梅雨空の芝草平へ ~雨でも晴れでも花は咲く~
予報が今一で、今週の山は休もうかとも思ったけど、歩ける時に少しでも歩いとかないと、って思い直す。
こんな日は歩き慣れた道がいいなーと南蔵王へ行ってみた。
朝から小雨も、福島盆地では青空も少々、何とかなりそうだなーと宮城県へ入ると分厚い雲で「あーあ」ってなる。
はじめ白石スキー場へ向かおうとしたが、遠刈田へ向かいエコーラインに変更。
しばらく標高を上げても雨は止まず、今日は駐車場で昼寝して一日を棒に振る覚悟で更に上へ。
そーしたら大黒天辺りで雨が止んだ。で、御釜(ハイライン)入口の路側帯まで行って駐車。
こんな天気じゃ人も居るまいと思ったら7時15分頃で結構埋まってた(帰りは満車で道路にまで車が溢れてた)。
※ここが満車の場合は刈田岳かリフト乗場か大黒天の駐車場を利用しましょう。自分は以前リフト乗場から歩いたことがあります・・・結構遠い・・・・・。
空模様を気にしながら準備して出発!
ハクサンチドリ(白山千鳥)が賑やかなエコーラインを歩き登山口(標高約1,585m)へ。
登山道へ入ると泥濘、水溜りが多発。
梅雨なんだから仕方ないなーと諦め歩いてく。
早速、チングルマ(稚児車)が咲いておりました。
でも、ぐっしょり濡れてほぼ終盤。そんな中、咲き立てのやつは雨粒を弾いてキレイだなー。
・・・・・若いって羨ましい。
イワカガミ(岩鏡)
ヒナザクラ(雛桜)
マイヅルソウ(舞鶴草)/ズダヤクシュ(喘息薬種)
花々を眺めながらの~んびりと行く。
ぐっちゃぐちゃ・・・・・。
チョコフォンデュはしばらく食べなくてもいい。
ゴゼンタチバナ(御前橘)
前山へ
ナナカマド(七竈)咲く道/ちょいと危険な岩場
ツルシキミ(蔓樒)⇐自信無し(葉が違うような?)
/ミネザクラ(峰桜)の実
この道、年に一度は歩いてる感覚だったけど、実は3年振り。
3年も経ってれば変化もある。
ミヤマハンショウヅル(深山半鐘蔓)
以前は余り見かけなかったような・・・、かなり増えた気がする。
それからもう一点。
オオシラビソ(大白檜曽)=アオモリトドマツ(青森椴松)の立ち枯れが酷くなってた。
蔵王の冬の風物詩「樹氷」を心配する声は御もっとも。影響はそれだけでは無いのかなー多分・・・。
木が倒れると日当たりが良くなるから笹が増えちゃう。で、この笹はやがて湿地とか埋め尽くして、高山植物も見られなくなるのかも・・・・・。心配。
※磐梯山のお花畑などは笹が侵略し始めており、以前見られた植物がここ3~4年で姿を消してしまった箇所が有ります。
前山(標高1,684m)を通過して杉ヶ峰へ。
ゴゼンタチバナ(御前橘)
時折、雲間からの陽射しににっこりも、杉ヶ峰(標高1,744.7m)は暗っ!
芝草平へ下りて行く。
コケモモ(苔桃)の蕾/ミツバオウレン(三葉黄蓮)
芝草平へ入ると、そこはお花畑。
何の花か遠くて分からんけど。
拡大して撮ると、ヒナザクラ(雛桜)が群生してた。
ミネザクラ(峰桜)/ベニバナイチゴ(紅花苺)
で、またまたお花畑。
こっちはチングルマ(稚児車)でした~♪
芝草平の木道を奥のベンチへ。
イワイチョウ(岩銀杏)
モウセンゴケ(毛氈苔)/?????(咲かないと分からん)
ベンチからこの景色で休~憩。
池塘の向こうに吾妻連峰が見える筈、雲さえ無けりゃ・・・・・。
風は無く、たまに陽も射すから寒くもない。
殆どの方が屏風岳や不忘山が目標だからなのか、往路でここへ立ち寄る人は少ない。
朝の時間はとっても静か。鳥の声を聞きながらボーっとするにはうってつけの場所。
ぼーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
っとして休憩終~了。
コバイケイソウ(小梅蕙草)
少し屏風岳方面へ歩いた大きな池塘。
ここも花が多い。
花びらが有っても無くてもこれだけありゃ見事です。
チングルマ(稚児車)の紅色蕾/紅指す花びら
チングルマはバラ科。そう言われればバラっぽい?
青空希望。
こちらはヒナザクラ(雛桜)。
水辺や湿地がお好みらしい。
雨露が重いのか、それとも花自体が重いのか、皆うつむき加減。
表情を覗き込むと、チラッと青空。
急いでチングルマのもとへ。
わずかな青空でも、どんより梅雨空には有り難い。人にも花にも。
今日の目的はここ芝草平で花を見る、だった。
満足、満足 (*^^)v で戻りますか。
帰り道は擦れ違うたくさんの方々と挨拶を交わしながら。(写真は前山)
「どこまで行って来たの?」って聞かれて、「芝草平まで」って答えるのがちょっと近すぎて恥ずかしかった。(;^_^A アセアセ・・・
登山口まで戻り、もうちょい歩きたいなー。
熊野岳まで行ってコマクサ(駒草)でも探してみるかって感じで、エコーラインを横断し刈田岳へ向かってみる。
ハイラインの料金所が見えた辺りで、パラパラっと大粒の雨。
次の瞬間、体はUターン。
間も無くして雨は上がったけど、車へ戻って下山完了。
梅雨の最中の花々に心晴々の芝草平でした。
行ってみた日 2019.6.23
この日の行程
駐車地点⇒(5分)⇒登山口⇒(50分)⇒前山⇒(20分)⇒杉ヶ峰⇒(25分)⇒芝草平(休憩20分+ウロウロ20分)⇒(20分)⇒杉ヶ峰⇒(20分)⇒前山⇒(30分)⇒登山口⇒(10分)⇒駐車地点
以上3時間40分(休憩20分含む)の行程でした。 歩行距離 約7.0km
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)芝草平
<感謝録>
●芝草平で会った女性
花のこと、自然のこと、蔵王のことお話し出来て楽しかったです。槍ヶ岳挑戦頑張って下さい。ありがとうございました。
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