夏の終わりの磐梯山 ~夏の疲れの追い風さん~
週末の早朝、いつもならアラームよりも先に起きる。が、この日は「ピピピピ、ピピピピ、ピピピピピピピ・・・・・」、「うるせーなー」とぼやきながらの目覚め。窓際へ四つん這いで辿り着き、まだ暗い景色を見つめ脳を起動させる。
・・・・・「今日はナゼ早く起きた?」・・・・・、「多分、山でしょ」・・・・・、「山って何処の山だ?」、・・・・・、「確か、磐梯山でしょ」・・・・・、「なんで?」・・・・・、「午後には天気が崩れるから短時間で往復可能」・・・・・、「そうだったっけ、だったら早く行かなきゃ」・・・・・・てな具合に、頭の中にある「脳内署」の事情聴取を受けてから朝が始まる。
部屋→トイレ→洗面所→冷蔵庫→部屋→玄関、いつもの行程を経て車に乗り込み家を出る。
途中コンビニに寄ったところで、体に違和感を感じる。
怠い・・・・・、重い・・・・・、しかも右太腿辺りが時たまピリッと痛む。
まだ開院時間前だから、頭の中の「脳内医院」で診断を受ける。
「あんた、夏は苦手なのに今年はちょっと歩き過ぎだねー。涼しくなるタイミングで疲れが出てるんですよ。歳も歳だし程々にー。」
ヤブ医者の話を聞き流しながら、おにぎりを頬張る。
「まっ、怠いの重いの言ったって、飯が美味けりゃ大丈夫!」
磐梯山へ行ってみた。
前述の通り天候的に歩けるのは午前中ってことで、八方台登山口からの磐梯山。
ゴールドラインをブーン!と上って八方台の駐車場(トイレ有)へ。
まだ6時半前で、駐車整理の警備員さん達も世間話できる余裕のある中、準備して出発!
八方台登山口(標高1,194m)
しっとりとしたブナの森を行くも、やはり体が怠重~で汗が吹き出る。
中の湯跡に近づいたら陽射しが。
硫黄臭漂う「中の湯跡」へ着くと、バーンと見える筈だった磐梯山の姿は無い。山頂は黒い雲の中。
※温泉湧き出る池(廃墟)の方へはロープで規制され、入っちゃ駄目!になってました。
「ツルッ!」といきそうな斜めの木道をこわごわ歩き、木段登ると銅沼(あかぬま)からの道と合わせて(中の湯分岐)、弘法清水へ。
分岐を過ぎた辺りから傾斜がきつくなり、前半の踏ん張りどころ。
頑張った先には裏磐梯展望所(看板等無いので気付かずに通過してしまうかも?)。
この日は桧原湖と虹!
虹~♪
桧原湖~!
この時点で、「この後晴れ間が広がります」と「脳内気象台」は発表してた。
が、ここでお会いしたから有力なお天気情報が・・・・・。
「天気の崩れが早まり、そろそろ雨が降り出す」との事。
脳内気象台の謝罪会見を開く間も無く先を急ぐ。
展望所の先はトラバース区間。
全体的な傾斜は緩いものの、段差が多く歩きにくいので慎重に。
ぼんやりと猫魔ヶ岳。
「八方台に戻った後、あっちにも行ってみるかー」って思ってた。
トラバース区間を終え、笹原に入った辺りでポツリポツリと雨が落ち出す。
本当なら、マイルールに従いここで撤退だけど、この日の怠い体にはこの小雨がとても心地良く、重たい鎧が解けていく感覚だったから続行してみた。
お花畑への分岐を経て、シシウド(猪独活)咲く道を行く。
弘法清水で喉を潤し山頂へ。
山頂への道が急斜面&段差有で辛い登り。
特にこんな雨降りの日はスリップ注意!
磐梯山山頂(標高1,816.2m)
・・・・・真っ白、隣の子分(櫛ヶ峰)も見当たらないし、なーんも見えん。
一瞬明るくなりかけ期待するも、このタイミングで「ザー!」っと本降りの雨。
こりゃ「疲れてるんだから早く帰れ!」ってお告げだなーと素直に下山開始。
カラフルな山名板/ノコンギク(野紺菊)
ダイモンジソウ(大文字草)/慎重に下る。
弘法清水へ戻った頃には雨もポツリポツリに戻ってた。休憩してガスが晴れるのを待ってみるか?と思うも、又「ザー」っと降ってきたりしてこれ以上は濡れたくないな~って思ったから、やっぱ帰ろ。
帰りの道中、こんな天気にも関わらず沢山の老若男女と擦れ違う。
夏休み最後の週末ってこともあって、親子登山の団体さんも。
元気はつらつなお子さん達に対して、親御さん達(多分、登山未経験の方が多い)は日頃の激務が響いてるのか?お疲れモード。お子さんの足を引っ張らないように付いて行くのがやっとの御様子で辛そうだなー、なんて見てた。
子は苦労する親の姿を見る、親は頼もしくなった子の姿を見る、そして互いに互いを思ったり考えたり、そこに親子登山の目的があるんだろーなー。
苦労して登った山頂からの景色が見えなくて残念とは思うけど、お子さんが大きくなったら又親子で訪れてほしい!
そう思いながら見送ったよ。「いってらっしゃーい!」
ブナの森
駐車整理の警備員さん達が忙しく歩き回る中、無事に下山。
そこに1台のバスが。
扉が開くと元気なお子さん、続いて親御さんが降りてくる。
「みんなガンバレ~!」そっとエールを送り、帰宅の途についた。
行ってみた日 2018.8.25
この日の行程
八方台登山口⇒(30分)⇒中の湯分岐⇒(60分)⇒弘法清水⇒(25分)⇒磐梯山山頂⇒(20分)⇒弘法清水⇒(40分)⇒中の湯分岐⇒(20分)⇒八方台登山口
以上3時間15分の行程でした。 歩行距離約7.0km
地理院地図(電子国土Web)より
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)磐梯山
<感謝禄>
●往路、裏磐梯展望所で会った男女ペア
お天気情報ありがとうございましたー。
●復路、中の湯の分岐で会った男性お二方
銅沼からの道の状況教えて下さりありがとうございました。
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