こ、こ、これが栗駒山ですか(*゚▽゚*)!!! ~調子に乗って秣岳~
ちょいとむかし、テレビの地デジ化以前の話。
我家は福島県内に建ちながら地元放送局の電波が悪く、お隣宮城県のテレビ映像を見て生活してた。
全国放送の番組は問題無かったがローカルニュースはいつも宮城の話題で、あまりピンとこなかった。そんな中、秋の初めになると必ず放送されてたのが、真っ赤に染まる栗駒山の空撮映像!
いつかは行ってみたいと思ってたよ、秋の栗駒へ!
行ってみた。
真っ暗闇の中、キンモクセイ(金木犀)の甘い香りに見送られ自宅を出る。
いつもの様に下道(したみち)を北上。7月の焼石岳へ向かった時とほぼ同じルートで。
宮城県の北部へ入り、空を見上げるも星は見えず。フロントガラスに霧雨の場面も・・・・・。
気落ちしながらも県道42号を登山口のある「いわかがみ平」へ向かう。
クネクネ道を上って行くと次第に東の空が明るくなり、不安は期待へと変わる。
5:10頃だったろうか、「ふぁあぁあぁーーー」大あくびと共に駐車場へ到着。
※いわかがみ平駐車場(3ブロック合わせて乗用車約100台、トイレ有)
※紅葉シーズンは満車になり次第、通行制限がかかりますので御注意下さい。
詳しくはこちらへ ⇒ 令和元年度 栗駒山紅葉時期の通行制限について
ちなみにこの日(2019.9.28.土曜)は、5:20頃でほぼ満車。
結果的にはギリギリセーフ。早起きしたのが報われた。
「日の出を見てから」と思ったけど、考える事は皆一緒だろうなーと準備を整え早目の出発!
いわかがみ登山口(標高1,113m)から東栗駒山経由で向かう。
※注意書きをよくお読み下さい。
序盤、粘土質でスリッピーかつ段差の多い道を登って行く。
ハシゴや岩と格闘してる間に朝日昇ってるし・・・・・⁈
紅葉してるしー!!!
辺り一面染まってるしー!!!
紅葉にテンション上がり気味ではありますが、こちらが登山口の注意書きにあった「沢を100m登る区間」。
この日は全くと言っていいほど流れは無く、労せずして登れましたが、ここでお会いした何度か登っておられる方のお話では、水が無いのはかなりのレアケースだそうです。
通常は苔や水流でかなり滑って苦労するそうです。この方は長靴を履いて準備万全でした。
無事に沢を登り登山道へ復帰。すると!
く・り・こ・ま・~♪
道の傾斜は次第に緩み、周りの樹々は低くなり、広々とした場所へ出るのでした。
この辺りから、栗駒山に見守られながらの歩き。
1分毎に写真・・・・・なかなか前へ進めない。
遠く東にはモノクロームな雲海風景。
そして西には総天然色風景。
目を白黒させながら歩くのでした。
東栗駒山頂への道は、よそ見してると「ザザーッ」となりますので御注意下さい。
キョロキョロ、「ザザーッ!」
・・・・・ほらね( ̄▽ ̄;)
東栗駒山山頂(標高1,433.6m)
実は朝の時間、西寄りの冷たい風が吹いておりまして、帽子を飛ばされたり(回収済)したものですから休憩は諦めて先へ進みます。
進む毎に、少しづつ姿を変える栗駒山。
小高い岩峰へ
登って振り返り、東栗駒山。
容姿端麗(ようしたんれい)
笊森の向こうに焼石の峰々
写真は撮れてませんが、岩手兄山や早池姉山も姿を見せておりました。
草紅葉は光り、神々しい景色を見せてくれる。
「ふんふんふーん~~~~~♪」
自然と鼻唄が出ちゃうかもねー。
裏掛コースからの道と合わせると、だいぶ近づき「壁」の感覚。
草紅葉~♪
山頂へ向けての急登。中央コースと合わせ、急登は続く。
前を行く方の背中が遠のく・・・・・・。
※復路、山頂~中央コース東栗駒コース分岐間は渋滞気味でした。急斜面なのでちょっとした不注意が大事故に繋がります。登りの方優先で慎重に歩いて下さい。よろしくお願いします。
栗駒の紅葉は「神の絨毯!」って言われてるらしいけど、納得の景色。
写真は中央コース辺り、右上にいわかがみ平の駐車場。
で、山頂到着~(標高1,626.5m)
2年前の夏、須川温泉から登った際は真っ白けで何も見えなかった山頂。
今日の為にあの日があったと思えた瞬間なのでした。
御宮に手を合わせると不思議なことに、人がいなくなった。
紅葉期の土曜日で人のいない栗駒山頂って、かなり珍しいのかも?
まあ、ほんの1~2秒の話ですけどね(^_^;)
南(宮城県)方向の眺め
大きな雲海が広がってた。
あの下を運転して来たから、星が見えなかったのも当然だなー。
いや、星が見えなかったのはそれだけじゃないんだよ。
星を集めてたから、栗駒山が・・・・・。
「ほら。」
シーン・・・・・。風が止んだ。
西に続く赤い稜線を見てしまい、ロクに休憩もせず秣(まぐさ)岳へむかうのでした。
御駒岳(=御駒ヶ岳、左)と秣岳(右)
秣岳の奥に薄っすらと鳥海山。
※写真はありませんが、他に月山や船形連峰も確認しました。
この辺りでも似たような写真を何枚も撮らされ、なかなか前へ進めない。
キョロキョロ、「ザザーッ!」(パートⅡ)
足下に注意して歩きましょう。
天狗平まで下りても絶景は続く。
2019.9.28現在 天狗平の分岐から須川温泉方面(天狗平~昭和湖~苔花台)は火山ガスの発生に伴い通れませんので御注意下さい。
御駒岳へ
御駒岳(展望岩頭)へ着くと新たな景色が広がる。
秣岳
昭和湖
剣岳
龍泉ヶ原
御駒岳を越え秣岳へ
こちらは黄色が入って新たな色合い。
道は鞍部が近づくほど滑りやすい印象。
道中お会いした方の話ですと、夏は泥濘が酷くなるそうです。
この日は晴天が続いた後なので問題無しでした。
鞍部まで下りるとこの景色!
あの稜線を歩くんですよ、これから!
どこまで行っても「飽き」の来ない景色。
草紅葉の稜線
彩りの稜線
しろがね湿原(草原)と岩峰
前後に人が居なけりゃスキップしてたよ。
岩峰西側の紅葉がこれまた素晴らしく、もう言葉が見つからないのでした。
秣岳は直ぐそこ!
秣岳へ
※登りは結構キツイです。
須川湖が思ってたより近くに見えて、帰路に迷う。
車道へ降りて須川温泉~産沼~東栗駒か?、来た道を戻るのか?
秣(まぐさ)岳山頂(標高1,424.0m)
休憩~♪・・・・・を予定してたけど、ここまで歩いて来た景色から想像するこの山頂への期待値&イメージが膨らみ過ぎて・・・・・「パーン!」と破裂。勝手に絶景を想像した自分が悪い。更に空も曇るしー。
さて、どうするか?
須川湖方面へ下りかける。
「そうだ、今日は紅葉を見に来たんだ!」
まだグリーンに包まれた須川湖へ下りるのは止め、来た道を戻ることに。
さっきの岩峰で休憩しよっと。
復路スタート!
岩峰へ戻り、この景色で休憩~♪
何を食べたか忘れるほどの絶景でした。
取りあえずお腹は膨れたので帰りますかねー。
復路、再スタート!
あの上まで戻らなきゃ。
鞍部から御駒岳への登りが辛い・・・・・。
このタイミングで再び陽射しが・・・・・。
我慢して登る。
ゼェハァゼェハァ、ようやく御駒岳の上へ。
歩いて来た稜線を眺める。
また来れる機会があるだろうか?
龍泉ヶ原の見える地点で再び休~憩。
栗駒山頂での休憩も考えたが、多分混んでるだろうから休める時に休んでおこう。
熱いコーヒー2杯と眠気を闘わせながら、夢見心地の1時間。
幸せな時間なのでした。
さてさて栗駒山へ。
♪~あーかいあかーい赤い仮面の・・・・・
・・・・・選曲ミス、しかも古っ!
紅葉ばかりじゃ目がチカチカするので。
ここまで染まりますか!
意味不明だけど、とどめを刺された感が漂う。
振り返り、御駒岳の見納め
再び、栗駒山山頂!
人、人、人、丁度お昼時で休憩場所を探して右往左往されてる方がたーくさん、更に登って来られる方もたーくさん。ごった返す山頂なのでした。
下山も東栗駒コースで。
東栗駒山
朝は逆光でよく見えなかった。
栗駒山
紅葉の凄さに脱帽したよ。
たとえ紅葉してなくとも、カッコイイ素敵な山なのもわかったよ。
東栗駒山山頂
ここで30分ほど栗駒山と「にらめっこ」してから帰るつもりだったが、手持ちの水が残り僅か(0.2リットル)・・・・・。
スルーして下山続行。
「さいならー。」
無事にいわかがみ平(左上)へ戻り下山完了。
帰りの運転中、信号で止まる度に思ったよ。
秋だけ信号の形が紅葉マークにならんかなーって。
そんな栗駒山の歩きだった。
何だそりゃ。
行ってみた日 2019.9.28
この日の行程
いわかがみ平⇒(65分)⇒東栗駒山⇒(53分)⇒栗駒山⇒(33分)⇒御駒岳⇒(56分)⇒しろがね湿原近くの岩峰⇒(17分)⇒秣岳⇒(14分)⇒しろがね湿原近くの岩峰(休憩40分)⇒(64分)⇒御駒岳(休憩60分)⇒(31分)⇒栗駒山⇒(40分)⇒東栗駒山⇒(39分)⇒いわかがみ平
以上8時間32分(休憩1時間40分含む)の行程でした。 歩行距離 約16.4km
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)栗駒山
<感謝録>
● 沢登りで会った長靴の男性、しろがね湿原近くの岩峰で会った岩手の男性、宮城の男性、埼玉の男女お二方
栗駒山の情報、他山の情報、沢山頂きありがとうございました。
- 関連記事
-
-
二口山塊、小東岳、糸岳 ~二口ピアス北石橋~
-
こ、こ、これが栗駒山ですか(*゚▽゚*)!!! ~調子に乗って秣岳~
-
七ツ森七薬師掛け ~アップダウンにあっぷあっぷ~
-
雪道歩く北泉ヶ岳と泉ヶ岳 ~ぎゅっぎゅっぎゅっぎゅっと~
-
神無月の山形神室&仙台神室 ~五粁霧中~
-
船形山(御所山)染まる! ~幸せな時間~
-
須川温泉からの栗駒山 ~待つのも登山~
-