屁理屈)
流石山(大峠山)を登る。
序盤、文字通り石が流れるような道を行く。
暫く急登が続くけど、ここはお花畑の道。
花を愛でながらのんびり登りましょ。
ニッコウキスゲ(日光黄萓)
この時期はこの花目当てに来る人(自分も含む)が多いけど、今年はもうピークを過ぎて終盤。
まっ、ピーク時でも真っ黄っ黄ってほどには染まらないから、雄国沼辺りだと目がチカチカしてどーもなーって方には丁度いい咲き加減かと思います。
ホニャララシャジン(〇〇沙参)/ホニャララウスユキソウ(〇〇薄雪草)
冠名が分からない・・・・・。
シモツケ(下野)
シラネニンジン???(白根人参)/ハクサンボウフウ???(白山防風)
微妙に違うような気がしたが、葉っぱとかもっとよく見てくりゃ良かった。
ハクサンフウロ(白山風露)
そこかしこにわんさかわんさか、本日最も賑やかに咲いておりました。
涼やか~♪
テガタチドリ(手形千鳥)かなー?
いろんなもんが咲いてる~。
一旦、休~憩。
ここは急傾斜の登りで大変だけど、そのお陰で花々が目線の高さに。
とにかく沢山の花に出会えます。
登山道を彩る花々。
イワオトギリ(岩弟切)/ホニャララアザミ(〇〇薊)
風に揺られてリンリン~♪と聞こえてきそう。
ウツボグサ(靫草)
振り返って三本槍岳。
茶臼岳も見えてきた。
オオカサモチ(大傘持)
夏だねー。
クルマユリ(車百合)
上へ行くと笹っ原。
吹き上げる風に笹っ葉がザーっと裏返り、気分爽快!
急登が終わり大峠山(看板等無し)。
大峠山から楽しい稜線歩きスタート!
初めての時(2012)はここ大峠山を流石山と思い込んで登って来たから、なんで山頂の先に更に高い山々が連なるのか理解不能だったっけなー。
※写真右が流石山です。
山開き中止の影響かなー、道が見えない~。
膝下程度だから難なく歩けますけどねー。
三斗小屋♨(中下)が見えてきた。
白笹山(左)と沼ッ原の調整池も見えてきた。
その先の関東平野は薄雲り。
谷に向かってオオカサモチ(大傘持)の群落。
「ふぁあ~~~あ~」、大あくびはアザミ(薊)のチクチクで解消。
大倉山へ続く稜線
通称「ミニ飯豊」と呼ばれる景色。
これ見ちゃうと「大倉山まで行ってみるかー」ってなるよねー。
流石山山頂(標高1,812.5m※最高点は1,822m)\(^o^)/
薄っすらと日光連山
女峰山(左)、太郎山(中)、日光白根山(右)。
※この日の山行中に確認出来た山々
至仏山、燧ケ岳、会津駒ヶ岳、飯豊連峰、吾妻連峰、二岐山、大滝根山等
休憩後、暑さが心配だけど風が気持いいから大倉山まで行ってみた。
なだらかに見えた稜線も、近づくと結構なアップダウン。
こちらにもポツリポツリとニッコウキスゲ。
遠方に深山ダムを見ながら行くと、キスゲ小沼。
ウサギギク(兎菊)
キスゲ小沼辺りに多く咲くも、今年は既に散ったものが多く残念。
五葉の泉
大倉山への登り。
シャクナゲ(石楠花)でも咲いてりゃ、もうちょいサクサク登れるのに・・・。
今年はどの花も見頃が早くて着いて行けない。
大倉山山頂(標高1,885m)
まずは休憩、喉を潤す。
さてさて三倉山まで行こうか?戻ろうか?20分程悩んだ振りしてから向かう。
左が三角点(標高1,854m)のある三の倉、右が三倉山山頂でもある二の倉。
寅さんの妹は「さくら」、ノリスケさんの息子は「イクラ」、オリックスの監督は「ふくら」、こうやってふざけてる自分は、そう「ぼんくら」・・・・・。
今日は特に暑いのでお許し下さい。
僅かな木陰で足を休めてから、最後の急登を登る。
三倉山山頂(標高1,888m)(^^)v
見た目涼しそうだけど、登頂のタイミングで風が止む。
食欲は今一だったけど、ザック内部の高温にこれ以上耐えられないと判断したパンを頬張り、あとは水分補給。
林道通行止めの影響もあり、音金登山口から来られる方も数人いて、情報交換しながらの休憩となりました。
歩いて来た稜線や流石山の向こうに那須の峰々。
茶臼岳
カメラでズームしたらかなりの数の人、人、人・・・・・。
向こうも暑そう・・・・・。
旭岳(赤崩山)を眺めてたら、歩き始めた日暮滝展望所といつもなら車で行ける駐車場の場所に気づいてしまい・・・・・、「遠っ!」
帰りも余計に歩かなきゃなー。
重い足取りで来た道を戻る。
いつも復路は急ぎ気味に戻るんだけど、今回は体力温存しながらゆっくりのんびり戻ろう。
大倉山山頂からはお会いした方と御一緒させて頂き、楽しく語り合いながら。
午後の陽射しに、出会う皆さんバテバテの様子。
でも、それは皆同じ辛さ、苦しさ。
出会う人みんな互いに声掛け合って、時には励まし、時には気づかい。
その度々に心を爽やかな風が吹き抜けた裏那須の歩きでした。
行ってみた日 2018.7.15
この日の行程
日暮滝展望所⇒(60分)⇒大峠林道登山口⇒(45分)⇒大峠⇒(90分+休憩15分)⇒流石山(休憩30分)⇒(45分+休憩5分)⇒大倉山(休憩20分)⇒(25分)⇒三倉山(休憩50分)⇒(25分)⇒大倉山(休憩5分)⇒(50分+休憩5分)⇒流石山(休憩5分)⇒(50分+休憩10分)⇒大峠⇒(40分)⇒大峠林道登山口⇒(55分)⇒日暮滝展望所
以上10時間30分(休憩2時間25分含む)の行程でした。 歩行距離 約19.5km
地理院地図(電子国土Web)より
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)三倉山
<感謝録>
●往路流石山頂で会った途轍もなく速い男女
ほぼ同時刻に出発したのにもう三倉山に行って戻りとはビックリでした。花の咲き具合情報ありがとうございました。
●流石、大倉、三倉の各山頂で会った白河市の男性
その都度お話し出来て楽しかったです。何度も「三倉まで行こう!」と声を掛けて下さりありがとうございました。
●同じく各山頂で会った男女
お互いに三倉まで辿り着けて良かったですー。三斗小屋~大峠の道の情報ありがとうございました。
●流石、大倉山頂で会った白河市の女性
暑い中でしたがお話し出来て気が楽になりました。ありがとうございました。
●三倉山で会った音金口から来た会津若松市の男性
音金登山口~三倉山の道の情報ありがとうございました。
●復路大倉山で会い、そこから一緒に下山した白河市の男性
山の話は勿論ですが、白河市の話、料理の話、歴史の話、日常生活の話、そして「亀の翁」の話、とても楽しく有意義な時間となりました。本当にありがとうございました。
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