古道踏みしめ熊野岳 ~雄大な蔵王~
「蔵王と言えば熊野岳」が普通なんだろうけど、何故か自分は「蔵王=不忘山」の観念。
不忘山へは10回以上登ってるのに、熊野岳へはまだ2回・・・・・、「これは主峰に対してあまりにも失礼だなー」なんて今更ながら思ってしまって行ってみた。
遠刈田温泉からエコーラインを行くも、すみかわスノーパークの入口から先は既に冬季閉鎖。
道路脇のスペースへ駐車(約20台、トイレ無)して準備してここからスタート。
カーブにある建物(夏は蕎麦屋だったような?)の西側に「蔵王古道入口」の看板(標高約1,100m)があり、そこからIN。
※蔵王古道(宮城県側)は遠刈田温泉の刈田嶺神社里之宮から刈田岳山頂の奥之宮へ続く道。エコーライン完成以前はこの道を歩いて蔵王へ向かったそうです。
廃れていたこの古道を復活させ管理されている「蔵王古道の会」の皆様のご尽力に深く感謝申し上げます。
詳しくはこちらへ⇒蔵王古道の会(案内図有り)
・・・実は、入口の看板に全く気づかずスルー。
エコーラインを100mほど下り、カーブ建屋の北側から古道にINしてます(^_^;)
落葉ガサガサ、霜柱ザクザク、初冬の音を楽しみながら緩ーく高度を上げて行く。
「賽ノ磧」の駐車場(標高約1,250m)へポコッと出てバスを待つ・・・・・。
来春まで来ないバスを待つ根性は無いので歩きますけどね。
※バス停の「磧(かわら)」の字が微妙に違う???
駐車場の北西端から舗装された賽ノ磧自然研究路を100mほど歩き、再び古道へIN。
パッと開けて五色岳(左)と熊野岳(右)。
上の方が白くなってる。ちょっと見ない間に年老いたなー・・・って、雪だよ。
北東方向に船形連峰。
エコーラインを横断すると僅かに傾斜を増す。
この「僅か」の傾斜が「急」に感じるほど、ここまでなだらかな道だった。
振り返って仙台方向(写真はかなり拡大してます)
手前に川崎町や釜房湖(左下)、奥には松島湾や牡鹿半島。
空気が澄み渡ったこの日はずーっとこの景色が眺められた。
道の傾斜は再び緩み開けた場所へ。
親切丁寧にたくさん目印を付けて頂いてるのに、道を間違え外れてしまう。
毎度の事ながらいくら道がしっかりしてても、歩く人間がしっかりしてなきゃ駄目!
幸いにしてこの天候だから難なく戻れたけど、ちょっとした事が大事に至るのが山。気をつけなくては・・・。
刈田岳
三途の川
凍ってたから渡し賃六文が無くても渡れちゃったよ。
ここから先は「あの世」。無事に戻って来れるかなー。
丁字路(駒草平への分岐)へ突き当り左へ。
その後、エコーラインのカーブの横や下を経て砂利道(観光道路)に出る。
砂利道を行くと大黒天の駐車場(標高約1,450m)。
いつもニコニコ大黒様のお腹を見て、「良かったらカイロ貼りますか?」と差し出すも・・・・・返事が無い。
「行ってきますー。」
「冬はロープ外すんだ」と感心して行くと、日陰には雪が出てきた。
もう直ぐ刈田岳。
右には五色岳。
熊野岳も見えてきた。
刈田岳の避難小屋まで来たら、辺りは霧氷。
歩いて来た方向へ振り返る。
白い建物(中央)が出発地点近くの旧ホテル。
太平洋上に一直線の雲。その下に牡鹿半島。
宮城県の3分の1ぐらい見えてんじゃないの?(⇐大袈裟)
南蔵王の皆さん
安達太良連峰(左)、吾妻連峰
御釜(五色沼)と熊野岳
刈田嶺神社奥之宮(刈田岳山頂、標高1,757.8m)
蔵王古道(宮城県側)はここでおしまい。
既に冬支度を済ませてた神社に「パンッ!パンッ!」と参拝してから、三角点をウロウロ探すも見つからない。
帰りに探そ・・・・・。
馬の背から熊野岳へ
写真じゃ何も伝わりませんが、「ピューーー!」西風が冷たい。
次第に風の当たる左半身だけが寒く冷たくなってくる。
御釜
上から見てるからか大きく感じないけど、外周1km以上あるそうです。
何でこんなんなるんだろー?自然って不思議だねー。
帰宅時、取りあえず歯ブラシを買って戻った。
青空の写真ばっかですが、断続的に西から雲がやって来て晴れたり曇ったりガスったりの繰り返しでした。
そんな中ではありましたが・・・・・!!!
熊野岳山頂~!(標高1,840.3m)\(^^)/
上山の市街地と葉山(=上山葉山、左)
熊野岳山頂から山形県側の景色を見たのは自身初めてのことでした。
が、あまりにも寒いので景色はそこそこにして神社(蔵王山神社)の小屋へ。
とっとと湯を沸かしてあったまる。
カタカタブルブル(∩´﹏`∩)、左手の震えが止まらなくて苦笑い。
カップ麺食って左手の自由が復活。カフェオレ飲んで「ふぅー」落ち着いた。
ゆっくり休みたいけど、又、冷えちゃうから下山開始!と思って外に出たら・・・
風が治まり雲も来なくなってた~♪
※この後山頂からの風景写真を載っけてますが、縮尺とか撮影地点とかバラバラなのでご了承下さい。
飯豊連峰 左端が飯豊山。
朝日連峰 左端が大朝日岳。
手前に地蔵岳(左)と三宝荒神山。地蔵岳後方に瀧山。
山形(村山)盆地の向こうに月山、そして鳥海山も見えていた。
月山
鳥海山・・・・・どこ?
中奥の雲の上に写る白いのが鳥海山です。
雲にしか見えませんが・・・・・(^^ゞ
雁戸山(中央)、二口山塊(左、大東岳等)、後方に船形連峰
船形連峰の更に向こうに早池峰山が見えてないかと凝視したり、画像を拡大したりするも確認出来ず・・・・・残念。
安達太良連峰(左)、吾妻連峰
福島盆地も確認(中上の光ってる所)。
盆地のどの辺りが写ってるかは不明。
白菊
四角いけど・・・。
景色を十分に楽しんだので下山しますかねー。
御釜
登りの際、御釜の大きさに触れたけど、これって一切経山の魔女の瞳(五色沼)と大体同じ大きさ。
こちらも「なんとかの瞳」って名前が付いてりゃ両目が揃っていい感じかも?
案外、湖底ではつながってたりして・・・・・、( ´Д`)ノ~ナイナイ
今日は天候に恵まれ感謝!
刈田岳まで戻り、三角点発見!
これで心置きなく下山出来る。
お世話になりました(^^)/~~~
刈田岳避難小屋と後烏帽子岳
水平線を眺めながら戻り、無事下山完了~。
蔵王の広さ大きさでっかさを再認識した蔵王古道の歩きでした。
いつかは遠刈田温泉から刈田岳まで歩かなきゃねー。
行ってみた日 2018.11.18
この日の行程
すみかわSP(蔵王古道入口)⇒(25分)⇒賽ノ磧⇒(45分)⇒大黒天⇒(45分)⇒刈田岳(休憩5分)⇒(40分)⇒熊野岳(休憩40分)⇒(40分)⇒刈田岳(休憩5分)⇒(30分)⇒大黒天⇒(30分)⇒賽ノ磧⇒(15分)⇒すみかわSP(蔵王古道入口)
以上5時間20分(休憩50分含む)の行程でした。歩行距離 約13.6km
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)熊野岳
<感謝録>
●山頂の神社小屋で会った神奈川県(山形出身)の男性
40年振りの蔵王のお話で楽しい時間が過ごせました。ありがとうございます。