翁島口から磐梯山と赤埴山 ~急がば回れ~
「冬型の気圧配置が強まり、会津では平地でも雪・・・」と週間予報が言ってた。
これは、「本格的な冬の前に登りに来いよ!」って山が言ってるんだなーと勝手に思い込み、磐梯山へ行ってみた。

温度計がマイナス2℃まで下がる中、翁島登山口(トイレ無)に到着。
今頃は登る人も少ないだろーと思ってたら、7時ちょい過ぎで5~6台止まってた。
それはそれで心強い。
天気は薄曇りで風は穏やか。
準備運動を念入りにして出発!

翁島登山口(標高約810m)
歩き始めて5分、早くも下りて来る方がいて驚いた。
暗いうちにスタートしました~って言ってたけど、早過ぎるよー。

こちらはゆっくりゆっくり、後半に備え抑えめに登る。

大岩(2合目)
スキー場開設以前はもっと下に登山口があったらしい。
なので1合目は不明。

ロープウェイ分岐
今期の秋季営業は終わってた。

難所
足元ばかり気にして一気に登ったら、「ゴチッ!」
「ウー・・・」、岩に頭がめり込んだ・・・・・かと思った。
最後の1歩が余計だったよ。

難所を越えると景色が広がる。
このコースは急登だけど、この景色に引かれる。

賽の河原(3合目)

ガレた道が続く。

飯豊~~~~~
見つけた瞬間、体感温度が5度下がった。

4合目の岩
鼻に見えなくもない。こっちが天狗岩なのか?と最近思い始めた。

・・・でも、上の岩屋がやっぱ天狗岩だよなー。

こんな芸当、天狗にしか出来ないもんなー。

来た道を振り返る。

疲れて立ち止まるも常にこの景色が後押ししてくれる。
だったら景色見ながら後ろ向きで進めよ!
それは無理、

だって、こんなだもの。

彩雲?日暈?

よーく見たら、下にもう一筋!
こりゃ久々に年末ジャンボでも・・・・・。

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山頂が見えた!

来たよ。
初登頂から約9年。ようやく20回目。
・・・36年後か・・・100回目は。
安価な不老不死の薬が開発されたらの話ですけどね。

桧原湖

朝日連峰

吾妻連峰

安達太良連峰
少し休んでから、弘法清水へ。

途中まで凍ってた。
昨年の同時期は「ステンッ!」と何度も転んだが、今年は耐えた。
つーか、そろそろ軽アイゼンなりチェーンスパイクなり考ろって話だ。

沼ノ平と赤埴山

弘法清水(4合目)の両小屋は冬季休業に入ってた。
昼飯用の清水を有難く頂戴し、猪苗代口方面へ。

櫛ヶ峰・・・・・、凛々しい。

天狗岩(3合目)
全国に「天狗岩」が溢れている感。

沼ノ平と赤埴山

沼ノ平を通過中

耳付き磐梯山

赤埴山頂(2合目)で昼飯に


丸く見える櫛ヶ峰

会津盆地の靄の向こうに博士山。
彼方には薄っすらと燧ヶ岳や会津駒。

栃木県境の山並み

水墨画のよう

赤埴山を後にする

ん?、ケルンの上に猫?

本線と合流して下り、天の庭(1合目)

ゲレンデを下りる。

磐梯青少年交流の家への分岐
ゲレンデが一旦終わり、作業道に出るちょい手前から右へ入る。
以前は看板があった。

倒木は2,3あるものの、歩きやすい道。

青年の家方面が正解だけど、6年前に歩いた際に気になってた桂沢方面へ行ってみた。
もしかしたら翁島登山口へ抜けられるかも的な発想で。

下りに入ると、谷が深いことに気づく。
下りたとして沢は渡れるのか?
渡れたとしてもこちら側よりも急な登り返しが待っていたら・・・。
全部行けたとしてもアップダウンが厳しいのは明白で、これじゃ近道どころか時間を要する。

それでも、諦めが悪いので別ルートを探し藪漕ぎ。
しばらく歩き、倒木の下にプレートを発見!
引っ張り出すと・・・・・、

「止山」の文字。入山禁止、立入禁止と言う事。
ここは素直に登山道へ戻り、交流の家への道を下りた。

舗装路に出て、翁島登山口のある右へ。

約3kmの舗装路。
同じコースを歩いた6年前を思い返しながら歩く。
あの時、赤埴山でお会いした女性を思い出した。
確か茨城の方だった。
その方は、休みさえあれば全国各地の山々へ出掛け、日本三百名山を完歩。
更には関東近郊の百名山も踏破。
そして「うつくしま百名山」までも歩き切り、「会津百名山」に着手。
その最中、藪を漕ぎながら思ったそうです。
全然楽しくないと・・・・・。
地元の山ならまだしも、交通費を掛け遠出して苦労して登ったが何も見えない山頂。
雨が降ろうが風が強かろうが、他人が決めた百名山と名の付く山頂へただただ登る。
今まで何をしてたんだろう?疑問を抱いたその日から百名山は止めたそうです。
その方は、「失敗した」、「失敗した」と何度も繰り返し話を続けました。
百名山を目標にするのは良い。
ただ山頂へ登るのでは無く、その山の良い所を知ってそれを目的に登ることが出来るなら。
百名山に拘り時間を取られるなら、一度きりの人生、好きな山へ何度も登った方が楽しいよ!と最後に笑顔を見せてくれたっけなー。
全国の山々を登って来られた方だからこそ言えることなんでしょうけど。
そんなことがあった翌年、蔵王熊野岳でのこと。
ガスって真っ白の中、百名山遂行中の男性とお会いした。
山頂でその方の証拠写真のシャッターを押し、少し話す。
御釜は見えましたかって聞いたら、あー途中で右下に池らしいのが見えました、だって。
駒草は、って聞いたら、「何ですかそれ」・・・・・。
咲いてる場所にご案内したら、えらく感動した様子でカメラに収め感謝された。
その時、赤埴山で会った女性の言葉の意味がちょっと理解できた。
私はと言えば、日本百名山は無理でも地元福島や東北百名山をいつかは・・・とは思ってますが、現状ではなかなか。
これから山を登って行く中で、気が付いたらあと数座で百だよ、って言うのが理想ですけどねー。
ハッ! 話、長っ!
こりゃ歳のせいだな。あーやだやだ。

ご注意下さい。
例年ですとまもなく冬期閉園(ゲートも閉鎖)となるらしいです。

昭和の森に入ると、

後方に磐梯山が聳える。
歩いて行くと・・・・・、

正面に磐梯山が???

不思議な気持ちでゴールを迎えるのでした。
今回も楽しませて頂いた磐梯山の歩きでした。
行ってみた日 2021.11.21
この日の行程
翁島登山口⇒(50分)⇒ロープウェイ分岐⇒(84分)⇒磐梯山山頂(休憩27分)⇒(23分)⇒弘法清水(休憩4分)⇒(45分)⇒赤埴山(休憩42分)⇒(37分)⇒青少年交流の家分岐⇒(25分+藪漕33分)⇒舗装路⇒(38分)⇒翁島登山口
以上6時間48分(休憩1時間13分、藪漕33分含む)の行程でした。 歩行距離 約12.0km(藪歩き含まず)
国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)磐梯山
<感謝録>
●山頂手前~山頂で会った県内のお二方
お話に混ぜて頂き、更にはアドバイス等まで頂きましてありがとうございました。
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