楽しみ増える青麻山 ~白石パラコースから~
2週間前(11/18)のこと、「蔵王古道」なる道を歩かせていただき熊野岳を往復した。
そん時の情報収集でお世話になった蔵王古道の会さんのサイト。そこには蔵王古道だけではなく、刈田嶺神社の由来となった大刈田山薬師嶺(現:青麻=あおそ山)の西側の道(青麻古道)も整備したことが記されてたので、興味津々で行ってみた。
※恐らくの話ですが、「青麻古道」は青麻山から遠刈田へ続く道で、自分が今回歩いた白石市側のルートは「古道」では無いのかも知れません。
※何れにしても、このような道を整備して頂いた蔵王古道の会の皆様には深く感謝申し上げます。
国道4号白石バイパスを北へ向かい、国道457号へ入りどんどこどんどこ約7.5km。
カーブにある「白石牧場」の看板を合図に、その方向へ右折。
300mほど行くと前方が開けて牧草地に出る。
左側に1台分(頑張って2台)の駐車スペース(看板無し)。
※この付近は牧場の敷地&パラグライダーの着地点(帰りに分かった)となっております。なので各々への出入りが困難になるような場所への駐車はしないで下さいねー。
準備して出発!
パラコース登山口(標高約430m)
道路の北側にある牧草地を歩いてく。どこに登山道があるのか分からないから端っこを行く。
牧草地の北西の角に辿り着くと、キレイに刈り払いされた道を発見!
この道を登る。一見すると歩き易そうな道ですが、石ころが隠れてたり、野バラが有ったりするからそれなりに注意しながら行く。
※道は枝分かれする箇所もあります。この日の段階では、登山に関係の無い道は刈り払いされて無いので分かり易かったのですが、今後状況が変わることも予想されますのでご注意下さい。
で、この道は素晴らしい!
何がって、それは・・・・・
南蔵王の眺めが素晴らしい!
最初のうちは小枝が邪魔だけど、高度を上げるとスッキリ見渡せる~♪
不忘山(左)と南屏風岳(右の壁)
水引入道山(左)と馬ノ神岳(右)、後方の壁は屏風岳
後烏帽子岳(中)と前烏帽子岳(右)
すんげぇー空の広い一日だった。感謝感謝!
花房山(左端)方向(南西)に吾妻連峰を発見!
右奥に写る三角の山は???栂峰や飯森山かなー?
道は景色とお別れして林の中へ。
登って行くと左に下る道があった。この道が青麻山方面への道。見落とさないで下さいねー。
今回は見落とした振りして真っ直ぐ行ってみた。
その先には南方向の景色が広がってた。
逆光なんでアレですが、霊山や安達太良を確認しましたー。
当初、パラコースの「パラ」って何だろー?と思ってたけど、ここへ来てようやく「パラグライダー」の「パラ」って分かった。
謎が解けたスッキリ感も手伝って、東へ続く道を行ってみた。
こちらも「パラ」のテイクオフポイント(標高666m=高萩山って名前かも?)。
一直線に続く亘理地塁(鹿狼山や深山など、写真奥)、その向こうに太平洋。
この時点で結構な満足感。ここでのんびり一日を過ごすのもいいなーと思ったけど、もしパラグライダーの方達が来て、「一緒に飛びませんか?」なんて誘われて、断り切れずに背筋が凍る体験をするのは真っ平ゴメンなので青麻山へ。
さっきのワザと見落とした(ホントにワザとですか?怪しー・・・)分岐まで戻り、山道へ。
こっからずっと山道が続くと思いきや、林道へ出てしまう。
木々の間からあけら山(左)と青麻山(右)
近くに見えるから「直ぐに着いちゃうじゃん」って思ってたよ、こん時は・・・。
しばらくゆるーい林道歩き。写真は暖かそうだけど、足下は霜柱ザックザク。
そう言やこの日は、我が限界集落もマイナス2℃まで冷え込んだ。
やっぱ12月になったんだなーと実感。
林道を行くと「高萩分岐」の看板。これに従い青麻山方面へ。
こちらの道も林道で、まあそれはいいんだけど歩いてると不思議な現象が。
次第に目的地のあけら、青麻の両山が背中越しに遠ざかる。
アレレ?鈍い自分でも「こりゃ道間違えたか?」と不安に・・・・・。
でも間違えようが無い道だから信じて進む。
道はグルーっと回って、目的地の山々が正面に見え一安心。
まー、又直ぐ右側に見えるようになるんですけどねー。
進んでくと道幅が少し広がり左へ下る道があるけど無視して直進。
そこから丁寧に刈り払いされた山道となり、やがて丁字路に突き当たる。
その丁字路が「遠白分岐」で遠刈田からの道と合わせる。
あけら・青麻山方面(右=東)へ
木々の間から見える雁戸山。
同じく木々の間から大東岳。街並みは遠刈田温泉。
進行方向に七五六山(左)とあけら山(右)。
七五六山への登りがきついから頑張ってね・・・って、あんたが頑張れ。
急登の辛さに振り向くと再び南蔵王。
熊野岳も見えてきた。
頑張ろ。
※この先青麻山まで林の中です。眺望はありません。
やっとこさーで標高756mの七五六山。
標高そのまんまの山名に心和む(なごむ=756)山(^_^;)
後方の山影は次に向かうあけら山。
あけら山へは少し下りてから登り返し。
直登の道はロープで閉ざされており、新たに切り開かれた林の中を登ってく。
細い木々を掴む場面が多いので軍手等あると良いのかも。自分はグローブみたいな手だから平気平気。
小学5年頃だったろーか、運動会か何かでフォークダンスをやった時のこと。
相手の女の子が自分の手を握ってこう言ったよ。「お父さんの手みたい。」
・・・・・、当時の純真な少年はショックを受けたよ。
今じゃその純真さの欠片も無いことにショックを受けるけどね・・・・・。
そんな思い出乗り越えて、あけら山山頂(標高820mだったり810mだったり)。
歩き始めて2時間、この辺りでようやく人と出会う。
「こんにちはー」が、若干かすれ声。
あけら山からは笹のうるさい急坂を下る。そして青麻山へ登り返す。
七五六山、あけら山、青麻山と標高こそ低いもののアップダウンの連続はシンドイ。
途中からチラッと見える仙台の街。
青麻山山頂(標高799.2m)
3年前の春に訪れて以来2回目の登頂!
あん時は下別当登山口から往復したっけ。
東側の眺めが良く、太平洋が見渡せる。
日向ぼっこしながら休~憩。
下別当から登ってきたベテランさんとペチャクチャ長話し。
楽しい時間は@言う間で、気づいたら1時間以上経ってた。
ベテランさんにさよならして来た道を戻る。
戻る際、七五六山を下りた辺りで何やらメモをとるベテランさん(山頂とは別の方)を発見。
お話を伺うと、お知り合いから遠刈田への道がつながったとの情報を得て見に来たとの事。以前から青麻山へは何度も来てて、藪を漕いで遠刈田を目指したこともあるそうで、その時の記憶を辿りながらメモをとっていらした。
自宅に戻ってからそのメモと当時の記録を突き合わせて、過去の疑問点を解決するんだそうです。何か凄い楽しみ方。刑事さんみたい。
このベテランさんは白石の方で、青麻山へはもう200回以上、もしかしたら300回ぐらいかもなんて言ってて、青麻山が大好きなんだそうです。
で、自分が白石のパラコースから来たことを告げると、パラグライダーの山の話や、沢を下りて白石牧場へ出た話を聞かせてくれた。
もっとお話が聞きたいなーと思い、「良かったら一緒に白石側へ下りませんか?その後、駐車地点(下別当)まで送りますから。」ってことになって、ベテランさんに御一緒頂ける運びとなりました。
そんな訳で、お話に夢中だから写真はほぼ撮ってません。まぁ同じ道戻るだけだからご勘弁下さいな。
ベテランさんは藪道が無くてちょっと物足りなそうだったけど、この景色にえらく感動してた。それ見てたこっちも感動したよ。
無事に登山口へ。
ベテランさんは「青麻山の楽しみが又増えたよ」って笑顔いっぱいだった。
駐車地点までお送りして、ガチッと握手してお別れした。
ミラーに映る手を振るベテランさん。
握手の温もりが心に沁みる青麻山の歩きでした。
行ってみた日 2018.12.2
この日の行程
パラコース登山口⇒(45分)⇒パラグライダーテイクオフ場(休憩5分)⇒(15分)⇒高萩分岐⇒(25分)⇒遠白分岐⇒(20分)⇒五七六山⇒(15分)⇒あけら山⇒(15分)⇒青麻山(休憩70分)⇒(20分)⇒あけら山⇒(10分)⇒五七六山⇒(20分+休憩5分)⇒遠白分岐⇒(35分)⇒高萩分岐⇒(55分+休憩5分)⇒パラコース登山口
以上6時間(休憩1時間25分含む)の行程でした。 歩行距離 約9.6km
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)青麻山
<感謝録>
●往復共あけら山付近でお会いした男性(宮城蔵王ガイド協会の方かも?)
情報、それから地図を見せて頂きありがとうございました。
●青麻山山頂で会った女性
青麻山のこと、下別当登山口の状況等情報ありがとうございました。
●青麻山山頂で会った岩沼(多分)のベテランさん(男性)
宮城県南、山形の朝日界隈&観光地等、楽しいお話たーくさんありがとうございました。
●七五六山の下から御一緒頂いた白石のベテランさん(男性)
青麻山の今昔話、藪道の話、沢の話、南蔵王の話、どれもこれも楽しく聞かせて頂きました。ありがとうございます。
と同時に、前日のお酒の疲れが残る中、長い距離を歩かせてしまいスイマセンでした。
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