「行ってみたい‼」と思わせ隊

    福島からの山歩き紹介ブログです。

    初秋の南蔵王周回 ~どこまで行くの?~



    お盆が終わりなんとなーく秋らしくなってきた。

    なんとなーく南蔵王へ行きたくなって、なんとなーく行ってみた。





    国道4号白石バイパスからなんとなーく鎌先温泉経由でみやぎ蔵王白石スキー場(標高約840m)に到着。

    ここを起点にすると複数の歩き方(コース)が考えられるから、A案、B案、つぶあん、こしあん、うぐいすあん、いろいろと携えて出発!

    まずは不忘山を目指す。





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    無料休憩所(登山届提出所)に立ち寄り、トイレの点けっ放しだった電気を消す。

    貼紙(右写真)の問いかけに、「何か無いかなー?」と頭をひねりながら歩き始める。

    ススキ(薄)の穂が目立ち始めたゲレンデを登り約100m・・・・・、あれ?何か足りない・・・・・、休憩所にストックを忘れた。( ̄▽ ̄;)

    「不忘」の名に恥じる行為で5分のロス。

    考えごとしながら歩くとこうなる。集中して歩こ。





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    看板に導かれ、白石女子高山小屋跡から登山道へ入る。

    滑り易い道なので注意しながら登る。

    「ズルッ!」、折角なので記念に一回だけこけた。





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    ユキトリ沢を経てアザレア平へ。/タカネマツムシソウ(高嶺松虫草)





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    今まで泥濘に悩まされてた区間が歩き易くなってた。弘法清水を過ぎた先の砦的な登りも、以前より段差が低くなりいい感じ~♪





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    振り返って拡大して太平洋。鳥の海(中央)や阿武隈川河口(左)を確認。





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    ガレ場までの区間は段差が多く今まで難儀してたけど、階段が設置され格段に歩き易くなってた。

    かなりの労力とお金が使われたんだろーなー。1段1段感謝して歩こ。





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    ハクサンイチゲ(白山一華=白山一花)/ハクサンフウロ(白山風露)





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    オヤマボクチ(雄山火口)/不忘の碑に到着。



    朝の時間、冷たくてちょい強めの風。こりゃ山頂での休憩は厳しいかも?と、ここで小休憩。





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    不忘山頂を眺めながら、カエル(岩)にコーラを振舞いながら。

    「ケロケロゲコゲコ、ゲッポ、ゲッポ」、変な鳴き声に・・・・・。





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    安達太良連峰(左)、吾妻連峰(中~右)





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    山頂へ/フクシマシャジン(福島沙参)かな?





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    ウスユキソウ(薄雪草)/トリカブト(鳥兜)





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    イワインチン(岩茵蔯)/イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)



    イブキジャコウソウに鼻を持ってくと独特の香り。良い匂いか悪い臭いかは個人差有り。





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    不忘山(御前岳)山頂(標高1,705m)



    記念すべき10回目の登頂!!!\(^o^)/!!!





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    屏風岳(左)、水引入道山(右)、間に後烏帽子岳。





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    南屏風岳(左)~屏風岳(右)の稜線





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    南屏風岳へ





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    おっとっと、「危なっ!」/イブキトラノオ(伊吹虎の尾)





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    アキノキリンソウ(秋の麒麟草)/ガレ場を登る。





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    振り返って不忘山。左に青麻(あおそ)山。





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    南屏風へはもうひと登り。





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    登って振り返って不忘山。

    カッコイイから何度も振り返ってしまう。





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    イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)/ウメバチソウ(梅鉢草)

    /オヤマリンドウ(御山竜胆)





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    南屏風岳山頂(標高1,810m)



    風も弱まってきたので休~憩。

    実は駐車場出発時に、水引(コガ沢)コースを登って不忘山周回の方とお話しをして「何処かで再会」を約束。で、自分の予想では水引入道への分岐辺りかな?と思ってたら、早くもその方が到着~。「速っ!」

    聞けば屏風岳へも回って来たそうな。その方と話しながら楽しく休憩して、お別れのタイミングで自分も歩き出す。





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    杉ヶ峰、刈田岳、熊野岳が重なる。左に月山。





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    朝日連峰





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    屏風岳へ





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    振り返って南屏風岳(右)と不忘山(左)。





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    屏風岳山頂(標高1,825m ※三角点は1,816.8m)





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    馬ノ神岳(左)と水引入道山(右)





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    後烏帽子岳(左)と前烏帽子岳(右)

    左遠方に泉ヶ岳も写る。

    肉眼では薄っすらと牡鹿半島も確認しました。



    いつもならここ屏風岳で引き返し同じ道を戻るか、水引入道経由で戻るかなんだけど、今日は北へ進んでみる。





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    芝草平方面へ少し下り、分岐を後烏帽子岳方面へ。





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    小さな湿原を見ながら平坦な道を行くと、そこは針葉樹の墓場・・・・・。

    アオモリトドマツ(=オオシラビソ)だろうか?みんな枯れてしまっている。その枯れ木を覆いつくそうと笹原が勢力を拡大中。やがては小さな湿原を飲み込む勢いで。

    温暖化?害虫?何が起きてるのか全く分からないけど、異常事態なのは確か。





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    トンビ(=トビ=鳶)/ツリガネニンジン(釣鐘人参)





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    道が下り始めると視界が開け、ドーンと後烏帽子岳。





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    急降下開始。ロープを伝い、次は木段。

    数えながら降りて行ったけど400段辺りで分からなくなってしまった。戻って1から・・・・・、そんな恐ろしいことは考えない。400段以上ってことでご勘弁下さい。





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    木段を終え次第に緩やかになり「ろうずめ平」(股窪への分岐)に着く。

    木陰で涼んでから、いよいよ登り返し!と思ったら、もう少し下る。





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    30分程前には見下ろしてたのに、こんなに立派に大きくなって・・・・・、親戚の子を久々に見る心境。(←例えに無理が有り過ぎ)





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    変化する道の状況を楽しみながら登って行く、なんて芸当は持ち合わせて無いので苦労しながら登って行く。





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    熊野岳(右)、刈田岳(左)





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    熊野岳の右手に鳥海山が見えた(拡大してます)。





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    山頂が近づくと松や石楠花が鬱蒼として、「吾妻連峰の烏帽子山と似てるなー」って思ってるうちに後烏帽子岳山頂(標高1,681m)!



    冒頭でA案やらB案やら言ってたけど、





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    結局はつぶあんに落ち着いた。

    何の話だ?





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    お口直しにどーぞ。



    お世辞にも広いとは言えない山頂ですが、そのスペースに合わせたかのような程よい登山者で程よく賑わい、程よい雰囲気の中で休憩しましたー。





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    屏風岳、左に水引入道山、その間に不忘山。

    歩いて来た道を目で辿る。

    同じ道を戻る案もあったけど、屏風岳へ登り返す気力はもう無い。





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    秋の空



    秋山沢コースで戻ることにして休憩終了。





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    山頂からウォータースラーダーの様な入口に足を踏み入れる。

    かなりの傾斜で2度滑る。一度目は左腰、二度目は右肘を打つ。幸いにしてどちらも軽打(ライト前のポテンヒット程度←意味不明)で以上無し。

    降りて行くと下界が見渡せる場所に出て、なんとなーく歩かなきゃ行けないルートが分かる。

    ※急勾配で、土、岩、共に滑り易いです。登りも降りも注意しましょう。





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    急傾斜が終わると平坦になり、もう一度下って、平坦なブナの杜へ。

    道の雰囲気は水引入道からのジャンボリーコースと似てる。

    歩き易くて難なく通過と思っていたら・・・・・、

    蚊が多い、多過ぎる。種類はシマ蚊とひと回り大きいヤブ蚊だろうか。肌を露出してる手の甲と顔を注意して歩くが不思議と顔には来ない。どうやらこいつら面食いらしい。よって手元ばかりを気にして歩いてたら、肘の辺りがチクチクして、ん?
    腕を返して見ると肘に数匹、こいつら服の上から刺してるー!
    結論から言うと両腕だけで約25ヶ所も刺されてたよ。

    今、痒みに耐えながらこれを書いている。きっと奴らは自分のことをこう呼んだだろう。

    「飛んで火にいる夏の虫」、どっちが虫やねん!


    そんな季節です。お気をつけ下さい。「あー痒っ!」





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    長ーい森を抜けると木を伐り出した跡だろうか、作業道(林道)の終点に辿り着く。

    その林道的な道を下ろうかと思ったら並行して山道もあったのでそちらへ。

    その道は@言う間に林道から離れ、再び森の中へ。

    ※こちらに蚊は余りいなかった。





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    レンゲショウマ(蓮華升麻)





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    タマゴダケ(卵茸)/渡渉



    進む毎に大きくなる水流の音に不安を感じるも、渡る沢幅は狭く(写真右)一安心。





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    杉の林を歩き、先程の作業道(林道)と合流。

    ※朽ち掛けた秋山沢コース入口の看板有り。





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    下りて行くと神嶺林道。(秋山沢コース登山口:標高約720m)

    右に折れて白石スキー場へ戻る。

    ここからが長くて遠い道のり(駐車地点まで約6.5km)。





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    神嶺林道の難所、秋山沢の渡渉(左写真)。四駆屋さんがジャブジャブ楽しそう。挨拶を交わしその横を渡る。

    イメージでは水の上をササッと走る感覚だったが・・・・・、渡り終えたらジワーっと浸水。でも苦にならない程度で問題無し。



    幸いにも日が陰り暑さからは逃れられた林道歩き。ラッキー!





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    アサギマダラ(朝葱斑)がヒラヒラ~。





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    何者かの足跡/馬神橋の水場



    ※水場の水で手や顔は洗いましたが飲んでません。自己判断でお願いします。





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    後烏帽子岳/南蔵王野営場入口(2ヶ所有り)



    タクシーが来たら絶対止める気満々で歩くも、来るわきゃ無い。

    終盤にバイクが一台・・・、秋山沢以降会ったのはそれだけ。





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    ジャンボリーコース(水引入道)登山口


    神嶺林道の神嶺は「しんれい」と読むそうです。何か写っちゃいけないもんが写ると怖いので写真はほどほどに・・・・・。



    「ギャーーーーー!!!」



    ただ叫んでみただけー。





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    へろへろな足取りも無事にゴール!



    珍しく今回のコースを歩いての感想。

    前半約10km、スキー場→不忘山→屏風岳→後烏帽子岳は景色有り、花有り、登山者有りで楽しく歩けました。

    後半約10km 後烏帽子岳→秋山沢コース→神嶺林道は楽しいとは言えない。

    以上です。





    行ってみた日 2018.8.19





    この日の行程

    白石スキー場⇒(25分)⇒白女高小屋跡⇒(55分)⇒弘法清水⇒(50分)⇒不忘の碑(休憩10分)⇒(10分)⇒不忘山(休憩5分)⇒(40分)⇒南屏風岳(休憩20分)⇒(25分)⇒屏風岳⇒(10分)⇒後烏帽子岳入口⇒(40分)⇒ろうずめ平⇒(30分)⇒後烏帽子岳(休憩30分)⇒(65分)⇒林道終点(休憩5分)⇒(20分)⇒秋山沢コース登山口⇒(80分)⇒ジャンボリーコース入口⇒(30分)⇒白石スキー場

    以上9時間10分(休憩1時間10分含む)の行程でした。 約20.4km


    屏風岳、後烏帽子岳
    地理院地図(電子国土Web)より

    不忘山、南屏風岳
    地理院地図(電子国土Web)より



    国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)不忘山





    <感謝録>

    ● 駐車場&南屏風岳で会った相馬市の男性
     道の情報等ありがとうございました。お菓子もご馳走様でしたー。

    ● 不忘~南屏風の稜線で花の写真を撮ってたいわき市の男性
     手を休め花の名前を教えて頂きありがとうございました。

    ● 後烏帽子入口の分岐付近で会った男性
     後烏帽子への道の注意事項等頂きありがとうございました。

    ● ろうずめ平付近で会った男性
     股窪付近の道の情報ありがとうございました。







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    コメント一覧 2

    juan  

    No title

    こんばんは。土曜日の18日に南蔵王を周回しておりました。偶然ですね。
    どうでしたか?スキー場からの泥濘がだいぶ改善されたでしょ!?(月山でお話の通り)
    それにしても、周回が後烏帽子経由とは!?これって想定外です。
    因に、スキー場&水引入道&不忘山の周回は反時計回りがおすすめです。
    9月末~10月上旬の紅葉は、とっても綺麗ですから!

    2018/08/23 (Thu) 20:38 | EDIT | REPLY |   

    追い風  

    juanさん、こんばんは!

    1日違いでしたか、もしかしていらっしゃってるのでは?とちょっと期待してたので、残念!
    不忘への道は予想以上に歩き易くなっててびっくりですよ。情報ありがとうございました。
    実は熊野岳往復を企んでましたが、こちらにはjuanさんのようなターボエンジンも加速装置もスタミナも無く後烏帽子に逃げました。
    おぉー!水引入道の紅葉、想像するだけでワクワクしますねー。反時計回りは昨年歩いてまして、コガ沢からの急登、更に水引平からの急登が今でも夢に・・・・・(^_^;)
    でも今年も行っちゃうだろーなー。
    それにしても、あのコースタイムは何ですか?juanさんには水引コースの急登が平らに見えるのですか?レコを拝見してただただ驚くばかりです。
    またどちらかでお逢いできればと思っております、コメントありがとうございました。

    2018/08/23 (Thu) 21:33 | EDIT | REPLY |   

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