「行ってみたい‼」と思わせ隊

    福島からの山歩き紹介ブログです。

    鳥海山、8年ぶりの千畳ヶ原 ~新山 = ???~





    彼岸の頃になると思い出す風景がある。






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    2015年に歩いた鳥海山、千畳ヶ原の景色(2015.9.23撮影)。

    朝日を浴びた草紅葉に全身が震えた。

    もう一度見てみたい。

    8年ぶりに行ってみた。






    国道48号関山トンネルから山形県へ入る。

    道の駅むらやまで休憩を挟み、無料の高速道路を新庄鮭川ICまで。

    そこから県道を走り国道344号、県道368号を経て湯ノ台(車道終点)登山口に着く。

    約4時間半。・・・・・と、と、遠い。



    湯ノ台(車道終点)登山口:標高約1,200m

    駐車台数:45台 トイレ有

    ※500m手前にも駐車場有り(75台)






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    「寒っ!」

    1ケタの気温に眠気は消える。






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    暗がりに目を慣らし、スタート!






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    少し歩くと発電機音が響き、滝ノ小屋。






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    横堂からの道と合わせ、八丁坂を登る。

    ちなみに一丁 ≒ 109mなんだそうです。






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    月山森の朝日がこちらにも届く。






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    八丁坂を登り切り河原宿(かわらじゅく)。

     ※トイレ有






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    河原宿の分岐を月山森方面(左)へ(直進は外輪山、山頂)。






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    草紅葉の道。






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    遠く月山。






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    すぐそこに月山森。

    この辺りの木道がなかなかの滑り具合で慎重に進む。

    霜だろうか?






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    月山森(標高1,650m)へ登ってみる。

    眺めが素晴らしい!






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    庄内平野&日本海






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    笙ヶ岳(しょうがだけ)






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    そして鳥海山!






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    360度の眺めを楽しみ、木道へ戻り進む。






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    眼下に千畳ヶ原が見えてくる。

    あらら・・・まだ緑色だった。






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    幸治郎沢に差し掛かる。

    段差の少ない箇所を選び、一歩一歩確認しながら降りて行く。






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    ミソガワソウ(味噌川草)






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    「ふぅーーー」

    幸治郎沢を下り終え、千畳ヶ原へ入る。






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    数ヶ所、渡渉有り。






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    朝日が届き輝く!

    茶色を期待してたけど、この黄緑色も美しい。






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    まるで棚田。






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    庄内平野が近く感じられる。






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    笙ヶ岳






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    鍋森






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    扇子森






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    丁字分岐(標高1,435m)

    地元の方とお会いする。

    今年はやはり庄内地方も猛暑で紅葉は遅れているらしい。

    休憩した後、御浜方面へ。






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    鳥海山

    ここから山頂まで標高差800m。






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    まだまだ長い道のり。

    「頑張ろっと」






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    チョウカイアザミ(鳥海薊)と思って撮る。






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    景色が良いから、登り坂も苦にならない・・・

    ・・・ほど、出来た人間では無いので、苦しい登り。






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    鳥海湖(鳥の海)

    どこかのニュースで「鳥海湖が枯渇寸前」と見て心配してたけど、水があって一安心。






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    鳥の海分岐から進行方向に新山(鳥海山山頂)を見ての歩き。






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    扇子森の下を行く。






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    御田ヶ原で御浜からの道へ合流。

    人が多く急に賑やかとなる。






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    こちらも八丁坂と言う。

    一丁、二丁、三丁・・・足元の石を数える。

    豆腐に見えるから八丁坂では無いらしい。






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    七五三掛(しめかけ、標高約1,800m)で少し休む。






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    秋田駒ヶ岳と岩手山(右)と思って撮る。






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    七五三掛から傾斜のある木道を登ると、千蛇谷と外輪山の分岐。

    ※この辺りの日陰に霜柱が残ってた。






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    振り返ると・・・、絶景!






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    分岐から千蛇谷(せんじゃだに)へは一旦下る。






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    そして新山へ向かっての長~い登り。



    「痛っ!」

    見てただけなのに右足の指が攣る。






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    ・・・稲倉岳を眺めながら回復待ち。

    3分で戻る。






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    千蛇谷を横断。






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    後はひたすら登る。






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    今にも崩れそうな岩の斜面が見えたら目標は近い。






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    御室(おむろ、標高約2,160m)






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    大物忌(おおものいみ)神社へ参拝し、食うもん食って落ち着く。






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    「では、登りますか、新山へ!」






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    新山は御覧の通り、岩の山です。

    手元、足元も大事だけど、少し先を見て段差の少ない岩をチョイスして登る余裕が・・・・・無い。



    ※山頂付近は混雑してました。時間(計画)にゆとりを持ちましょう。






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    どうにか山頂!(^^)v






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    下山は「胎内くぐり」へ向かいたいが矢印が沢山あってどれがどれやら・・・。






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    くぐれた。






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    胎内くぐりの先に七高山(しちこうさん)。






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    ガラガラの所を下って、ザレザレの所を登る。






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    登り切ると七高山は直ぐそこ。






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    七高山山頂(標高2,229.0m)


    (゚д゚;)・・・山頂標識に写ってはいけないものが写ってた。

    己の顔だった。

    しつこい汚れは早めに消しましょう。






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    新山です。






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    新山山頂です。






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    問題です。

    「何を伝えているでしょうか?」

    答えは ⇓最後の画像⇓






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    飛島

    ユーラシア大陸では無い。






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    帰りは外輪山を行く。






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    新山と御室






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    イワギキョウ(岩桔梗)






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    行者岳(標高2,159m)






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    遥か下に滝ノ小屋が見える。






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    千蛇谷と苦労して登った道が一望。






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    男鹿半島






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    伏拝岳でこの景色とはお別れ(^^)/~~~






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    湯ノ台目指して下山する。






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    疲労した膝に堪えるあざみ坂。






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    黄色のペンキを追いかけて下る。






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    振り返る。






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    河原宿が見えてくる。






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    振り返る。






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    河原宿まで戻り一安心。






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    振り返る。






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    河原宿で一安心したが、まだ八丁坂が残ってる。






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    粟島






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    滝ノ小屋






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    最後まで油断できない道が続く。






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    今日は終始青空で優しい風が吹いていた。






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    草紅葉には早かったが、絶景の連続にまた鳥海山が好きになった。






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    トイレに駆け込んでゴール!

    「ふぅ、間に合った」(^_^;)






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    【問題の答え】

    新山の標高は2,236mなので√5ってことで。

    小数点がありませんけどね・・・。

    以上、義務教育から40年余り、初めて使った平方根でした。






    行ってみた日 2023.9.24






    この日の行程

    湯ノ台登山口⇒(59分)⇒河原宿⇒(25分)⇒月山森(休憩6分)⇒(60分)⇒丁字分岐(休憩7分)⇒(30分)⇒鳥海湖(休憩10分)⇒(20分)⇒御田ヶ原⇒(17分)⇒七五三掛(休憩9分)⇒(86分)⇒御室(休憩10分)⇒(25分)⇒新山(休憩5分)⇒(35分)⇒七高山(休憩27分)⇒(25分)⇒伏拝岳⇒(62分)⇒河原宿⇒(52分)⇒湯ノ台登山口

    以上9時間30分(休憩1時間14分含む)の行程でした。 歩行距離 約15.3km




    鳥海山-1
    地理院地図(電子国土Web)より




    鳥海山-2
    地理院地図(電子国土Web)より



    国土地理院のサイト⇒地理院地図(電子国土Web)標準地図(25000)鳥海山





    <この日の感謝録>

    ●千畳ヶ原~七五三掛の間で何度か会った地元の方
     鳥海山のことを色々と教えて頂いて大変勉強になりました。ありがとうございます。






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    コメント一覧 4

    暇人  

    お疲れ様です

    追い風さん、こんにちは!
    今回は鳥海山ですね。
    相変わらずの早起きに最敬礼です。
    私も宮城時代に鉾立から数回行きましたが、頂上は時間切れですべて断念しました。
    追い風さんのコースは湯の台からが多くて、素晴らしい景色を堪能出来て羨ましいです。
    そのうちに湯の台からに挑戦しますね。
    途中で見える笙ヶ岳は思い出深い山です。
    とある日、いつものように鉾立の駐車場で準備をしていると、地元のオジさんに声をかけられ山岳ガイドの勉強中なので御一緒しませんかと言われました。
    当然、頂上には時間的に苦しいので、ニッコウキスゲを見に行きたいとお願いしました。
    で、のんびり歩き始めて賽の河原から突然右の雪渓に向かい出し、ルートもないのに大丈夫かなぁ、なんて思いながら必死に付いて行くとチラホラとニッコウキスゲが現れてニコニコしてましたが、オジさんは指を指して、あの山に登るとニッコウキスゲがもっと凄いよ、多分。
    と言ったのを信じてしばらく付いて行くとそこが笙ヶ岳でした。
    頂上付近で昼飯にしましたが、周りはすべてニッコウキスゲで大満足でした。
    多分この先もニッコウキスゲに囲まれてのランチタイムは一生訪れることはないでしょう。
    そして、オジさんは玉子焼や唐揚げ、お新香を分けてくれて嬉しかったです。
    いつもコンビニのオニギリランチでしたからね。
    ただ気になったのは、オジさんの住まいは秋田の由利本荘市で終始、由利本荘市の面積は神奈川県と同じだとずっと言ってたことです。
    オジさんは元は高校教師で定年後に登山ガイドを目指してたようです。
    後日、由利本荘市役所から連絡があって日本トレイル何とかに参加しませんかとお誘いまでありました。仕事の都合で無理でしたけど。
    そのオジさんは無事に登山ガイドに合格したのか不明ですけど(名前も教えてくれなかった)鳥海山で知り合った最高の人で素晴らしい思い出です。

    追伸 
    安達太良山の半ズボン、麦わら帽子ですが勿論靴は登山靴ですよ。

    2023/10/06 (Fri) 11:34 | EDIT | REPLY |   

    追い風  

    Re: お疲れ様です

    暇人さん、こんにちは!
    早起きの秘訣は寝る前に水をガブガブ飲むことです。
    そうしておけばトイレに起きます。
    そのタイミングで出掛けてしまえばこっちのものですよ。
    まー、寝ぼけててあさっての方向に車を走らせてる事もあるんですけどね。

    ニッコウキスゲの咲くお花畑へ案内してくれたガイドさん。
    良い出逢いでしたねー。
    玉子焼まで御馳走になって羨ましいです。
    そーいったことがあるから山登りは楽しいですねー。
    由利本荘と神奈川県・・・アレレ???
    どこかで聞いたことのある話だなーと思ったら、私が笙ヶ岳(しょうがだけ)に登った際(2019.7)にも当時の仕事人さんからお話聞かせて頂いておりました。
    それだけ由利本荘のおじさんとニッコウキスゲが印象に残っているんですね~。
    改めて、素敵な思い出ありがとうございます。

    安達太良の半ズボンの件、了解です。
    麦わら、半ズボン、暇人さんならではの「浜スタイル」、湘南辺りでブイブイ言わせたんでしょうね~(冗談です~)。
    また、お話お聞かせください。

    2023/10/06 (Fri) 18:34 | EDIT | REPLY |   

    暇人  

    お疲れ様です

    こんばんは!
    そうなんですよ、笙ヶ岳のニッコウキスゲとガイド勉強中のオジさんの話は以前にもコメントさせて貰ったんですよね。
    神奈川県と由利本荘市の同面積の話もですけど、何か過去に同じ話を書いた気がして追い風さんへ送信ボタンを押して数字合わせした後に過去のコメントを見させてもらったら、時すでに遅かりしでした。
    いよいよ認知症が始まったようです。
    と言うことで、過去のコメントは見なかったことにしてください笑
    でも、やっぱり強い印象の思い出だったんでしょうね。
    ところで今日は山梨県の大菩薩峠を歩こうと思ってたんですよ。
    電車とバスを利用すると、高速渋滞に関係なく意外と楽に行けるんです。
    10年以上前に利用しましたけど、初雪の富士山を見て下山後は温泉にも浸かれるしで楽しみにしてましたが、朝の冷たい強風で意気地のない私は中止にしました。
    が、こちらではアチコチで山岳事故があったようで那須では死亡遭難も発生してました。
    先週まで30℃を超える気温から20℃台です(横浜市内)から身体が付いていけません。
    当然山はもっと気温が下がるはずですから、不精者の私は開き直って市内の書店で山の本を立ち読みに出かけました(半袖半ズボンで電車で行きましたが)
    麦わら帽子&半ズボン状態の暑さから一週間でいきなり冬山装備状態ですからね。
    も少し、平地で身体を寒さに順応させてから再挑戦することにしました。
    追い風さんも暑い暑いの夏山から、すぐに寒い寒いの雪山登山になりそうですね。
    (長期予報では今冬は暖冬らしいです)
    服装と身体の順応には十分注意してくださいね!
    では、認知症君は失礼致します。
    またのブログを楽しみにしております。

    2023/10/07 (Sat) 20:09 | EDIT | REPLY |   

    追い風  

    Re: お疲れ様です

    私も同じ話を二度・・・たま~に三度はします。
    お互いに四度目が無いように気をつけましょうねー。

    大菩薩峠ですか。
    富士山と温泉。
    その二つのキーワードは最強ですねー。
    『いつになるかはわからないけど億万長者になったら登りたい山リスト』へ追加しときますかねー。

    遭難事故は怖いです。
    山へ登っている者としては明日は我が身、決して他人事には出来ません。
    改めて注意しなくては・・・。
    今回、暇人さんが強風を理由に中止されたことが、山へ登る者にとって一番必要な勇気なのかも知れません。
    私も見習わせて頂きます。

    こちらも急に寒くなりまして、朝は1ケタの気温となりました。
    福島県内も燧ヶ岳、会津駒、、飯豊山では雪が積もりました。
    長期予報の『暖冬』も信じたいですが、その前に秋はどこへ行ったんでしょうかねー。
    どうか好きな秋が長く続きますように・・・。

    無理をせずに歩きます。
    また、いろいろとご指導頂ければと思います。
    ありがとうございました!

    2023/10/08 (Sun) 15:23 | EDIT | REPLY |   

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