「行ってみたい‼」と思わせ隊

    福島からの山歩き紹介ブログです。

    神楽新道からの家形山と兵子 ~眼差し潤む晩秋~



    一切経山大穴火口の噴火警戒レベルが2(火口周辺規制=大穴火口から半径1.5km以内立入禁止)に引き上げられてから、1ヶ月以上(2018.9.15~)が経ってしまった。

    確か前回は約2年(2014.12~2016.10)の規制(この時は大穴火口から半径0.5km以内立入禁止)だったけど、今回も長引くのかなー?

    ブーブーと文句の一つも言いたくなるけど、日頃からタダで乗っけてもらってる地球さんには早く機嫌を直して頂きたいですなー。



    で、前回の規制の際に兵子(ひょっこ)新道を往復してまして、その際出会った米沢の方に、「家形行くなら、高倉新道や神楽新道のほうが良いですよ」って聞いたのを思い出した。

    行ってみた。





    国道13号の東栗子トンネルを抜け、県境を越えてから板谷方面へ左折。その先は「姥湯温泉」や「滑川温泉」の看板に導かれ、ドンドコドンドコ山懐へ入って行く。

    ※舗装路ですが非常に狭い道です。擦れ違いの際はどちらかがバックのパターン有りです。(時速20km以下推奨、昼でもライト点灯推奨)

    ※場合によってはギアを2速、又は1速に落として走りましょう。



    峠駅への入口を過ぎた辺りで第一山人発見!

    「この辺りの良い所はどこですか?」





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    「・・・・・・・」(顔出しNG&取材拒否)

    右の写真の子たちはこっちに気づいて逃げるかと思ったら、30秒ぐらい相撲してから、「どーだ」って顔して山へ入ってった。

    名物「峠の力餅」食べてるから、力自慢が多いのか?


    更に滑川温泉の先でも別のお猿さんグループと遭遇した。

    ※物珍しいからと野生動物や私には決して餌を与えないで下さい!





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    姥湯温泉まで2kmの看板、ここが神楽新道の登山口(標高約1,080m)。

    ※広めのスペース以外、登山口の看板もトイレも無し。

    見頃の紅葉と誰も居ない登山口に、今日の山はキャンセルしてこのまま紅葉眺めて露天風呂巡りにしますか?って思うも、やっぱ山だね。



    準備して出発!





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    沢音を左に聞きながら刈り払いされた道を約300m行くと沢の出合。

    2本の沢をまとめて渡渉。2本目だったかな、硫黄臭がプンプンした。

    沢からの登り口が少し分かり難いので慎重に行きましょう。





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    登りに入ると少々藪気味で不安になるも、黄色い看板に安心して登って行く。

    やがて開けた庭園チックな場所へ出て、五色温泉~家形山の道(稜線)と合流。





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    神楽新道分岐(入口)(標高約1,340m)

    標柱の爪痕が怖い・・・・・。チョコと間違えたのかな?

    ここからは水捌けの良さそうな道を行く。

    ※ガスったり強風だったり残雪時だったり、見通しが困難な場合は非常に迷いそうな場所です。お気をつけ下さい。





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    兵子(左)と大日岳(右)





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    振り返ると高倉山。左の雲海の下が置賜(米沢)盆地。





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    栂森方向(のぺーっとした山)。左のトンガリは久蔵森かな?

    谷あいの色付きが見事でした。





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    あー、キレイ!





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    神楽岩





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    豚の頬杖岩?





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    家形山(左)と兵子(右)


    稜線からの景色に翻弄されてなかなか進めないものの、神楽岩を過ぎると次第に視界が遮られる。




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    森の中だったり笹原だったりを緩やかに登ってく。

    ※森へ入ると一瞬「あれ?」っと道を見失いかけるかも?よく見ると黄色い看板が確認できるので慎重に。





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    再び視界が開けて白い稜線に。ここが「白浜」らしい。

    今シーズン初のザクザク歩きが新鮮!

    ※見晴らしが良い所。この日は牡鹿半島も確認!(写真は今一で載せず)

    ※遮るものが無いから強風時は危険です。

    ※カモシカ又はシカらしき足跡多数有り。





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    「白浜」を過ぎると、少し傾斜が増して「神代森」。

    その先、粋なネーミングの「石楠花小路」を通過し、少し下りてから登りが続く。





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    登ってくと「御神木」。

    今は倒れて枯れちゃってるけど、いつか復活するだろう。きっと・・・・・。





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    「御神木」の先に危険箇所有り!

    道の右(西)側が崩落してます。

    先が見えない崖で怖い。

    しかも歩く道が草付きでフワッとしてるから余計に怖い。慎重に。





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    危険箇所過ぎたら本日1番の急登!

    辛い登りですが、振り返れば蔵王連峰の声援・・・・・は聞こえない。

    短い距離ですし、眺めは良いので頑張りましょう(^_^;)





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    登った先には「熊のお宿」

    覗こうとするも、予約はしてないし、一見さんお断りかもだし、何よりも今晩のメインディッシュの材料にされたら敵(かな)わんので、そーっと息を殺して通過。





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    「熊のお宿」からまもなく家形新道分岐。

    右にちょい行くと「物見岩」があるので立ち寄ってみた。

    ※この日は物見岩の上が降霜で少しツルッとしました。ご注意下さい。





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    物見岩から、吾妻縦走路の眺め。





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    置賜(米沢)盆地方向の眺め。





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    朝日連峰を拡大。

    大朝日岳(中)や祝瓶山(左)を確認。





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    月山も拡大。



    物見岩からの眺めを楽しんだ後、分岐へ戻り家形山へ。

    ※この付近、分岐が多い、似たような景色、平坦、倒木、笹藪と迷いやすい要素多いのでお気をつけ下さい。





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    倒木に苦労するも、笹原の分岐に出て家形山へ。





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    そして家形山(標高1,877m)

    だーれもおらん。寂しー・・・・・。





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    一切経山と五色沼(魔女の瞳)





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    キラキラして綺麗だけど、溢れそうな涙が光ってるように映ったよ。





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    普段なら一番賑わう時期なのに・・・・・。





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    もう少しでひっそりと瞳を閉じちゃうんだね・・・。





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    磐梯山





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    福島盆地



    魔女の瞳を眺めながらの休憩体勢に入る。

    3分程して、ホシガラスの鳴声と共に「ガサガサ、ガサガサ、パキパキ、パキパキ・・・」、異音を捉えた。




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    その「異音」の方向を見下ろすと、100m程先の笹藪が大きく揺れてこちらへ上って来る、何者かが。



    以前この付近で遭遇したことがあったので、そいつが「熊」だろーってことは想像できたけど、まれに大倉深沢を詰めてくる人がいるから、石は投げられない。

    声を出してみるが応答は無い。構わずに蛇行しながら近づいて来る。笹薮のガサガサ音で聞こえないのだろう。

    少々パニック状態のまま荷物をまとめ、相手に気付かれる前に逃げようかと迷ったが、休憩中はうるさいからと仕舞ってた鈴を取り出して思い切り振る。

    「チリン、チリン、チリン、チリン!!!!!」・・・・・、「ガサガサガサガサ・・・」見えない恐怖は大倉深沢の方へ遠ざかって行った。

    するとそのタイミングで自分と同じルートの方から鈴の音と共に男性(兵子新道往復)が来られた。

    今あった出来事を話すと、登山道の下の方をガサガサ音が走り去って行ったとのこと。

    それを聞いてホッとする。

    「あー怖かった。」 気付けば、もー冷汗ダラダラ(゚Д゚;)

    前にも不忘山で似たような経験してたけど、この見えない熊が一番怖い。勘弁してほしいよ、まったくー。



    前述の方と、その後高湯から登って来られた方と会話を交えながらの休憩(本日、山中でお会いしたのはこのお二方のみ)。

    落ち着いて冷汗も引っ込んだ。





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    休憩を終え、魔女の瞳がハート型に見えるポイントを探るも、ビシッと決まらず下山開始。

    戻りは兵子新道経由で。





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    分岐へ戻り、吾妻縦走路(東大巓)へ入る。

    この道は「泥濘&笹薮」と酷評されてるが、何度か歩いてるとそうでも無いと感じる。

    不定期だけど管理して下さる方が居られるし、飛石等も敷かれてるしで、言われてるよりはかなり快適に歩ける(個人的見解&季節にもよりますが・・・)。





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    でもね、家形三叉路過ぎたら、倒木、また倒木・・・・・。

    この前の台風の仕業かなー。





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    堀田林道への分岐過ぎたらまたまた倒木・・・・・。

    この倒木で道を誤る(歩き易い左へ行くと×)。

    50m程進んで間違いに気付き戻り事無きを得た。

    兵子新道の分岐(入口)を右に折れて兵子へ。





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    岩場を登り、独りタイタニックをして兵子(ひょっこ)山頂(標高1,823m)。

    360度(厳密に言うと300度ぐらいかな?)の景色を楽しむ。





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    家形山





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    左が一切経山、右行って前大巓、右奥が東吾妻山。





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    駕篭山(左)と中吾妻山(右)の間に猪苗代湖(白いとこ)。

    チラッと磐梯山も写り、肉眼では那須連峰も確認出来た。





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    吾妻縦走路

    当初、お気に入りの烏帽子山(写真中)まで行く予定だったけど、家形山で長居したので断念。





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    兵子新道はキレイに刈り払いが行われており、そのスッキリさに驚いた。

    余りにもスッキリ過ぎて、急斜面では掴める枝が無い・・・・・。

    梯子のとこ過ぎたら少し登り返し。




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    振り返り兵子が見えると、大日岳(標高1,621.4m)到着。

    ここから家形山で会った方(兵子でも会ってる)と御一緒させて頂くことに。


    ※大日岳から登山口までスリップ注意の急斜面が連続します。足元集中でお願いします。





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    途中から見える高倉山。(後方の山影は蔵王連峰)

    写真じゃ伝わりませんが、斜面の紅葉が見事でしばらく立ち止まってしまう。





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    同じところから、白い噴泉塔のような場所を確認。

    朝の渡渉の際の硫黄臭の正体はこれだろうか?





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    針葉樹の根っこ帯を下り、最後に梯子を降りて兵子新道登山口(標高約1,230m、姥湯温泉まで0.5km)に下山。

    ここで御一緒させて頂いた方とはお別れ。「お世話になりました。」





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    車道を約1.5km、マイカーの待つ神楽新道登山口へ。





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    赤や黄の葉に足が止まる。これって人間の奥底にある心理だろうか。

    だから信号機の「止まれ」は黄色と赤なのかなー?

    自分にとっちゃ、こんな下らないことを考えるのが幸せな時間。





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    高倉山や神楽岩を見つけ、今朝からのことを振り返りながら下りて行く。

    これも幸せな時間。





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    この車道歩きがもっとずーっと続けばいいのに・・・・・とはさすがに思いませんでしたけど、秋がもっとずーっと続けばいいのにと思った魔女の瞳訪問記でした。






    行ってみた日 2018.10.21





    この日の行程

    神楽新道登山口⇒(40分)⇒神楽新道分岐(休憩5分)⇒(50分)⇒白浜⇒(55分)⇒物見岩(休憩5分)⇒(15分)⇒家形山(休憩95分)⇒(35分)⇒兵子(休憩25分)⇒(30分)⇒大日岳(休憩5分)⇒(35分+休憩15分)⇒兵子新道登山口⇒(15分)⇒神楽新道登山口

    以上7時間5分(休憩2時間30分含む)の行程でした。 歩行距離 約9.4km

    家形山
    地理院地図(電子国土Web)より


    国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)家形山




    <感謝録>

    ●家形山、兵子で会って、大日岳~登山口間をご一緒させて頂いた鶴岡市の男性。
     山形県内の山の話、遠征の話、とっても楽しく聞かせて頂きました。ありがとうございました。

    ●家形山で会った福井県出身の男性。
     自分が憧れてる白山の話をして下さり、ありがとうございました。

    ●下山後、駐車地点で会っただいてんさん(今年の夏、谷地平でお会いしてます)
     まさかの出会いにビックリ! いろいろとご迷惑を掛けてしまい大変失礼しましたが、とにかくお会い出来たことに感謝です。ありがとうございました。







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    コメント一覧 2

    だいてん  

    思はぬところでの再会、こちらもビックリ!
    良かった、兵子で「ヤッホー」なんて叫ばなくって良かった、
    追い風さんに聞かれるところでした(笑)
    吾妻連峰は凡庸?とした印象でしたが、実は懐の深い山塊ですね。
    また、いつかご一緒しましょう。

    2018/10/27 (Sat) 23:15 | EDIT | REPLY |   

    追い風  

    Re: だいてんさんへ

    先日はお声を掛けて頂き本当にありがとうございます。
    あと1分ずれてたらお会い出来ない所でした。
    「ヤッホー!」と叫んで頂ければ熊も早々に退散してたかも?ですー。
    風呂上がりの立ち話で湯冷めしませんでしたか?
    長々と話してすいませんでした。
    またどこかの山で・・・、楽しみにしてます。

    2018/10/28 (Sun) 15:56 | EDIT | REPLY |   

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